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芳賀明夫の思いつくままに

フィジーから帰国して

ティベットのダライラーマの後継者

2008年03月24日 | Weblog
鎌倉幕府を滅ぼして、天皇親政を目指した後醍醐天皇であるが、足利尊氏が政権をとり、北朝の天皇を立てたため、後醍醐天皇の名目的な南朝政府は、吉野の山の中に追いやられ、その北朝の系統の天皇が現在に至っている。中国でも、ティベットからインドに亡命を余儀なくされたダライラーマは、ティベットの正当な政権を主張しているが、中国は、パンチェンラーマの後継者を選んで、実質的にティベットを支配している。ダライラーマは、20数年前に東京に来た時にホテルニューオータニでお会いしたことがあるが、その頃は心労が絶えなかったと見えて、神経性の丸いハゲが坊主頭の一部にあった。そのダライラーマもいまは、70歳代だ。かつて、日本でも実権を握る政権が別の天皇を立てたように、ダライラーマがなくなったあとの、ダライラーマの後継者を、ティベットを実効支配する中国が、選ぶのではないだろうか。あるいは、かつての日本が南朝と北朝の天皇を戴いていたように、中国とインドにそれぞれダライラーマが選出されるかもしれない。ティベットは政教分離ではなく、ダライラーマが政教両方を支配していた。ティベットはそれによって政治的にも安定していた。日本の徳川時代のような長い平和が続いていたのだ。しかし、植民地主義を標榜する列強によってその平安が破られたのだ。武力一辺倒で押し切られる時代がいまも続いている。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Unknown)
2008-03-24 21:55:38
領土や植民地の広さを競う時代はとうに過ぎたとは言え現在においても弱肉強食の覇道の論理が世界を取り巻いています。日本には世界の健全な発展のために貢献する王道を力強く歩んでもらいたいのですがなかなか厳しいですね・・・
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Unknown 様 (hagaakio)
2008-03-25 09:25:33
日本も世界征服の植民地主義の仲間入りして、手痛い敗北を喫したばかりですから、別の道を探るのかとみられていたら、単なる植民地主義の手下にされただけでした。これから、その道を突き進むことになりそうです。
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