KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

花菖蒲

2021年06月13日 | 俳句
天気 曇

写真は、去年の国営昭和記念公園の花菖蒲。去年も、桜に始まった園内の花の見ごろは緊急事態宣言で閉園していて、ようやく開園した6月になってから行ったもの。もう、見栄えするものは花菖蒲くらいしかなかった。紫陽花はまだ早かった。


さて、このとりどりの色合いの花菖蒲にさきがけて、5月には黄色い花菖蒲が咲く。普通、そちらは「黄菖蒲」と呼ぶ。どこの水辺にも咲いている。私は、つい最近まで、この黄菖蒲を花菖蒲のお仲間だとばかり思っていた。(そうではない、とご存知だった方に嘲笑されそう)


この黄色い菖蒲は、ヨーロッパから西アジア原産の外来種で「生態系被害防止外来種」の「重点対策外来種」に指定されているのだそうだ。外来種で駆逐対象になっている植物の一覧など見ると、道端に咲く可愛い花が随分と入っていることにびっくりする。でも、黄菖蒲も入っているとは気づかなかった。根っこの繁殖が早いので、日本古来の水草を守るため、本当は生育させてはいけない花なのだ。
上の写真、いつも散歩に行く都立公園の池。まさか、公園の植栽担当がそれを知らずに植えた、とも思えないけれど・・。とにかく毎年増えていく。日本の花菖蒲も少し植えてあったが、あまり増えない(今年は知らない)。なるほど、そんな訳が・・と納得した。増えていくのは、外来種の方なのだ。
そういえば、昭和記念公園の水辺には黄菖蒲がなかったような・・国営公園で「駆除対象」の植物を植えるのはおかしいから、植えていないかもしれない。

知らずに生きてきたことが世の中にはまだまだあるものだ。

深々と差して男の黒日傘   KUMI

(最近、男性の日傘が増えてきました)
コメント (2)
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