今朝、何回も映像が流れていた「日大アメフト部監督による暴力騒動」に対する関東学生フットボール連盟の記者会見は、ある意味衝撃的だった。
従来であれば、「同じ穴のムジナ」と思われがちな、上部組織である「連盟」だけど、今回の声明は、前監督である内田と、前コーチの井上の発言を「全否定」するという、ある意味清々しいものだった。
そうしなければならないほど、内田・井上の弁明は「嘘の塊」であり、自己弁護以外の何ものでもなかったからだろう。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00000001-wordleafs-spo
日大の回答、というか内田の言い訳に対する連盟の判断は以下の通り。
(1)井上前コーチが認めた「QBを潰せ」の指示は反則行為の指示だったのか。
井上前コーチは「そういう気持ちで思い切りプレーしろ」の意味だったと主張しているが、レギュラーの日本代表クラスの選手への指示としては、不自然。井上前コーチが「相手QBと友達か」と聞いたとされる言葉を特に重要視して「友達には、とてもできないようなことをしてこいというニュアンス。両者に受け取り方の乖離など存在しない」とした。
(2)内田前監督からの反則指示はあったのか。
内田前監督と井上前コーチは「指示は一切ない」と供述しているが「内田監督を守ろうと、事実をねじまげている。信頼性が乏しい」と断定。「当該選手の証言に、具体的、迫真性がある。どちらを信用すべきかは明らか」とした。
(3)1プレー目の反則行為が出場条件だったのか。
「試合前々日、前日に当該選手はスクリメージやウォークスルーから外された。スタメンに名前がなく、直々に監督に訴えに行った。試合前に“できませんでしたではすまされない”、と井上前コーチにも言われており、経験則にしたがって、それが条件だったと考えるのが合理的」と認定。
(4)内田前監督は「やらなきゃ意味がない」と言ったのか。
「内田前監督は、“3、5メールの近くに来て当該選手は帰っていった。会話はなかった”と主張しているが、試合に出して欲しい時期に、当該選手が監督からの返事ももらっていないのに、そのまま帰ることは、経験則から言ってあり得ない」とした。また内田前監督は「ボールを見てしまって当該選手(の反則タックル)を見ていなかった。(その後の)プレーもインカム(頭につけるマイクつきヘッドホン)を落としてしまって見ていない」と証言したが、映像での内田前監督の目線を綿密にチェックすると、パスの先のボールを追うことはなく、当該選手の動きを追っていたことが確認された。またインカムを落として拾う動作も一切なく「これらの事実から反則を見ていないという供述は虚偽、である」と断定した。
ものの見事に「全否定」している。
内田の指示を選手が勝手に判断した、という主張に対して、これをひっくり返すのは、ちょっと難しいかも知れないと思っていたのだけど、アメフト経験者だけに、全体的に「そんなことは、経験則から言ってあり得ない」という論法となっている。
「言った、言わない」の問題であれば、最後までウソを突き通すことはできたかも知れないが、「会話はなかった」とか「そのプレーは見ていない」とかいうウソに対しては、映像を綿密にチェックすることで、これを否定。
これについては、すでにネット上でも話題になっていて、「内田は、当該選手を見ていない、と言っているが、この映像だと、どう見ても当該選手の方を見ている」という指摘があったので、「実際はそうなんだろうけど・・・」みたいな回答を予想していたが、ここまで突っ込んだことを言うとは思わなかった。
今回の判決により、内田は井上ともに「永久追放」処分となったが、それほどまでにこの監督はヒドかった、ということだろう。
当該試合の直後のインタビューでは、あのプレーそのものを認める発言をしていたにもかかわらず、騒動が大きくなった以降は、それさえもなかったかのごとく、とにかく「オレは言っていない、指示していない」と言い続けた。
しかも、日大の現役選手だけでなく、OBや父兄などからも、続々と証言がされているにもかかわらず、内田たちは声明を撤回せず、すべて選手のせいにしようとした。
さらに、選手が自ら「声明文」を発表しようとした際も、コーチや弁護士を介入させて、これを阻止するように動いたようで、当初「指導員の総入れ替え」等の文言を織り込もうとした選手たちも、結果的に声明文の中にはそのような文言がまったく入らない、という「で、何なの?」という程度のものになってしまった。
さすがにここまできたら、アメフトへの関与が不可能になってしまった内田たちは、もう大学での自分の立場を守ることしか考えていないのだと思う。
また、それに対して大学の上層部も、「脛に傷持つ身」ゆえか、「内田はずし」に動く気配はまったくない。
もともとそういう体質なんだろうが、ちょっと異常すぎる。
