真如堂のもう一つの書院庭園『随縁の庭』は、
重森千青氏が2010年に設計した庭園。
『隨縁』とは、隨縁真如の略で
真理が縁に従って種々の相を生じると言う考え。
真如堂は、三井家の菩提寺であることから
隨縁の庭には、四ツ目の家紋(三井家家紋)が
印象的に配置されています。
随縁の庭
『隨縁の庭』の作庭にあたって
重森氏が自ら境内を巡り歩いて見つけた石を
再利用されているとのことです。
涅槃の庭の伝統的な日本庭園の様式と
このような現代的な様式の庭園があると
互いの庭が引き立て合い全体的に面白い魅力を
生み出しているように思います。
私の場合、庭園の前に腰を下ろして、
しばらく眺めていたくなるのは
伝統的な日本庭園なんですよね。
書院 露地
真如堂 本坊 大玄関
特別拝観の書院庭園は、午後4時で拝観終了時刻。
来た廻廊を戻り、本堂裏庭を巡ります。
真如堂 本堂裏側
秋の日は釣瓶落としと言いますが、
せっつくように暗くなり始めているので
少し拝観ペースを上げて回ります。
真如堂(本堂)南側
真正堂 阿弥陀如来露佛
江戸時代に木食正禅養阿上人が建立。
功徳日詣りを3年3ヶ月続けると、
無病息災、家運隆盛、祈願成就の御利益があるとのこと。
石佛郡
真如堂 裏庭
本堂正面の境内にも見劣りせずに
本堂裏庭の方も綺麗な紅葉を多く観賞できるのですが
私が訪れた日は、頭上の紅葉と足元の敷き紅葉が
半々に楽しめる状態でした。
真正堂 万霊堂と経蔵
地蔵菩薩を安置する万霊堂は、
1934年(昭和9年)に三井本家の寄進で建立。
真正極楽寺 法華塔
真正極楽寺 慰霊塔
三井二木会・物故社員慰霊塔(三井家墓地)。
真如堂 石薬師堂
1966年(昭和41年)に東山五条の金光院より移築。
奈良時代~平安時代の伝教大師作の石薬師如来を安置。
真如堂 勅使門
この門を勅使門とするものもあり、
書院門としているものもあって
正しい名称は、少し調べましたが分かりませんでした。
真如堂 赤崎弁天
弁財天本座像を安置している赤崎弁天。
真如堂 元三大師堂【京都府指定有形文化財】
1696年(元禄9年)江戸時代に建立。
真如堂 新長谷寺
『洛陽三十三所観音霊場巡礼』第5番札所。
明治時代の神仏分離により吉田山から移築。
奈良県の長谷寺の御本尊十一面観音を模した
観音像が祀られています。
真正極楽寺 総門
真如堂の拝観を終えて総門を出る頃には夕闇が迫り
本日の名所巡りを終えるには良い時刻です。
今回の京都名所巡りでは、
安井金毘羅宮、大雲院祇園閣、金戒光明寺、真如堂と
これまで一度も訪れていなかった場所を巡りました。
お気に入りの名所に再訪して
初拝観では見逃してしまった箇所や
新たな良さを発見できるのも楽しいし、
初めての場所を訪れて
新鮮でワクワク感も楽しむのも良いものです。
京都河原町まで徒歩で向かうことも出来ますが、
さすがに足に疲労を感じているし、
友人との待ち合わせ時刻もあるので
交通機関を利用して向かいます。
京都河原町 東華菜館 本店
四条大橋に着いた頃には、
京都はすっかりと夜の世界に突入していました。
良く分からないのが撮影した写真を
デジカメやスマートフォンの画面で観ると
ピントもあって綺麗に撮れている画も
ブログにアップした写真は、ピントがずれて………
画面を見て写りが悪いと撮り直しも出来ますが
画面で見て綺麗に撮れていたら
こんなんどうしたら良いのか分からんのですわ。
京都 南座
皆様、今回も京都名所巡りにお付き合い下さり
ありがとうございました。
京都には再訪したい場所、
まだまだ訪れていない素晴らしい名所がありますし、
兵庫、大阪、滋賀や奈良にも訪れたい場所があります。
数年で一周目を終えることが出来るだろうと
始めた名所巡りですが
数か所巡ると数か所素敵な場所を発見し、
一周目の終わりが見えてこない状態です。
また次の名所巡りの際も
楽しくお付き合い願えれば嬉しく思います。