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幻の王女 チャミンゴ 第21回

2013-05-12 15:00:00 | ドラマ/映画/ドキュメンタリー
 王子を狙った奴らが、森に王子を探しに来る。使った毒から身体が焼けるように熱くて水辺にいるぞ、毒使いはそういう。
 王子の首が獲れたら高くつく、奴らの狙いはそれらしい。

 プクはそれを森の上で聞いていて、どんな毒を使ったか、やっと判った。落ち葉の中に隠していた王子を洞窟に連れていき、虫の幼虫を食べさせす。
 内臓がやられているから、よく聞くという。

 お前は何者だ?聞くホドンに、護衛兵、それが嫌なら、友人だという。

 自分でも何者か判らない。だから楽浪国へ行きたい。
 ホドンは自分が何者か知るのと同じくらい、何故生まれ、生きているのかを知るのが大事だと言う。
 


 まー、そんな悠長な話をしてるときじゃないと思うけど。



 チャチャンス、王子の家臣も必死に王子を探す中、かなりの猛毒を使ったと推測する。しかし、狙いはプクじゃない。ホドンだ。それもまた確信した。

 高句麗では、父、ピュリナ族の首長と共に王后が戻って来た。
 実家で静養していた方が気楽だろうと冷たい王に、陛下の傍にいないと、休まらないとしおらしいことを言う。
 王は部屋へ戻っていろという。

 しかし、腹の子はどうするか、自分が決めるという。父、ソン・オックが口をはさむと、ここはケル族の優勢な所だ、どうしようが、口は出させないという姿勢だ。

 そこへ、王子が危険にさらされたという知らせが入る。一瞬、王と王后に気まずい雰囲気が流れる。

 ヨランは、漢に王子を置いて帰って来た夫を責めていた。
 しかし、高句麗に恥をかかせた者には使えられないとこちらも強気だ。
 ヨランは助からなかったら離婚だ、と迫る。
 しかし夫も、こうなったのは、王后を逃したお前の責任だぞという。

 高句麗から兵を出していては間に合わない、国境に近い、ピュリナ族とフェルナ族の兵を使おうと言うが、それでは、ピュリナ族に恩をきることになる。ファルナ族もピュリナ族の肩を持つ。

 人数は少ないが、ケル族の兵だけで行くと王は言う。

 王后の帰還に侍女たちは口を揃えて、よかったという。そこへヨランがやってきて、あなたを助けたことを後悔していると告げる。
 王后は笑い、口を慎んだ方が言いというだけだ。

 王も王后を疑っていた。ホドンについている、テチュからの手紙では遼東で襲われたとある。
 お前の仕業か?と聞かれるのに王后は、懐妊中の女性は虫も殺しません。まして陛下の子を宿しているのですからという。では、お前の父の仕業か?と聞くが、本当のことなど、いうわけがないだろう。

 王は王后が出産するまで部屋に監禁状態にするつもりだ。ソシテピュリナ族は一切近づけるなという、王后には剣を突きつけ、いざというとき役に立つだろうと渡す。
 事が全て終われば、お返ししますと王后は受ける。

 これくらい強くなくては王の子は身ごもれず、一国の王后にはなれないだろう。

 既に位を回復したウルドゥジを呼ぶと、王は話していた。ホドンは無事なのだろうか?ウナル将軍も先に帰国している。
 鷹を飛ばすのは最終手段らしい。
 そこにあるのは、ただ息子を思う父の姿だった。

 プクはホドンの腕を切ろうとしていた。有効な薬がない今、心臓へ血を送ると生命が危ない。そのためには、どこかで血の流れを食い止めるしかないらしい。

 しかし、ホドンは王になるために生きてきたという。何故ですか?欲張りなのですか?この状況で、生命より王位に執着するホドンの気持ちが判らない。
 しかし、ホドンにすれば今までのいきさつを考えると、プクが説得するように、違う生き方もある。色々な人の生き方があるという言葉には素直に従えない。

 王后は今、ホドンに死なれては困ると侍女のヤンドクに話していた。兄が死んで王位を継ぐことになるのは都合が悪いらしい。
 せめて手足の1本も失くせば、王にはなれない。彼女としてはそれが今の最善の方法だ。

 そして、王からもらった剣で臍の緒を切るという。
 歴史などあとからいくらでも塗り替えられる。王がそのために渡したと、言いくるめることもできるだろう。

 仕方がないので、眠ってしまったホドンの毒を抜くために、ホドンの指先を切り、血を吸いだそうとしていた。
 しかし、プクは自分の口の中に傷があるのを知る。この方法では、自分が毒を吸収してしまう。
 大丈夫よね…彼女にも方法が思いつかなかった。
 ホドンは幼い頃、後妻の王后から殺され欠けていることを知り、何故実母は早く死んでしまったの?と雪の中で泣いていたときのことを夢で思い出していた。そして、寝ぼけ、プクに抱きついた。
 プクは母の気持ちで、そのホドンを抱きしめた。

