たくさん出すから、たくさんもらえる年賀状。
頂く年賀状もいろいろですが、冒頭に紹介した年賀状は、今年、いや私の人生の中で
最も文字数が多い手書きの年賀状でした。
私は大学を卒業してトーメン(今は豊田通商に吸収合併されてしまいました)で5年間
働きました。 入社3年目に、ツノ坊の上司だった労務課長のMさんに勧められ労働
組合の執行委員を2年間経験しました。専従の委員長、副委員長、書記長以外に、全社の
いろんな部署から7-8名が執行委員に任命されるんですが、もちろん最年少でした。
その時のメンバーともずっと年賀状をやり取りしていますが、この最長文の年賀状を
下さったのは、その中の一人、仙台のYさんです。
私は名古屋弁でしたが、Yさんはズーズー弁。当時からいつも私のことを「磯輪ちゃ~ん」
と呼んでくれ、可愛がってくれました。
Yさんの年賀状、なぜ葉書の表にもあんなにたくさん書いてあるかというと、
裏にはごらんのような版画と手塗りを交えた図柄に、ステキな一文がしたためてあるから
です。この一文は左下に「(春一番)」と書いてあるけど、何かの引用なんでしょうか?
それともYさんの作なんでしょうか?
いずれにしても表と裏のギャップがすごい! これも実にYさんらしいんです
トーメンを退職してもう35年経ちましたが、その間、仙台へ出張した時、一度一緒に
食事をしただけなのに、あれこれ綴ったステキな年賀状を毎年頂ける。
本当にありがたい先輩です。
これ以外にも、長年、年賀状の交換だけにとどまっている人、今年気になるメッセージを
添えてきた人など、結構いるんです。もちろん頂いている以上に年賀状は出しているので、
頂いた方には私からも年賀状をお送りしてはいますが、特にYさんの年賀状が心に沁み
ました。 それが引き金になりました。
「せっかくだったらもらった年賀状で気になった人に、
今年は、メールや、あるいはアドレスを知らなければ
葉書で、返事を出してみよう!」
と決めました。
Yさんの心がほっこりする年賀状のおかげで、人とのつながりを年賀状だけで終わらせず、
もう一歩積極的にこちらからメンテナンスするという、とてもいい今年の目標ができました。
まずは早速Yさんに葉書を書きました。
Yさん、こんな気持ちにさせてくれて、本当にありがとうございます!
お葉書送りましたからね。
「磯輪日記」に取り上げてもらっって うれしい限りです。恐縮です。版画の題材はきりえ作家の
「滝平二郎(たきだいらじろう)」作品の 春一番 というタイトルを参考にしました。風景はまねて、おねいちゃん と弟は別に版画を彫りました。ボケ防止で
今年は 春一番 昨年は 京都の町家風景、サントリー山崎60年抽選で外れた悔しさで、昨年は京都を題材にしました。
磯和日記 の題材にしてもらって、改めてうれしい限りです。
横山さんの年賀状がきっかけで、横山さんと
だけでなく、何人もの方との関係の錆び落としが
できました。
本当に横山さんのおかげです。
必ず仙台へ会いに行きます!
ありがとうございました。