日本ナレッジマネジメント学会東海支部が昨年調査したブラザーさん。
そのご縁で、学会と名古屋如水会の共催で、同社の創業家最後の社長を務め、
現在は相談役である 安井義博さんの講演を聞きました。
社長、会長を務め、10年前に相談役に就任されて以降は、表に出ることは
少なく、今回の講演は非常に珍しいケースだそうです。
冒頭の自己紹介で、ご自分がどうやって自身の人生を設計してきたかを披露
してくださいました。
論語の為政の以下の一節:
吾十有五にして学に志す
三十にして立つ
四十にして惑はず
五十にして天命を知る
六十にして耳順(したが)ふ
七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰(こ)えず
を元に、ご自身は、人生の10年ごとに、その10年の目標を次の様に設定
しました。
20代 挑戦
30代 自立
40代 初心
50代 共生き(ともいき)
60代 巡礼
70代 奉仕
77歳~ 感謝
また『初心』には一般的な『初心』以外に、
自分は今なお未熟と謙虚さを忘れなければ、その時々
感じる『初心』
もあるという世阿弥の『風姿花伝』という考え方を教えて下さいました。
具体的な経営のお話以上に、私は、これら冒頭の自己紹介の部分が一番興味
深かったな。
ブラザーさんの社員さんもナレッジマネジメント学会つながりで1-2名だけ
参加されていて、社内ではオープンになっていなかったのですが、
「私も初めて相談役のお話を聞くことができ、本当に
貴重でした。
社内でも聞きたい人はたくさんいると思います」
というほど貴重な講演でした。
講演後の懇親会で、ご挨拶させてもらいました。
というのも、昨年から 安井さんとは 遠い親戚になったからです。
もちろんご本人はそのことをご存じなかったので、
「はじめまして。実は・・・」
とその経緯をお話したところ、とてもびっくりされていました。
ご縁って、本当に面白いですね。
ありがとうございました。
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