 その頃、やっと兵の動きから、ラヒはホドンが消息不明の上、生死も判らなくなっているのを知った。
 しかし、国のことを優先させようと、まだ理性を保っていた。

 チェ・リや家臣もこれからのことを考えていた。いっそ死んでくれていれば…というものを、王、ムヒュルはまだ若い。子どももまだ作れる。弟に王位を譲るとは考えにくい。
 ホドンが生きていてこそ、ピュリナ族との王位継承の争いが起きる。チェ・リとしてはホドンが生きていなければ、全ての計画が狂うのだ。

 毒の種類が判らないから地奨水を掘ったあとを見つけたチャチャンス達は、それを頼りにプクを探す。

 ジャシルは、ホドンが生死が不明ならチャミョンも不明だということで、もしこのまま高句麗に行けばと思っているが、ホルは事はそんなに簡単ではないという。
 どうしてものときはチャミョンを殺すが、そうでなければ殺さないというホルに、なんとしてもチャミョンを殺させようと画策を始める。

 やっと、動けるようになった、王子は、外にいるプクを見つけ声をかける。
 プクは、殺してしまった人のために墓を作っていた。
 剣を握ることは人を殺すことだと判った。後悔はしていないが、もうむやみに剣を握りたくないという。
 しかし、その途端、プクが倒れた。やはりホドンの血を吸いだそうとしたとき、口にあった傷から毒が今度はプクの身体に回ったのだ。
 ホドンが解毒できる者は全て食べてしまっている。ホドンはプクを抱いて、森の中へ出るが、そこで、彼の生命を狙った伯父と会ってしまう。
 伯父との戦いになる、テチュも高句麗から兵が来たと聞き、それまでは相手に気付かれぬようも名前が呼べなかったが名を大声をあげて呼ぶ。
 そして、剣の激しくぶつかり合う音を聞く。

 毒はせん液に雄黄だ、戦いの最中、ホドンはいう、ヒキガエルの毒とひ素だと助けにきたチャチャンス達、ミチュに伝える。

 さすが一国の王子になると、そういうことにも精通しているらしい。

 剣を突きつけられた伯父は自決をしようとするが、それはさせないと、ホドンが斬る。
 最期にメンスル、王子を産めと言って死んだ所を見ると…やはりピュリナ族でしかたか。

 男はソンビ族らしい。心臓が弱いんだな、もう心臓へ毒が回っている。1度刺されているようなものだ。そりゃ、弱いだろう。
 しかし、男が解毒を知っていると言うから助けてるわけだから、責任を持って助けろと言う。
 
 気を使って毒を外に出すしかないらしい。
 毎日かかさず、足と腹のツボに灸を据える。
 そうすれば、気が満ちて、毒が外へ出るという。黒なまりの粉を飲ませろという。
 
 ヘンカイが助かるのかと聞くと、助かったとしても、子どもが産めない身体になるかもなと人ごとだ。


 でも、ほら出たよ。こういうとき、必ず、子どもが産めない身体になると来るんだよ。


 楽浪国では王太女の無事の帰国を祝い、祝賀が開かれていた。その席で、あまりにヤンエが夫、ホルに尽くすのを見かねた、ジャシルは声を荒げた。
 ワン家の長として申します。王の権限で(高官は王の許しがないと別れられない)ヤンエとホルを別れさせてください。楽浪国を支える大きな力のワン家にあと継ぎがいないことは問題です。
 ハソが第2夫人をもらえばいいのでは?と言っても、あなたと私を見ていても、その違いは歴然です。
 弟、ホルは成人です。女を知り、愛を知るのに、それができないのかと思うと哀れです。

 1年以内に後継ぎができなければ、別れさせてくださいと叫ぶ。

 ヤンエは受けて立った。

 そして、家に帰ると高句麗に行くという。チャミョンを見つけ出せばいい。

 そして、何故かジャシルも高句麗に行くという。こちらはチャミョンを殺し、ヤンエを追い出す作戦だ。
 
 ヘンカイは、プクを抱いて話さないホドンに妹を返してくれという。チャチャンス達の中で気に詳しい者はいるか?と聞く。しかし誰もいない。
 自分も詳しくはないが、彼女は自分のためにこうなった。なら、救うのは自分しかいないと思う。プクは友人だ。ホドンは言われた治療を、一生懸命始める。

 ホドンは父に挨拶に出向き、無事帰国したことを伝える。王は功績は船と船大工と手に入れたこと、そして、罪は家臣の礼をしたことだという。ウルドゥジも許され、右大臣には降格されたが、立場が戻った。

 そして、1つの棺を差し出した。伯父、ソン・ガンだという。
 ホドンは、伯父は助けに来てくれ、生命を落としたと嘘をついた。その場にいた、王后とその父はホドンのこの恩は一生忘れないという言葉に恐れおののいたことだろう。

 ソン・オックは息子の遺体に、必ずやホドンの首をお前の墓の前に置くと誓う。
 王后は兄を殺したのか?という。ホドンは母が息子を殺そうとしたのかと聞く。
 そうだ、王后は怒りにまかせて叫んだ。

 その瞬間、破水し、出産のときが来た―――。

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