KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

療養5日目・あと1日

2023年08月30日 | 俳句
天気 晴 35℃

窓の外は相変わらずの猛暑日続きのようだ。もう、飽きてきました、同じ空を眺めて暮らすのにも。写真は、渚のある海、お台場海浜公園、って言ったっけ。レインボーブリッジの見える公園だ。渚で海水に触れられるのは、わが家からはここが一番近いかもしれない。もう15年くらい前の写真なので今は風景が変わっているかも。そういえば海を見に行こう、って姪と約束した、と思い出したのだ。房総に住んでいる姪が車で迎えに来る・・って、もう、その体力もないし、どうしても、という気分もなくなっている。
母が、亡くなる前日に「海を見に行きたい」と呟いていた。母は正真正銘、海岸で生まれ育ったけれど、私は東京生まれで疎開した身ですもの、少し心境が違うのかしら?・・なんて、時々「東京生まれ」を強調したりして、ヤな性格。ボーソー族の海育ち、野暮な女の子だったのに。

見ただけでも不味そうな毎食の紙皿紙コップ、明日一日のガマン。と思っていたら、2015年の今頃のことを思い出した。私の心臓手術の時の病院食が写真に残っていた。あ~美味しそう。
生野菜たっぷりのサラダ、病院にしては珍しいので写真にした覚えがある。病院食よりここの方が美味しい筈なのに、普通食でも野菜・肉類は小さく切られていて物足りない。話は、この食事を思い出した訳ではない。

この入院の時がちょうど乳がんの術後10年で、その検査と心臓の手術が重なる、というややこしいことになった。そして、その乳腺外科で、同じ時期に手術した「がん仲間」に出逢った。男性の乳がん患者です。珍しいけれど居るのです。彼とは、乳がん仲間の集まるネットの掲示板で出会い、病院が同じだったので、通院のときに一度だけ会っていた。独身の中年男性だった。
昨日テレビで、男性の歌手が乳がんになった、と告知していた。勇気ある告白だと思った。私も、彼と出会うまでは乳がんは女性の病気、と思っていた。治療も、私と同じ抗がん剤で「男は脱毛は怖くない」と笑っていたけれど。病名を勤務先には言えないので「軽症の肺がんの手術をした」と言っている、とのことだった。肺にしては術痕が小さいのでは?と思ったけれど。彼、今、元気にしているかしらん・・もう70歳は過ぎていると思うけれど。

明日の夕方で、療養5日、の国の基準に達するので自由になれる・・と思ったら、看護師の話では、その時点でコロナの症状がなかったら・・ということだった。ということは、明日はやはり一日隔離生活。シャワーも洗濯も明後日になってから・・もう9月です。

秋暑し眼に目薬といふ異物  KUMI (1999年)
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療養4日目・5時に起こさないで!

2023年08月29日 | 俳句
天気 晴 35℃

15年以上前の写真なのに、よく撮れている。懐かしい、若い知人に譲られたデジタル一眼。カメラ名人で、向島に住んでいたので百花園吟行で会うこともあった。ここへ来てからはご無沙汰のままだ。ふと、思い出してしまった。過去ばかり書くようになったら私にはブログもお終いかも。

桔梗の咲く庭園は、向島百花園。萩は有名だが、萩のトンネルはまだ先のこと。でも8月末には早咲きの花は咲いている。でも、同じ時期にここで秋の七草全部を見るのは難しいかも。
  萩桔梗薄撫子おみなえし葛藤袴・秋の七草
と、子供のころに母から教わった。母は、落ちぶれ商家に生まれ母親とは早く死別したものの、母を育ててくれた祖母が元御家人の娘?教養があったようだ。おかげで、私も百人一首は全首覚えている。

