はるのほっぺ

備忘録です。仕事柄、政治の話題が中心です。

お薦めの本「情報政治学講義」

2006年01月16日 | 仕事
原稿を書き上げることが終わりまして、少し仕事の時間配分にゆとりがでました。
暮れに買っておいた本をようやく手にすることができました。
本のタイトルは「情報政治学講義」高瀬淳一著です。
まだ読み始めたばかりで感想までとはいきませんが、久しぶりに読み始めていく感じで好印象です。
残念ながら横書きなので、本の作り方としては嫌いなんです。なんだか参考書みたいで読みづらくありませんか。以前にも安全保障の本(某代議士著)でがっかりしたことがありんです。
今回の本も若干不安がありましたが、その内容で心配も払拭されました。

ちょっと長くなりますが、帯書きの文章を紹介。
民主政治は「説得」で動いている。
この説得の中心的材料となるのが「情報」である。
政治がなんらかのかたちで他者説得をそのプロセスに含む以上、
情報提供上の「作為」、
すなわち「情報の政治性」はいわば必然である。
本書では、広く情報の政治性を研究対象とする学問を情報政治学と呼びたい。
これは、現代デモクラシーを情報という観点からとらえ直していくことに
ほかならない。

この「説得」という言葉にしびれました。普段の仕事でも「説得」というものが政治のすべての根幹にあると思っていますので。
そして「説得」していくには「情報」が必要なんです。
この「情報」に関して非常に示唆に富む書籍であります。
久しぶりに肩の力を抜いて、楽しく読める専門書です。

そうそう正月休みに読んだ「博士の愛した数式」。これも楽しませていただきました。文庫化されることで手軽に読めるのはうれしいことです。