心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

束縛

2022年10月23日 | 雑感・愚見

 

2017年12月 

アメリカのニューヨークに住む26歳の男は、

25歳の恋人が他の男性と

メールを交わしたことに激怒して

彼女に暴行を加えたうえ全裸で街中を歩かせました。

 

当然のことながら男は、逮捕されました。

 

 

少し位は嫉妬することもあるでしょうけど

この男の嫉妬は過剰を通り越して

異常の域に入っていますよね。

 

この事件が起きた頃には、

ただの嫉妬から過激さを増して

女性が気が付かないうちに支配へと変貌していて

男の暴力や脅迫が怖くて関係を断つことが

出来なかったのかも知れませんね。

 

異常とも思われる男のターゲットになり、

暴力と脅迫によって精神的な監禁状態にされると

これほどまでのことが無いと、

関係を終わらせられないのが怖い所です。

 

 

2018年のイギリスで

夫から常に電話で行動を監視されたために

パニック障害を起こしたとして

38歳の女性が夫を訴えました。

 

裁かれた夫は、モラハラの罪で

禁固2年の判決を受けました。

 

 

上のアメリカの女性ほどではないにしても

パニック障害を起こすほどの男からの強要、

逮捕された男にとっては、

頭を冷やす良い機会となって欲しいところです。

 

このような過剰な束縛や支配をしようとする男は、

自分は愛されるような男ではない等のような

自己イメージを心の中に持っていたりします。

 

また成育歴や過去の出来事で信頼していた人が、

これと言った理由が思い当たらないのに

あっさりと自分から離れたような経験があって

心に何らかの傷があるかも知れません。

 

言うまでもありませんが、

悲しく寂しい過去だから

交際相手に何をしても良いのとは全くの別物です。

 

被害に遭う側の交際相手からすると

過去がどうであれ重要なのは

今のその人です。

 

頑張って克服の努力をするのは

その本人であって、

被害に遭う側が許容範囲を超えた本人の異常さを

交際相手が包み込むだけの愛情を持てるようにと

努力や忍耐をする必要はありません。

 

加害者の男が自分の心の中で葛藤を持つのなら

ある意味、被害者と言えるかもしれませんが、

自分が安心して過ごすためには

相手が努力して自分のために行動を改めるべきだとして、

 

暴力や脅迫で支配しようとしたり、

同情や罪悪感を刺激して支配するのは、

過去に何があったにしろ

もはやただの加害者にしか過ぎません。

 

対象者を監視し管理することで一定の期間は、

相手を確保しておくことが出来るのかも知れませんが、

対象者に心の底で本当に求めている

自然な自分への愛情が育まれるどころか

どんどん失われていきます。

 

それを感じ取り、さらに強要が激しくなる。

 

それでは相手が架けてくれた大切な石橋を

一方で繋がり続けることを求めながら

一方で石橋を叩き壊しているにすぎないことに

気が付いて欲しいものです。

 

何事も相手に強要して形成していることは脆く、

相手がそうしたいと望み形成しているものは

強いですよね。

 

 

 

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