はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

政治家の姿7「松井孝治」

2006年01月30日 | 政治
官僚出身の若手議員のなかでも、評価が高いのが民主党・参院の松井孝治。
2001年7月 参議院議員に京都府から初当選(1期)。この人の経歴もユニーク。
本当に、国会議員ていろいろな人がいます。
目を引くいくつかのポイントがありますので順に紹介してみます。
■生まれ育ち
1960年4月24日 京都生まれ。
京都の旅館(現松井本館・ホテル松井)に次男。生まれも育ちも京都。
HPにある松井の母のコメントがいい。
「おまえは神さんからの貰いもんや。
 将来は、この家の商売はお兄ちゃんにまかせて何か世の中のお役に立てる、
 そんな仕事をせなあかん。そのことで神様にご恩返しせな、なあ。」

松井旅館の次男で選挙に有利に働いたのでしょうか。

■学歴・職歴
1983年3月 東京大学教養学部教養学科卒業(国際関係論専攻)
1983年 通商産業省(現経済産業省)入省

ここである人との接点があります。
東京後援会のパーティーで講演をしてくれています。
村上ファンドの村上世彰(むらかみよしあき)です。
村上の略歴を見れば
1983年 東京大学法学部卒業
1983年 通商産業省入省
1999年 エムアンドエイコンサルティング代表取締役
                          ~現在に至る。
松井孝治とぴったり重なります。
意外なところに人脈は広がっていくんですね。やはり東大閥かと嘆く人もいるでしょうか。

■政治家への転身のきっかけ
1996年~98年 行政改革会議へ出向。
橋本龍太郎内閣で、調査員として中央省庁再編など行政改革の原案を作成。
おそらくこの根幹にあったのは、官邸主導型のトップダウン形式の導入でしょう。
結局は自民党の巻き返し、各省の跋扈によって次々と骨抜きにされてしまいます。
おそらくこの時点で政治家へという決断に導いたようです。

現在の小泉内閣が行う官邸主導型は松井孝治の考えていたものとそんなにかけ離れていないと思います。
松井参院の考えの一つに以下の論文がありました。
「霞ヶ関の意思決定は‥基本的にボトムアップのコンセンサス方式によって行われている」「原案作成者が第一案を作ってから最終決定に至るにはひとつの省庁だけでも十段階近くの『クリア』と呼ばれるステップが必要であり、他省庁協議や与党審査も加えれば、およそ原案の跡形もなくなってしまうケースも決して珍しくは無い」「調整はその決定に極めて長時間を要するだけでなく、政策の内容を玉虫色の曖昧なものとしてしまいがち」であり、「若手官僚の作成した先鋭な問題意識が省庁内部の決裁のプロセスにあって、また、利害の異なる省庁間の調整により、どんどん「洗練された霞ヶ関文学」に磨き上げられ、結果として彼らに残るのは徹夜の連続と自らの原案の意図せざる変貌による疲弊感、虚無感のみというのが決して例外的とは言い切れない状況」と。

(略)
注意したいのは、「官僚が私益に走ったり悪意で政策運営を行っているわけでは」なく、システムに問題があるのである、と。ピラミッド型の「ヒエラルキー組織・ムラの論理」により、「多くの優秀の官僚のマインドを国益から省益へ、省益から局益へと導いていく」。「私利私欲ではなく、累々と受け継がれてきた土地を勝手に譲り渡してはご先祖様に申し訳が立たないと言うような感覚で、場合によってはより多きな国益に反してでもその権限を墨守しようとする」のだ、と。こうしたピラミッド組織から個人を解放するために必要なのは、ネットワーク型の政策提言システム、政官民学を問わない開放的人事制度(「優れた政治的リーダーの下に、大所高所の視点と専門知識を持った官僚や民間人、研究者などが改革チームを組織し、トップダウンでダイナミックな意思決定を行うことが極めて有効である」と。

■政調会長型の政治家
昨年の総選挙でも、「岡田政権五百日プラン」のなかに、「国家経済会議」とい名称で官邸主導の政策決定メカニズムが披露されています。ここに松井孝治が関わっています。
残念ながら総選挙では民主党は惨敗。政権五百日プランもお蔵入りかと思っていたところ、新たな代表として同じ京都の前原誠司が代表になります。幸か不幸かまたチャンスが巡ってきています。
民主党内では党独自のシンクタンク期間として「公共政策プラットフォーム:プラトン」の事務局長になっていますし、なによりも代表が外交・安全保障には明るいですが、内政は松井孝治に頼ることが多くなっているでしょう。
官邸主導型の政策決定メカニズムが、民主党の普遍の考え方になるように日夜励んでいるのはないでしょうか。

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呆然の連続

2006年01月30日 | 社会問題
ホームレステント、大阪市が2公園で強制撤去 (朝日新聞) - goo ニュース
テレビでも強制撤去の様子が映されていました。
滑稽で悲しくなりませんか。
ホームレスの人たちにそれぞれ事情があるのでしょうが、現状を認識する力が完全に欠落しているように思えます。
大阪市も社会福祉の観点から、市が所有する施設への移動を伝えているのにこの始末です。
ホームレスの一部がしていたコメント「施設ではプライベートが確保されない」
には驚きます。
追い打ちをかけたのが大阪地裁の判決。公園も住居地として認める。住民登録することができる。・・・・・
こちらも呆れます。裁判官はどんな見識を持っていたのでしょうか。
日本はやっぱり幸せな国です。
そうそうホームレスなのにテントが家なのだと言い張って住民登録したらホームレスとは呼ばれませんね。
こうなったら条例で、テントに固定資産税でも課税をするしかないありませんね。
こういう社会問題の影にかならず煽動している人たちが存在するんですよね。
そういえば先日、東京広尾の日赤病院と東京女学館の小競り合いも笑えました。
日赤と道路を隔てて東京女学館があるんですが、日赤のレンガ塀を壊すことに反対しているんです。裁判で係争中ですが、日赤側が撤去工事を強行していました。
工事関係者に罵声を浴びせる学校側やPTAの姿に呆然。
たしかに依然よくあの道路を通りましたが、そんな大騒ぎをして保存することもないと思います。
まだまだありますよね。桜の木を切らないでと叫ぶ人など。
呆れ、呆れ、連続してます。

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