一人の朝食

天気　雨のち曇

昨日の猛暑が嘘のような秋本番の気温になり、上着なしでは外へ出られない。

今日は、珍しくパンの朝食にした。
いつもは味噌汁に納豆などの一汁二菜、それにヨーグルト、というあまり写真にならないもの。朝寝坊の上、起きてすぐには体が目覚めないという夜型人間、朝食に時間をかける余裕がない。起き抜けに炊飯器のスィッチを入れ（ガスなので35分で炊ける）味噌汁だけ作るのが、一番簡単なのだ。
この数年は、持病の腸の障害にどうも柔らかい食パンが合わなかった。フランスパン系のものなら大丈夫。ところが、夫は柔らかいパン好き。でも、ご飯なら何も文句は言わないので、面倒のないご飯に味噌汁、が定着してしまった。

一人なら、好きなものを用意すればいいので、入院中でまだ三分粥くらいしか食べられない夫には申し訳ないと思いつつ・・
フランスパンは、昨日、パン屋に昼食を買いに寄ったらちょうど焼きたてだったので思わず買ってしまった。サ〇ジェルマンのフランスパンは美味しい。オーブンで軽く焼いた。
オムレツは、味付けには塩麹を使った。
トマトと胡瓜は作り置きのオリーブオイルのドレッシングで。
プレーンヨーグルトには、今日は蜂蜜。
飲み物は、たっぷりのカフェオレ。
という食事の中には夫の嫌いなものがあるので、一人の時でないと作れない。
発酵食品は、とても体に良いらしい。毎日欠かさず摂ってはいるけれど病気ばかりしているので、その効果については、私には言えない。

という朝食を食べ、病院へ。順調に回復しているので、病室をまたナースセンターから遠いところに替わることになっていた。

霧雨の街を眼下に闘病す　　KUMI

静脈血栓塞栓症（エコノミー症候群）防止

天気　晴のち曇・ところにより雨

このところ、朝顔が毎日5輪くらい咲く。何もしなければ上へ上へ伸びてしまい鉢をはみ出すので、ちょっとした手入れのコツがある。でも、その話はいずれ・・

午後は雨が降るというので午前、夫の病院へ行ったら、点滴をしたままもう歩行していた。
良かった～　昨日の出血は止まったようで、普通の術後療養になったという。
洗濯ものだけ交換して帰宅。
帰宅してTVを見ていたら、「エコノミー症候群」の話が出た。術後のエコノミー症候群で入院中に亡くなった人が、去年11人も居たという。飛行機内のエコノミークラスでの発症が問題になったから「エコノミー症候群」などと言われるけれど、その呼び名は問題視されているらしい。最近は、被災者が避難所などで罹ることが問題になった。
じっとしていると血のめぐりに悪くなるのが原因。その防止のため、手術のときは静脈を引き締めるために「弾性ストッキング」を病院で用意してくれる。私も二度の手術でそれを履かされた。夫も同じ。
で、昨日、「絶対安静」の夫はそのストッキング・・ふくらはぎだけのソックスだった・・の上に、さらにコルセットのようなものを巻いていた。電気を通して刺激を与える装置だった。静脈を固めないためらしい。手術は成功したのに静脈が詰まって命を落としたのでは、病院の責任も問われかねない。
実際の方法を見たあとにTVで確認し、納得した。ともかく、高齢者は動いて良いのなら足は動かさないと危ないらしい

病院への途中に公営住宅があり、その庭にはいつも季節の花が咲いていて、しかも手入れが良くされていた。そこの花を眺めるのは、通院途中の楽しみだった。ところが今年、その庭は草ぼうぼうになってしまった。見るに堪えない風景だ。あんなにきれいに手入れをしていたのも、好きな方が居たからだろう。草取りなどしていた高齢の方たち、皆さん元気がなくなったのだろうか。
などと、人の心配をする余裕はないけれど、そんなことを思って伸び放題の女郎花を見上げてきた。


高々と女郎花揺れ草の庭　　　KUMI

病室

天気　晴

写真は、ちょうど2年前に私が入院したときのもの。4人部屋の私の隣が退院したので、写真にしておいた。なので、2年前の再掲になる。病棟は違うけれど、夫の病室もまったく同じ。室内は結構余裕のある造りになっている。
去年、姉が入院した大学病院の大部屋は狭くて大変だった。トイレは廊下へ出なければならなかったし、ベッドサイドに椅子を置く場所もなかった。

