KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

長寿の知恵?

2021年06月26日 | 俳句
天気 曇時雨

少し日差しが出たので、日光浴も必要、と思いドラッグストアへの買い物を用事にして外へ出た。監禁解除まであと2日。でも、来週はずーっと予報に雨傘が並んでいる。トホホ・・

近くの林に、今流行りのミニヒマワリが何本か咲いている。おそらく、鳥の運んだ種から生えたのだろう。ヒマワリは眺めても楽しい花なので、有害外来種ではないのだろう。
こちらの方は、はびこると厭ですねえ・・昔は貧乏かずら、と覚えた、「藪枯らし」。


よく見ると可愛い花ではあるけれど、とにかくしつこい。以前のマンションでも、サツキの植え込みにはびこるので、外へ出るたびに蔓を引っ張って抜き捨てたものだ。
まだあまり暑くないので、ちょっと外へ出ただけでも気分転換になる。ただ、マスクがねえ・・これは今のところ半永久的に外す暮らしは戻らないようだ。

ご長寿の話。
半月ほど前から、私が食事をご一緒しているの方たち、なんと、3人が同じ年齢らしく95歳。お一人は最近入居した男性で、少し先に入居した女性の、4歳年下の旦那さん。奥様の方は耳が非常に遠くて、やっと歩行器を使い歩いている。介護が必要なので、お元気で耳の良いご主人が介護。とても面倒見の良い旦那さんだ。
持つべきは年下の元気な亭主ですよ・・私はもう間に合わないけれど。

話は、もう一人の、部屋が近いので私が入居した時からよく会話しているMさんのこと。彼女は少し耳が遠く、歩行に少し支障はあるものの、まずまず元気な元小学校教師。はい、定年まで勤めあげたので、良かれ悪しかれ教師魂が板のように貼りついています。私は、兄姉義兄姉に教師が多いので(わが夫婦はまったく関係なし)それがよく解る。
普段はにこやかに話す人なのだが、認知症で1分前を忘れる人の行動を何とかしたい、と考えていたことがあって困った。「今度から〇〇してくださいね」などと教育したがった。
教えたって〇さんは1分後には忘れる病気なの・・というようなことを私は繰り返したものだ。
最近は大分解ってきたようで。

実は、本人も、認知症が始まっている(らしい)。今年初めごろ一度、夜中に部屋へ人が入ってきて冷蔵庫内のモノを皆持っていかれた・・などと話す。でも、「自分の脳はしっかりしているから夢ではない、事実」だ、と。職員にも話したが「悪い夢を見たのね」と言われ、二度と話さないことにしたのだとか。でもその話以外の被害妄想はないようなので、良かった。のだが・・困ることがある。
彼女、人の名前を全く覚えない。半年以上も毎日会っている私は「あなた・・」としか呼ばれない。食堂で職員に用のある時は「ちょっと、お姉さん(お兄さん)・・」飲み屋じゃないのよ。
看護師は「背の小さい方の看護師さん」事務所の人は「眼鏡かけた男の人・髪が短くて威勢のいい女の人」そりゃ、解るけど・・結局、覚えられない、ということなのだ。「今日は、おやつにケーキの出る日よね」と言えば「そうなの?、日にちも曜日も覚える必要ないから覚えないの」お知らせは掲示板に貼ってあって、ケーキの写真を眺め、いつ開催するかを職員に聴いていたのに。先日、ワクチンを打った翌日に「腕が痛くなりませんでした?」と訊いたら「そういえば少し痛いわ、どうしたのかしらね」「昨日の注射のせいでしょ」首をかしげて「・・・」覚えていないのかも。

今日の昼食時、年下旦那さんに「Mさんは、疲れるから人の名前はもう覚えないことにしているらしいのですよ」と言ったら、彼女が
「これ以上たくさんの情報を入れる能力がもうなくなったから、覚えないことにしている」と。教師って、言い訳を作る経路回線だけはしっかりしているのねえ・・私をさんざん苦労させた亡姉がそうだった。
私は、認知症が始まっているのだと思う。ま、他人なのでどーでも良いようなことではあるけれど「あの方、耳が遠いから困るのよ」と指さすくらいなら、自分の耳の遠いことを少しは気づいてくれると助かる。今以上の大声は、もう出したくない。

大蟻の小蟻を避けてまた避けて  KUMI
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする