鬼平犯科帳考！？

私の好きな時代劇の一つが「鬼平犯科帳」

勧善懲悪ものとは言え、「水戸黄門」や「桃太郎侍」などと違って予定調和ではなく、ストーリーもしっかりしているので、ほとんど見ている。

私がずっと見ているのは、四代目長谷川平蔵となる二代目中村吉右衛門版だ。

昨日は、そのスペシャル番をやっていた。（１年半ぶりだって）

メンバー（役者さん）は、テレビ放映当初（１９８９年だそうな）とほとんど同じだ。

主な登場人物としては、彦十が、初代の江戸家猫八も、二代目の長門裕之も亡くなってしまっているので、今回は登場しない。

それと、粂八を演じた蟹江敬三も亡くなっているが、今回は息子である蟹江一平が出ていた。

まあ、メンバーが変わらない、ということは、みんなそれだけ年を取ったということなのだが・・・

主役の中村吉右衛門はまだいい。

もう７０歳だそうで、少し老けた感じはするけど、もともと貫禄のある人なので、あまり違和感はない。

同じく大滝の五郎蔵の綿引勝彦も、６９歳だそうだが、ちょっと年取った感はあるものの、貫禄はそのまま。

うさぎこと木村忠吾役の尾美としのりも、もう４９歳らしいのだが、もともと童顔なせいか、あまり年を取ったようには見えない。

しかし、・・・

軍鶏鍋屋の五鉄の亭主を演じている藤巻潤は、最初誰だかわからなかった（役者が変わったのかとも思った）くらいで、エラく老けていて、あまり呂律も回っていないようだった。

もう７８歳だって。
そろそろ引退の時期では？
しかし、一番気になるのは、おまさ役の梶芽衣子だ。

もう６７歳ということで、頑張ってはいるのだけど、何せ老けた感が半端ない。
とても、密偵をやっているようには見えない。

同じ女優としてずっと出ている多岐川裕美（平蔵の妻・久栄役）も、６３歳だから、それなりに老けてはいるけど、役柄の違いもあるのだろうが、あまり違和感はない。

それと比べると、梶芽衣子の方は、好きな女優さんだけに、見ていてかわいそうに思えるくらいだ。
藤巻潤以上に、見ていて痛々しい。

そう簡単に代役が見つかるとは思えないけど、彼女だけはもう替えてあげてほしい。

一昨年見たスペシャルの時にもそう思ったのだけど、今回ますますその思いを強くした。

とは言っても、夫役の綿引勝彦との兼ね合いもあるし、変に総入れ替えとなってしまってもなあ・・・

何だか複雑な気持ちだ。