さて、どうする日大。
従来であれば、「同じ穴のムジナ」と思われがちな、上部組織である「連盟」だけど、今回の声明は、前監督である内田と、前コーチの井上の発言を「全否定」するという、ある意味清々しいものだった。
そうしなければならないほど、内田・井上の弁明は「嘘の塊」であり、自己弁護以外の何ものでもなかったからだろう。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00000001-wordleafs-spo
日大の回答、というか内田の言い訳に対する連盟の判断は以下の通り。
(1)井上前コーチが認めた「QBを潰せ」の指示は反則行為の指示だったのか。
井上前コーチは「そういう気持ちで思い切りプレーしろ」の意味だったと主張しているが、レギュラーの日本代表クラスの選手への指示としては、不自然。井上前コーチが「相手QBと友達か」と聞いたとされる言葉を特に重要視して「友達には、とてもできないようなことをしてこいというニュアンス。両者に受け取り方の乖離など存在しない」とした。
(2)内田前監督からの反則指示はあったのか。
内田前監督と井上前コーチは「指示は一切ない」と供述しているが「内田監督を守ろうと、事実をねじまげている。信頼性が乏しい」と断定。「当該選手の証言に、具体的、迫真性がある。どちらを信用すべきかは明らか」とした。
(3)1プレー目の反則行為が出場条件だったのか。
「試合前々日、前日に当該選手はスクリメージやウォークスルーから外された。スタメンに名前がなく、直々に監督に訴えに行った。試合前に“できませんでしたではすまされない”、と井上前コーチにも言われており、経験則にしたがって、それが条件だったと考えるのが合理的」と認定。
(4)内田前監督は「やらなきゃ意味がない」と言ったのか。
「内田前監督は、“3、5メールの近くに来て当該選手は帰っていった。会話はなかった”と主張しているが、試合に出して欲しい時期に、当該選手が監督からの返事ももらっていないのに、そのまま帰ることは、経験則から言ってあり得ない」とした。また内田前監督は「ボールを見てしまって当該選手(の反則タックル)を見ていなかった。(その後の)プレーもインカム(頭につけるマイクつきヘッドホン)を落としてしまって見ていない」と証言したが、映像での内田前監督の目線を綿密にチェックすると、パスの先のボールを追うことはなく、当該選手の動きを追っていたことが確認された。またインカムを落として拾う動作も一切なく「これらの事実から反則を見ていないという供述は虚偽、である」と断定した。
ものの見事に「全否定」している。
内田の指示を選手が勝手に判断した、という主張に対して、これをひっくり返すのは、ちょっと難しいかも知れないと思っていたのだけど、アメフト経験者だけに、全体的に「そんなことは、経験則から言ってあり得ない」という論法となっている。
「言った、言わない」の問題であれば、最後までウソを突き通すことはできたかも知れないが、「会話はなかった」とか「そのプレーは見ていない」とかいうウソに対しては、映像を綿密にチェックすることで、これを否定。
これについては、すでにネット上でも話題になっていて、「内田は、当該選手を見ていない、と言っているが、この映像だと、どう見ても当該選手の方を見ている」という指摘があったので、「実際はそうなんだろうけど・・・」みたいな回答を予想していたが、ここまで突っ込んだことを言うとは思わなかった。
今回の判決により、内田は井上ともに「永久追放」処分となったが、それほどまでにこの監督はヒドかった、ということだろう。
当該試合の直後のインタビューでは、あのプレーそのものを認める発言をしていたにもかかわらず、騒動が大きくなった以降は、それさえもなかったかのごとく、とにかく「オレは言っていない、指示していない」と言い続けた。
しかも、日大の現役選手だけでなく、OBや父兄などからも、続々と証言がされているにもかかわらず、内田たちは声明を撤回せず、すべて選手のせいにしようとした。
さらに、選手が自ら「声明文」を発表しようとした際も、コーチや弁護士を介入させて、これを阻止するように動いたようで、当初「指導員の総入れ替え」等の文言を織り込もうとした選手たちも、結果的に声明文の中にはそのような文言がまったく入らない、という「で、何なの?」という程度のものになってしまった。
さすがにここまできたら、アメフトへの関与が不可能になってしまった内田たちは、もう大学での自分の立場を守ることしか考えていないのだと思う。
また、それに対して大学の上層部も、「脛に傷持つ身」ゆえか、「内田はずし」に動く気配はまったくない。
もともとそういう体質なんだろうが、ちょっと異常すぎる。
さて、どうする日大。
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