磯輪日記

世界の段ボールビトを幸せに!
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世界一社風のいい会社を目指しています。

美しい心

2015年08月09日 19時49分44秒 | ISOWAの風土改革

日経の1面の『戦後70年 これからの世界』というリレー・
インタビュー・コラム。 3回目の今朝は、京セラの稲盛さん。

私も、若い頃、稲盛さんが主宰する盛和塾に入っていたことがあって、
生の稲盛さんからもほんのひと言、ふた言ですが、経営のアドバイスを
頂いたことがありました。


さて、その稲盛さんの記事の大見出しは、ご覧のとおり、

 『大同団結で世界に挑め』

これに続いて、『社員の心一つに』という最初の小見出しがあります。

大見出しの『大同団結』と『社員の心一つに』のつながりに違和感を覚え
ました。

このコラムで稲盛さんが言われているとおり、

 「資本主義は欲望をエンジンとして発展してきた」。そのピークが
 「リーマンショック」であり「欲の塊が経済破綻に」繋がった。

私もその通りだと思っています。

ただ「小異を捨てて大同につく合併のような動きがもっと進んでもいい」
というのは、欲望をエンジンとしたとまでは言わないものの、資本主義の
延長線上じゃないでしょうか?

「社員の心一つに」するのだって本当に大変なことなのに、それを「大同
団結」した上で行うなんて、一体どれほど難しいことでしょう。
まずは「社員の心一つに」を進める。それが実現できた暁に「大同団結」
を考えるっていうのじゃなければ、絵に描いた餅だと思うんですが、
どうでしょう?

また「大同団結」にも本当の意味での『大義』が必要だと思います。
志の無い、単に資本主義的な大同団結であれば、それは『他利』には
決して繋がらず、単なる員数あわせです。多くの過去の事例を見れば、
それは明らかなこと。


だからこそ「親切心やおもてなしの気持ちなど日本人が昔から持つ優しい
心根を大事にしたい」、「日本人の『美しい心』」を世界に伝えて、多くの
国や人々を魅了する」ような経営を目指すべきという稲盛さんの考えに
まったく同感です。


でも今の世の中の流れは、一方で『クール・ジャパン』と言いながら、
他方では『株主重視の経営』という美名のオブラートで包まれた『資本
主義の欲望』を妙に尊重し過ぎる欧米スタイルを絶対是とする。
日和見に見えて仕方ありません。


私は、やっぱり前者一本で行きたいな。

そう、万一、万万が一ですよ、私が日経のインタビューを受けたら(笑)
その時の見出しは、

  社員の心一つに世界に挑む

でお願いしよっと 



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2 コメント

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日本の 大経営者 (KEVIN)
2015-08-10 11:01:45
まぎれもなく稲盛さんは、日本を代表する大経営者であり、人格者です。

率いる企業群の業績も素晴らしい。

NTTという巨人に挑んだ誰もが失敗を予想していた第二電電の成功(現在のKDDI)、御巣鷹山の大事故を経験しても変われなかったJALの改革。

尊敬すべきことばかりです。

しかし、全てが理想通りということは、世の中にありません。

ある現場では、大変なことが平然として行われています。
ビジネスの現場を知る僕は、色々なことを見てしまっています。世の中は、甘くない。

稲盛さんが現実を知ったら怒髪天をつくだろうな。

内容は、CONFIDENTIALです。

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巨大組織 (磯輪)
2015-08-10 21:52:32
 kevinさん

巨大組織となると、役員室から最前線まで一直線に
つながるってことは、難しいでしょうね。
300人のわが社でも難しいんですから。
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