米国の世界支配の下請け工場で、かつ、米国農業の市場でもあり続けている日本は、教育においても米国流の教育を最高としてきた。民主主義の米国は、バラ色の夢に満ちたすばらしい国だから第一に学ぶべきものである。アメリカン・ドリームというやつである。
しかしそうだろうか。
明治維新以来欧化政策をとってきた日本の支配層が、大東亜.太平洋戦争で米国にこてんぱんに叩きのめされた途端、学びの先生を急遽欧州から米国にかえて、無批判に受け入れたのが戦後である。現在も、米国留学帰りの経済学者が、政権について、市場原理を謳って多くの失業者を自殺に導いている。
軍事力において世界最強の米国が敗北したのは中ソに後押しされたヴェトナムにだけである。それ以来、米国は、斜陽化して、毎年膨大な財政赤字を出し続けている。ドルが世界の基幹通貨であり続ける限り、米国は世界経済を支配続けられるであろうが、その膨大な債務を日本などによって支えられている。ある日、突然そのドル紙幣が紙くず同然になるかもしれない。政治経済文化の全ての面で教師だった米国先生が、ただのコピー商品を押し付けている乞食だったということになるのだ。
米国が今唯一頼りにできるのは、その軍事力だが、民衆に後押しされるゲリラやテロには、それも怪しくなってきている。
それでも、前の大戦で衝撃的な敗北を喫した日本の指導部は、米国先生から脱却できないでいる。確かに、民主主義国米国は全て正しいと教育されてきたのだから、米国の強引な手口は全て許されてきた。最近のWBC世界野球クラシック戦での強引な誤審などを見てもその考えに異を唱えられる政治家など政府にはいないであろう。「NO」と言った途端、政治の場から引きずりおろされるのは目に見えている。牛肉も1日も早く輸入再開するのが、政権のお仕事である。「基地再編」でも同じことだ。自衛隊は、米軍の支配下にある。最近ウィニーを使うパソコンによる自衛隊や警察の情報漏洩が問題になったが、パソコンのネット情報そのものが、米国の支配下にあり、米国の武器を使う自衛隊の情報ははじめから米軍に筒抜けなのだ。米国の意になど逆らえないのだ。首相になるときも、首相をやめて権力を温存したいときも、米国政府のご機嫌伺いに参勤交替にいかねばならないのである。日本の政権は、徳川時代に参勤交替しなければ藩政を敷けなかった各藩のように米国政府に認められなければ政権につけない。
民主主義であるはずの米国は、実は、国内的には、その体裁をとっているが、古代ギリシアのように自国だけの民主主義で、弱小な他国に対しては武力であり、ご都合主義である。都合の悪い他国の支配者には独裁のレッテルを貼って喧伝し、都合のいい独裁者は持ち上げる。イーラーンの核利用は認めないが、インドの核利用は認めるのだ。米国政府によって維持されている独裁国と王国がいかに多いことか。米国のご都合主義があからさまになってきている。なり振り構わないといっていい。それだけ米国の政治経済は追い込まれているということになる。米国を後追いする日本も、敗者と貧乏人を切り捨てる政策になっている。それでは、米国のように金持ちだけを優先する国家体制にすることが、どのような未来を期待できるのであろうか。
しかしそうだろうか。
明治維新以来欧化政策をとってきた日本の支配層が、大東亜.太平洋戦争で米国にこてんぱんに叩きのめされた途端、学びの先生を急遽欧州から米国にかえて、無批判に受け入れたのが戦後である。現在も、米国留学帰りの経済学者が、政権について、市場原理を謳って多くの失業者を自殺に導いている。
軍事力において世界最強の米国が敗北したのは中ソに後押しされたヴェトナムにだけである。それ以来、米国は、斜陽化して、毎年膨大な財政赤字を出し続けている。ドルが世界の基幹通貨であり続ける限り、米国は世界経済を支配続けられるであろうが、その膨大な債務を日本などによって支えられている。ある日、突然そのドル紙幣が紙くず同然になるかもしれない。政治経済文化の全ての面で教師だった米国先生が、ただのコピー商品を押し付けている乞食だったということになるのだ。
米国が今唯一頼りにできるのは、その軍事力だが、民衆に後押しされるゲリラやテロには、それも怪しくなってきている。
それでも、前の大戦で衝撃的な敗北を喫した日本の指導部は、米国先生から脱却できないでいる。確かに、民主主義国米国は全て正しいと教育されてきたのだから、米国の強引な手口は全て許されてきた。最近のWBC世界野球クラシック戦での強引な誤審などを見てもその考えに異を唱えられる政治家など政府にはいないであろう。「NO」と言った途端、政治の場から引きずりおろされるのは目に見えている。牛肉も1日も早く輸入再開するのが、政権のお仕事である。「基地再編」でも同じことだ。自衛隊は、米軍の支配下にある。最近ウィニーを使うパソコンによる自衛隊や警察の情報漏洩が問題になったが、パソコンのネット情報そのものが、米国の支配下にあり、米国の武器を使う自衛隊の情報ははじめから米軍に筒抜けなのだ。米国の意になど逆らえないのだ。首相になるときも、首相をやめて権力を温存したいときも、米国政府のご機嫌伺いに参勤交替にいかねばならないのである。日本の政権は、徳川時代に参勤交替しなければ藩政を敷けなかった各藩のように米国政府に認められなければ政権につけない。
民主主義であるはずの米国は、実は、国内的には、その体裁をとっているが、古代ギリシアのように自国だけの民主主義で、弱小な他国に対しては武力であり、ご都合主義である。都合の悪い他国の支配者には独裁のレッテルを貼って喧伝し、都合のいい独裁者は持ち上げる。イーラーンの核利用は認めないが、インドの核利用は認めるのだ。米国政府によって維持されている独裁国と王国がいかに多いことか。米国のご都合主義があからさまになってきている。なり振り構わないといっていい。それだけ米国の政治経済は追い込まれているということになる。米国を後追いする日本も、敗者と貧乏人を切り捨てる政策になっている。それでは、米国のように金持ちだけを優先する国家体制にすることが、どのような未来を期待できるのであろうか。