goo blog サービス終了のお知らせ 

はぶて虫のささやき

日々の出来事について、雑感を書いてます。
映画やスポーツも大好きです!
(旧:はぶて日記)

藤浪クンは、いったいどうすればいいの?

2019-04-25 | 日記
新聞のスポーツコラムというものは、他のコラムと違って、なかなかに面白いというか、「なるほど」と思うことが多い。

サンスポのダンカンのコラムみたいに、どこがどう面白いのかわからないものも中にはあるが、それぞれの分野で活躍した元選手が担当していることが多く、その人たちの独自の目線があり、独自の解釈があり、感心することもままある。

しかし、時々「はあ?」と思うようなコラムもある。

その一人が、産経新聞で担当している元プロ野球選手・監督の田尾安志だ。

以前にも一度触れたことがあるが、今回は阪神の藤浪投手について書いている。

ここ数年不調が続いているが、自身の経験(?)を元に「彼にはリフレッシュが必要」と彼は書いている。

彼自身は、現役時代に打てなかったからといって「落ち込む」ことがなかったという。

いつも「不調の原因は肉体疲労」と決まっているらしく、回復すれば打撃の調子もすぐに上向いたそうだ。

なるほど、スポーツ選手向きだと思う。

不調だからと言って、考え過ぎずに悩み続けることがない、というのだから。

だけど、藤浪投手の場合、少なくともそういう性格には見えないし、他の選手でも、そう簡単に「肉体疲労が回復すれば大丈夫」などと割り切れる人がいるとは思えない。

にもかかわらず、彼は講演でも「皆さん、悩みごとがあるときは、その夜は考えるのはやめ、ぐっすりと寝ましょう」と勧めているらしい。

いろんなことを考えてしまう人に対して「考えるな」と言っているわけだ。

余計な思いがどんどん浮かんできて寝られない人に対して「まあ、とにかくぐっすり寝ましょう」と言っているわけだ。

バカだな、ある意味。

どうすれば余計なことを考えずに済むか、気分をリフレッシュするにはどうすればいいか、もっと具体的なことを教えてくれればいいのに、単に「リフレッシュすればいい」と言っているだけ。

松岡修造みたいに「考えるな! 考えろ」と言うのとは違い、彼の言葉には感覚的につかめるものが何もない。

なのに、一方では「本当に力のある選手なら上からの圧力も奮起するエネルギーに変えられる。だが、最近の若手は自信をなくしてしまう方が多い気がする。組織を預かる者は、まずは部下の話をよく聞き、何を悩んでいるのか理解することが大切だろう」と言っている。

つまり、藤浪投手はいったいどうすればいいわけ?

悩むことのない者が、悩んでいる人に対して「悩むな」などと言ったところで、何の解決策にもならない。

それどころか、「じゃあ、どうすればいいんだよ」とイライラするだけ。

このコラムを全部読んだ上で、結論を探してみると、こういうことになりそう?

「不調なんて、自分で解決するものだ。くよくよ悩んだりしないで、ぐっすり眠ればいい。だけど藤浪投手は『本当に力のある選手』ではないので、指導者が面倒を見るべき」

こんなことを言うヤツを講演に呼んだところで、何も得るものはないと思うのだけど。

https://www.sankei.com/sports/news/190423/spo1904230011-n1.html

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« どうして、この人は逮捕され... | トップ | 映画評917 ~ アベンジャー... »

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

日記」カテゴリの最新記事