午前中に内視鏡で術後の様子を検査するというので、終わるころの11時過ぎに病院へ様子を見に行った。その前に本人からメールがあり、病室を変った、という。
気になった。今まではナースセンターから遠い、軽症患者の入る部屋だったのに、今度はナースセンターに近い。ということは・・普通に考えれば病状が良くないことになる。でも、メールをする元気はある訳で。
行ってみたら、点滴を二種類もしていて、体に付けた管も増えている。ホルター付きの心電図も・・おまけに、ベッドの脇の床には、人が踏むとセンサーが作動してナースセンターへ伝わるマットが。これって、聞いたことのある「認知症患者の徘徊察知センサー」ではないの？

理由が解った。夫は、手術の前日まできわめて元気だったので、術後「絶対安静」と言われてもその必要を軽く思っていたらしい。ベッドから出なければ良いと思ったようで、起き上がったりしていた。そのせいか、検査で患部の出血がひどいと解った。なので、また動けかいように、マットを敷き、万一容体変化したときのために心電図を取り付けたらしい。ドクターには会えなかったけれど、看護師と本人の話ではそんなことのようで。
私は若いころから4回も外科的な手術をして、術後は動きたくても動けなかった。厭でも絶対安静状態になる。でも内視鏡手術は、動こうと思えば術後も動けるのだ。

ということで、予定では午後には室内歩行出来て水分摂取も可能だったのに、それが一日延びてしまった。大丈夫なのかな、とちょっと心配になった。明日の検査で出血が止まらなかったら・・そんな例は滅多にないがあり得る、と術前にドクターは言っていたけれど。

蒸し暑さの戻った日、夕焼けがきれいだった。


秋夕焼け西方浄土まで染めよ　　KUMI

病院

天気　晴

本当は、院内は撮影禁止。患者が写るのを防ぐためらしい。でも、人が居ない時ならいいでしょう。
夫の内視鏡手術、10時過ぎからと聞いていたのに、病院へ着いた9時半に、もう始まるという。慌てて内視鏡室の前へ行ったら、ドクターが手術着姿で飛んできて、これから始めます、とのこと。その前の手術が中止になった？とか。で、繰り上げになったのだ。本人はもう部屋の中。
内視鏡手術、とは言うものの、病院では「内視鏡治療」と位置づけているようだ。私がこの病院で二度受けた外科的手術とはまったく違う。ドクターが内視鏡を覗きながら・・これは胃カメラと同じ・・メスで腫瘍を消化管の壁から「剥がす」のだ。切り取る訳ではないので、ドクターの説明は「剥がすのが難しいところに腫瘍が出来ています」と。
ともかく、とても時間がかかるので、待合室のソファに座っていたら、私の腰痛は悪化してしまう。
なので、始まってから1時間くらいは、院内のカフェで休憩。
もしかしたら1時間半くらいで終わることもあるので待合室へ戻ったものの・・退屈。だんだん昼が近くなり、2階の待合室から吹き抜けの1階を見下ろすと、患者の姿もだんだん少なくなって。・・このくらい遠かったら、撮影も許されるかも、と退屈しのぎ。


結局2時間半で終わり、ドクターの術後の説明を受けた。無事に済んだことは確からしい。
9年前の手術のときは、5時間かかった。そのときは、あっちゃんが一緒に来てくれて、終わったのが夜の8時だったから、助かった。初めてのことだったので、一人で5時間を待つのは辛かったと思う。

ともあれ、時間をかけて手術をしてくれるドクターに感謝しかない。

病室の窓に見る空秋めきぬ　　KUMI

零れ種

天気　晴れたり曇ったり

数日前からプランターの日日草が咲き始めた。普通ならもう咲き終わる季節なのに、なぜか咲いてくれた。多分、去年の春に銀行の年金支給日の景品でもらったものだと思う。咲き終わって抜き捨てた。それが、春の終わりころに使わないプランターから芽が出た。せっかくなので間引いて4本だけ残しておいたら咲いてくれたのだ。
この2年余り、ベランダの花を計画的に咲かせる余裕などまったくなかったので、出てきた芽も大事。結構、こういうのが嬉しい。

腰痛は、昨日おとなしくしていたら何とか歩行には困らなくなった。夫の病院までは往復するとちょうど散歩に良い距離。手術の前日でもあるので行ってみた。水平移動では響かない痛み、でも前かがみはダメなのでしゃがむ時は垂直に腰を下ろす。膝の運動になるから、ストレッチだと思えば良い訳で。

昨日の蒸し暑さから、少し風が秋めいてきた。湿度が低いのがいちばん助かる。

輪唱のやがて独唱つくつくし　　　KUMI