あちこちの写真を探せば、七草全部が揃うのかも。同じ日に撮ったもの。

さて、コロナの症状は大分良くなったものの、未明に咳き込んだら止まらなくなった。昼間は喉が少し痛いだけだったのに・・トローチで何とか治まった。
でもすっかり目が覚めてしまい、あ、始発電車?もうそんな時間・・と思ったら終電の音だったようで、時計は深夜1時過ぎ。それから悶々と眠れず、麦茶を飲んだり、眠るための運動したり・・暫く起き上がってストレッチ。目眩がするので椅子の背に掴って片足運動・・夜中にすることじゃないでしょ。でも、昼間はする気分になれなかったし。

と少し疲れて横になったら眠れた。でも眠ってすぐに起こされた・・「検温しますよ」と女性介護士の声。
「え?もう6時頃?」「はい。体温と血圧と・・」青い防護ガウンにゴーグルでは、誰だ解らない。夜勤の人はベテラン職員だし、知らない人は居ないのに。普段なら私は自分で検温も血圧も酸素飽和度も自分で測るけれど、感染したので今朝だけ特別扱いなの?
終って彼女に「灯り、消します?」と言われたがもう6時なら起きる時間に近い、「このままでいいですよ」と言って、彼女が出ていってからカーテン開けようと起き上がり時計を覗いたら‥嘘、まだ5時10分じゃないの~ 彼女の言った時間よりも1時間も早い。騙された~ というか、騙したつもりはないにしても、5時に起こされたことなんか、入所以来初めてのことだ。私は眠たくなるギリギリまで起きていて、今は11時近くにベッドへ入る。そのまますぐ眠り、5時半に目が覚めることがあれば(滅多にないけれど)起きる。でなければ、6時頃の誰かの足音か、6時15分の目覚ましで起きる。
だから普段ならぐっすり7時間の睡眠。冬にはトイレへ起きることもあるけれど。
配膳の時以外、介護士は誰も来ないので文句を言えない。夜勤は職員しか付かないことになっているので、誰かの夏休みの代替で本社からの派遣に人?
私はいつも6時前に起きたことなんかないのは、皆、知っていること。
結局、それきり眠れなくなった。

無論、文句言いましたよ。それも部屋を出られないので直接言う方法はなく、スマホで事務所へ電話して。他にも用があったからいいけれど、何だか、感染してからの扱いがこんなにちぐはぐとは思わなかった。介護士は、やはり本社から来た新しい人だという。まだ紹介もされていない。食堂に皆の集まる機会がないから?

部屋から出られない人たち、文句のある時はどうしているのだろう?大抵の人は認知症だから文句は言わないのだろう。その代りにあれこれと大変そう・・
「Hさん、コロナなのよ、外へ出ないで。人にうつるから・・」と、前の部屋の彼女へ今日も介護士の何回もの注意の大声が。もう、私にうつってるわよ、と叫びたい。
おとなしいHさんは「あら、そうなんですか、でもゴミを捨てなくては」「部屋に溜めておいていいのよ、私が片付けるから」このやりとり、毎日何回も繰り返している。
私が入所した頃は、認知症もなく、耳もさほど遠くなくて良い話相手だったのに・・明日は我が身、かも。

疑問符の目立つメールや虫の夜  KUMI (2018年)
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療養3日目・食事事情

2023年08月28日 | 俳句
天気 晴のち曇

少し気の晴れそうな明るい夏桔梗。暑い時期に咲いたあとで伐り詰めると晩秋にまた咲くのだそうだ。これを撮った庭園の庭師の話。

熱は正常になってしまい、酸素飽和度他、数字に表れるものは何も異常のないコロナ患者。でも、喉の痛みと目眩とお腹の調子は良くならない。それでも、肺炎になるかもという覚悟はもう必要ないらしい。看護師の言う「ワクチンしている人は軽症で済んでる」は本当だと思う。
部屋から一歩も出られずに暮らしているので、外に何があったのか解らないのだが・・何だか職員がすごく忙しそうで、夜勤の職員が翌日の昼間も居たり、もしかして、職員にもクラクスター? 朝食の運ばれたのが8時45分、という、いつもより1時間以上も遅い配膳。あんまりなので、食後の投薬を終えたら事務所へ電話した。遅くなるのは仕方ない、でも1時間以上も何も知らされないまま待っているのは、いらいらだけではなく時間の無駄。「私も迷惑をかけている側なので申し訳ないとは思っていますけど・・」
所長、午後部屋まで来て、「なにとぞご理解を・・」みたいなこを言っていたけど、何がどうなっているやら。いつも、介護士に迷惑かけないよう気づかって暮らしております、今回だけは迷惑かけていますけど。
去年までのクラスター時とは何かが違う。私の立場が「加害者」側になっているからそう思うだけ?私、加害者?被害者?どっちなの。

