世界遺産

ハノイから１００ｋｍ離れたハイフォンへ、そして世界遺産 ハロン湾へ。

舟着場に着いてビックリ！　遊覧船の数の多いこと、多いこと！
どれもがディズニーランドのアトラクションのライドそのものって感じです。
違うのは、ディズニーは古そうに見える新しいもの。こちらは本物の
ボロ。でもこの本物の古さが最高にいいんです。この光景を見た
だけで、もうワクワクです。

その一艘に乗って、ハロン湾に乗り出します。

船はディーゼルエンジンで、３０人乗りくらいでしょうか。
よく見ると運転室にゴザが敷いてあります。船に住んでいるんです！
停泊している船には洗濯ものが干してあります。

ものすごい船の台数にど肝をぬかれていると、案内して下さった
Ｍさんが、

　　「土日だと、観覧船の数はこんなもんじゃないですよ。
　　　数珠つなぎになって、湾へ進んで行きますから」

我々の出港時間は夕方近かったので、すでに見学を終えて、
船着場に戻ってくる船がたくさんあります。我々の方に向かって
何艘もの年代ものの船が、次から次へと戻って来る光景は、
まるで日清、日露戦争が目の前で繰り広げられているかと思う
ほどです。

傾きつつある夕日をバックにした世界遺産のハロン湾の景色は
墨絵の世界で、中国の有名な景勝地である桂林を思い出して
いたら、案内のＭさんが、

　　「これが中国の桂林まで連なっているんです。
　　　桂林は川ですが、ハロン湾は海というところが違い
　　　ますけどね」

そういうことなんですね。な～るほど。

静寂の中で水墨画の世界を堪能しました。