そこが天国

　心のままに動けばいいんだろうか。

　自分より若い人の頑張りを見ていると思うことがあります。
　その頑張ってる若い人の年齢の時、私は何をしてただろう？

　いくつになっても物事って難しいものですね。その年齢年齢でぶつかる問題が変わりますから、大変なことに変わりはないみたい。

　昔、年上の人から、若い時はがむしゃらにやればいいけど、年をとったら経験がそれの変わりになる。いちいちぶつからなくても経験が知恵となって先に答えをだしてくれるものだ、ということを言われました。

　そうだなって、思います。

　蛇口が弱くなっていて、ぽとんぽとんと水が落ちます。
　その規則正しい音がイライラさせる。
　勿体無いと思わせる。
　何度きつく締めてもなかなか止まってくれない、その繰り返しに、もうどうでもいいやって気にもなる。

　水は、口が開いているからぽとんぽとんと落ちてくるだけなんだけど。

　私もそれでいいのかな。利口になろうとして要領よくなろうとして考えすぎているのかもしれない。

　悩みなんて自分で作り出すだけ、か。
　開いているからぽとんぽとんと落ちる。

　それでいいのかもしれない。

　いいと思えば、そこが天国だものね。