食事は最悪です。部屋の中へもってきたものは一切部屋の外へは出さないので、食器等々すべて使い捨て。トレーも、まとめて消毒、らしい。
内容は一応献立表通りなのだが、コンビニ弁当風。昨日は紙皿紙茶碗。いつもなら小鉢に入っている煮物が紙の大型コップに入れているので食べにくいこと。
写真は、一昨日と昨日の夕食。部屋の隅で食べているので旨く撮れなかった。



何が最悪なのかというと・・すべてが冷たくなっている。せめて味噌汁などスープ類を電子レンジで30秒でも温めて欲しい。ドアの外へ出れば、数歩で共有の電子レンジがあるのに。どうせプラスチックコップでは美味しくはないけれど。
一昨日の鯖の味噌煮も、昨日のユーリンチー?(揚げ鶏の葱ソース)も好物。食堂でも出来立て、とはいかないけれど冷え切ってはいない。それでも栄養とらなくちゃ、と必死で食べる。デザートにシャインマスカットを買ってきてあるのでそれを頭に置いて。

療養の友。これ、災害時のためにも買い置きしておいた方が。


まだ咳き込むことがあって、喉はすっきりしない。
でも、今日は頭痛も遠のき、発熱がないのはとっても助かる。

はっきり言ってホーム内で感染すると身の廻りのすべてが「排除」の対象。今まで感染者になったら、という想像はしていなかった。だんだん「自分が悪かった」と思うようになってしまう。私に悪いところはあった?それを話せる人も居ない。防護用コートに身を固め、ゴーグル掛けた介護士はあまり長く話さないし、看護師も忙しそうだし・・90歳のお友達が居れば電話出来るのに入院リハビリ中。時々話すAさんの電話番号、聞いておけば良かった。部屋がすぐなので電話のことを考えなかった。

ま、あと3日で終わる筈。頑張りましょ。

巨峰剥くむかしペン胼胝ありし指  KUMI (2018年)
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療養2日目

2023年08月27日 | 俳句
天気 晴一時雨

今日は日曜日。北側の空しか見ていないので、富士山が見えているやらいないやら・・まさか、もう一生見られない、ということもないだろう。前の住まいからの今頃の富士山。

昨日の写真の赤い薬を2回飲んだだけで効果が出るものなのかどうか、熱は36℃台でおさまっている。ただ、相わらず喉は痛くて時々咳き込むのが辛い。これはまさに「コロナ咳」だろう。喉飴もトローチも手元にない。冬ではないので必需品という訳ではなく・・どうしよう、とあ~ちゃんに愚痴ったら、すぐにネット通販で頼んでくれた。明日届くという。
昨日は体拭きタオルを持ってきてくれた。これ、入浴出来ない時の必需品だ。別に、感染者でも入浴は禁じれてはいないが、ここでは私一人の浴室ではない・・自立した人しか使わない4階の浴室、でも日に何人か入ることもある。

少し調べてみた。今のウィルス「オミクロン株」の潜伏期間は、2~4日だという。お向かいさんとは毎日顔は合わせているが耳が遠いので話すことはほぼない。でも、部屋は廊下側もよく開けっ放しにしているし、廊下の外へ出ていることも多いし・・無論、ノーマスク。以前は彼女は習慣的にマスクをしていたが、いわゆる5類相当になってからは介護士さんも「マスクして」とは言わなくなった。なので、認知症の人たちの殆どはノーマスク。
前の部屋と私の部屋の距離は2mとはない。入り口のスライドドアの下は5㎝くらいの隙間がある。灯りが漏れるように密閉しない、危険防止なのだ。廊下には飛沫が漂っていたかも。

