今回は「アウトレイジ・ギャング(CS)」です。
「エクスペンダブルズ」シリーズのドルフ・ラングレン主演によるハードボイルドアクション。監督・脚本は「ゲーム・オブ・デス」のジョルジオ・セラフィーニ
主演:ドルフ・ラングレン
共演:ビリー・ゼイン、ビニー・ジョーンズ、ロバート・ダビ、ジャンニ・カパルディなど
<ストーリー>
ロサンゼルスを牛耳る犯罪組織の用心棒アクセルは、ボスの息子クインのボディガードを任されるなど厚い信頼を寄せられていた。ところがある日、何者かの裏切りによってクインが逮捕され、さらにボスまでもが暗殺されてしまう。組織では別の幹部が幅を利かせるようになるが、その男がボスを裏切ったという証拠はない。クインの出所を待ちながら、たったひとりで調査を続けるアクセルだったが……。
ドルフ・ラングレン主演のアクション映画で、2014年の作品である。
ドルフ・ラングレンと言えば、「ロッキー4」で注目を浴び、その後「エクスペンダブルズ」などでアクションスターへの道を歩み出した。
ただ、同じアクションスターであるジャン・クロード・ヴァンダムと同様、このドルフ・ラングレンは要注意である。
ジャン・クロード・ヴァンダムについては、「代表作は・・・まだない by ミル姉さん」と言われるように、数多のアクション映画に出演している割には、今いちパッとしないのだが、実はこのドルフ・ラングレンも代表作と言えるものはない。
しかも彼の場合、いつも酔っ払いのイメージがあるので、明るく相手を叩きのめす主人公役には向いていない。
今作もそんな感じである。
原題は「Blood of Redemption(贖罪の血)」であるが、なぜか邦題は「アウトレイジ」とついている。
もちろん、北野たけし作品の「アウトレイジ」=「全員悪人」を意識したものだろうが、登場人物はギャングばかりなので、ほぼ全員悪人ではある。
このあたりは、安易な邦題の典型的な例だと思う。
ネットでは、かなり評価は低かったのだが、最後のドンデン返しはなかなかのものだったと思う。
しかも、ビリー・ゼインやロバート・ダビなど、そこそこの俳優を配している。
ところが、やはりB級映画らしく、いいかげんな部分が結構目立った。
まず、ギャングのボスの次男がFBIに就職するのにビックリ。
香港映画の「インファナル・アフェア」では、同じくギャングの舎弟が警察に入るのだが、当然のことながら素性は隠している。
ところが、次男は素性が知られていないどころか、誰もが知るギャング一家であり、FBIの同僚に対しても親父や長男のことを平気でしゃべっている。
こんなことがあるわけないだろうが!
そして、FBI捜査官になった後、父親であるボスが殺されるのだが、このシーンもムチャクチャだった。
長男の妻を人質に取った暗殺者が、父親に銃を向けた時、この次男が暗殺者と格闘になり、拳銃を叩き落とした後に暗殺者をボコ殴りにする。
ところが、拳銃も拾い上げずに、暗殺者を放ったらかしにしたまま、父親を助け起こそうと近寄ったところ、起き上がった暗殺者にあっさりと父親を殺されてしまう。
見ていて「こいつアホなのか?」と思えるほど、信じられない行動だった。
この手の映画でも、主人公が奪われた恋人を取り返すために敵と格闘となり、敵を倒した後、まだ死んだかどうかも確認しないのに恋人と抱き合っていたところ、生き返った(?)敵が襲い掛かろうとする場面が結構出てくる。
しかし、いずれの場合も、主人公が返り討ちにしている。
まったくもってアホみたいなシーンだった。
とは言え、全体の流れには違和感がほとんどなく、最後の場面も「おっ」と思わせるような展開だったので、余計にもったいなかったです。
ただ、全体的には盛り上がりに欠けていたので、評価は「C」にしておきます。
「エクスペンダブルズ」シリーズのドルフ・ラングレン主演によるハードボイルドアクション。監督・脚本は「ゲーム・オブ・デス」のジョルジオ・セラフィーニ
主演:ドルフ・ラングレン
共演:ビリー・ゼイン、ビニー・ジョーンズ、ロバート・ダビ、ジャンニ・カパルディなど
<ストーリー>
ロサンゼルスを牛耳る犯罪組織の用心棒アクセルは、ボスの息子クインのボディガードを任されるなど厚い信頼を寄せられていた。ところがある日、何者かの裏切りによってクインが逮捕され、さらにボスまでもが暗殺されてしまう。組織では別の幹部が幅を利かせるようになるが、その男がボスを裏切ったという証拠はない。クインの出所を待ちながら、たったひとりで調査を続けるアクセルだったが……。
ドルフ・ラングレン主演のアクション映画で、2014年の作品である。
ドルフ・ラングレンと言えば、「ロッキー4」で注目を浴び、その後「エクスペンダブルズ」などでアクションスターへの道を歩み出した。
ただ、同じアクションスターであるジャン・クロード・ヴァンダムと同様、このドルフ・ラングレンは要注意である。
ジャン・クロード・ヴァンダムについては、「代表作は・・・まだない by ミル姉さん」と言われるように、数多のアクション映画に出演している割には、今いちパッとしないのだが、実はこのドルフ・ラングレンも代表作と言えるものはない。
しかも彼の場合、いつも酔っ払いのイメージがあるので、明るく相手を叩きのめす主人公役には向いていない。
今作もそんな感じである。
原題は「Blood of Redemption(贖罪の血)」であるが、なぜか邦題は「アウトレイジ」とついている。
もちろん、北野たけし作品の「アウトレイジ」=「全員悪人」を意識したものだろうが、登場人物はギャングばかりなので、ほぼ全員悪人ではある。
このあたりは、安易な邦題の典型的な例だと思う。
ネットでは、かなり評価は低かったのだが、最後のドンデン返しはなかなかのものだったと思う。
しかも、ビリー・ゼインやロバート・ダビなど、そこそこの俳優を配している。
ところが、やはりB級映画らしく、いいかげんな部分が結構目立った。
まず、ギャングのボスの次男がFBIに就職するのにビックリ。
香港映画の「インファナル・アフェア」では、同じくギャングの舎弟が警察に入るのだが、当然のことながら素性は隠している。
ところが、次男は素性が知られていないどころか、誰もが知るギャング一家であり、FBIの同僚に対しても親父や長男のことを平気でしゃべっている。
こんなことがあるわけないだろうが!
そして、FBI捜査官になった後、父親であるボスが殺されるのだが、このシーンもムチャクチャだった。
長男の妻を人質に取った暗殺者が、父親に銃を向けた時、この次男が暗殺者と格闘になり、拳銃を叩き落とした後に暗殺者をボコ殴りにする。
ところが、拳銃も拾い上げずに、暗殺者を放ったらかしにしたまま、父親を助け起こそうと近寄ったところ、起き上がった暗殺者にあっさりと父親を殺されてしまう。
見ていて「こいつアホなのか?」と思えるほど、信じられない行動だった。
この手の映画でも、主人公が奪われた恋人を取り返すために敵と格闘となり、敵を倒した後、まだ死んだかどうかも確認しないのに恋人と抱き合っていたところ、生き返った(?)敵が襲い掛かろうとする場面が結構出てくる。
しかし、いずれの場合も、主人公が返り討ちにしている。
まったくもってアホみたいなシーンだった。
とは言え、全体の流れには違和感がほとんどなく、最後の場面も「おっ」と思わせるような展開だったので、余計にもったいなかったです。
ただ、全体的には盛り上がりに欠けていたので、評価は「C」にしておきます。