はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1168 ~ ブロークンシティ(CS)

2024-06-09 | 映画評
今回は「ブロークンシティ(CS)」です。

マーク・ウォールバーグとラッセル・クロウが共演し、ニューヨークを舞台に腐敗した巨大権力に立ち向かう元警察官の奮闘を描くクライムサスペンス。監督は「フロム・ヘル」「ザ・ウォーカー」のアレン・ヒューズ。「ドラゴン・タトゥーの女」のアティカス・ロスが音楽を担当。

主演:マーク・ウォールバーグ
共演:ラッセル・クロウ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、バリー・ペッパー、カイル・チャンドラー、ナタリー・マルティネス、ジェフリー・ライトなど


<ストーリー>
元警察官で私立探偵のビリー・タガートは、警察を辞職するきっかけとなったある事件の秘密を知るニューヨーク市長のホステラーに呼び出され、妻の浮気調査を依頼される。ビリーが調査を開始すると、浮気相手はホステラーの対立候補バリアントの右腕的存在であるアンドリュースと判明。しかし、ほどなくしてアンドリュースは何者かに射殺されてしまう。プロデューサーも務めるウォールバーグが単身で権力に立ち向かうビリーを、クロウが汚職にまみれた大物政治家のホステラーを演じる。


2013年の作品だが、劇場公開されていたのかどうか覚えはいない。

マーク・ウォールバーグ、ラッセル・クロウ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズなど、結構なネームバリューの出演者だから、公開されていれば見たに違いないのだが。

ただ、これだけの役者陣でありながら、今いち盛り上がりに欠けたような気がする。

レイプ犯を殺害したことから起訴された警察官である主人公ビリーは、裁判で無罪を勝ち取ったものの、ラッセル・クロウ演じる市長から「君にとって不利な証拠がある。表に出ないようにするので、ここはけじめをつけてくれ。悪いようにはしない」と言われて退職するのだが、その「悪いようにはしない」がその7年後って、ちょっと遅すぎないか?

あえて理由を探るとしたら、その間は市長として安泰だったのだが、強力なライバル候補が出てきたことから、「次回の市長選は危ない」と思ったのかも知れない。

そのためにビリーを利用したのだろうが、とにかく誰が悪者で、誰が正しいのかよくわからず、とにかくやたらと事態が二転三転する。

まあ悪人顔のラッセル・クロウが悪いヤツであることは何となくわかったのだけど、本筋以外にもビリーの妻が浮気しているらしいとか余計な話が入ってくるので、ただ混乱するだけで、かえってわけがわからなくなってくる。

だからなのか、全体的にハラハラ・ドキドキ感は少なめだった。

市長がビリーを利用するのは、彼の弱点を握っているので大丈夫と踏んだのだろうけど、対立候補や警察の本部長も感づいているだろうから、かなり危ない橋渡りだし、下手をすれば一気に形勢が逆転してしまう。

結果的に、ビリー自身に怪しいと思われ、裏で画策していることをバラされそうになったため、その弱点をビリーに突き付けて「いいのかな?」などと脅してしまったことから、ビリーの捨て身の反撃に遭うわけで、市長にしては計画がちょっと杜撰だ。

つまり、ビリーが市長の画策していることをすでに誰かに話したのかも知れないし、ビリーさえ押さえれば後は大丈夫と考えていること自体が甘い、と思うわけだ。

いずれにしても、題材は悪くないと思うのだが、その描き方がちょっと不十分ではなかったか、という気がする。

ということで、評価は「C」にします。

役者陣は豪華メンバーだけあって、さすがに良かったです

キャサリン・ゼタ=ジョーンズの使い方が、ちょっと物足りない感じはしたけど・・・

あと、対立候補の存在感がちょっと薄かったかな?


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