ここでは、投薬は5日間で、それが終ったら検査で確認するのだという。一般的にも5日の自宅療養でお終いのようだ。随分、以前とは変わった。5日で症状がなくなれば良いのだが、後遺症として残ることもあるというし。
ともかく私は病気のデパート、多分、一つ品数が増えただけ。
昨日の写真の薬・ラゲブリオという赤い錠剤は、重症化のおそれのある人用なのだそうだ。私の場合は、高齢者の上に心臓に器械が入っているし、心不全が進行中、おまけに肺がん、ときている。これで、この軽症用の薬で何とか治まったら、御祝いしなくちゃ・・と思った。
副作用は下痢・頭痛。これが免疫療法の副作用と重なるので、どちらのせいか解らなくて困っている。
熱が思っていたよりも高くならないので安心していたら・・ネットには「熱は高ければ高いほどコロナには良いこと」とあった。いわゆる風邪でも、発熱でウィルスが弱っていくのだから解熱剤は飲まない方が・・という話は聞いたころがある。コロナも風邪なのだ、熱は出たほうが良い、と言ったって・・ちっとも出る気配はないし、高熱で苦しむのは困る。

ともあれ、今のところは軽症で普通に部屋で過ごしている。

かったるいのと、いつもとは違う目眩には閉口している。

蟷螂の振りあげし斧いつ下ろす  KUMI  (2019年)
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感染しました

2023年08月26日 | 俳句
天 晴

上の朝の空はまだ青空も見えていたが、雲がどんどん増えていき、これを雲行き怪しい・・と言うのかな、と不安になるような空と体調。
昨日から微熱が続いていて、喉も痛くなったのに看護師に訴えてもあまりゆっくり話を聞いてくれない。感染者が相次いでいて、忙しいのだ。階の移動は禁止なので、事務所へ行く訳にはいかず、倒れそうでもないのに緊急呼び出しボタンを押すわけにもいかず・・事務所が開いた時間に事務室へ電話した。
「コロナの抗原検査してください!、昨日から熱が下がらず今朝は喉が痛くて」
同じ階の廊下の反対側の部屋に2人の感染者。一人は100歳の元気な男性。私は好きな人なのだが、耳が遠くて話はあまり出来ない。酸素吸入を常時している方なので感染しやすかった?もう一人は私の部屋と廊下の向かい。認知症のその彼女から移ったのだと思う。食堂へは車椅子で行くものの、掴り立ちの出来る人なので「部屋に居てくださいね」と言われても、介護士を探して廊下へ出てきてしまう。「ボタンを押せば来ますよ」と教えているのだが、それを覚えられないのだ。同じ空間を共有しているので、自室内でもマスクしない限り、全てを防ぐのは無理、と思った。
入所者の中でも、神経使って感染防止に努めていたのに・・と思ってしまったらどうにもならない。ただ、今までの努力がばかみたい・・とは思う。予防策が足りなかった、などと嘆いても今さら間に合わないので受け入れて、ブログに書いた方が世のため、人のため。
教訓・・予防したって来るものは来る。

ともかく、熱は昨日から37.5℃、喉は痛いけれど水を呑み込めないほどではない。ただ、とっても怠い。ちょうど免疫療法の副作用がまだ続く時期なので、どちらなのか解らなかった。明日、もっとかったるさがひどくなったら、コロナのせいなのだろう。免疫力ゼロなので、ウィルスには入り易かったのだろう。
薬も夕食後に間に合うようすぐに届いた。TVで見たことのある薬、いよいよ本物の患者になった気分。一度に4個はキツい。1個づつ飲まないと少し腫れている喉へひっかかりそう。


呑気にブログを書く元気はまだあるけれど・・明日はどうなるのかしらん?
春に来たばかりの若い常勤看護師が言うには「皆さん、きちんとワクチンを打ってるから、症状が軽いみたいよ」と言っていた。信じよう。

武蔵野へ海の匂ひの野分雲  KUMI(2012年)
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