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理由なき犯行?青酸コーラ無差別殺人事件というのがあった

2014-06-25 14:37:52 | 日記風
 1977年の未解決事件だ。

 青酸コーラ無差別殺人事件というのが正式な呼び名になっているらしい。

 でもこれってとっても不思議な事件だ。

 東京・大阪で起きたが、シアン化ナトリウム(青酸ソーダ)を入れたコーラを飲んだ会社員らが死亡した。

 無差別殺人なんだけど、この時代、日本はまだ穏やかで、経済的にも裕福ではなかった。

 今なら、たまたま電話をかけようと入った公衆電話ボックスに未開封のコーラが置いてあっても飲まない。

 けれど、まだ裕福じゃないこの時代は、誰かの忘れもの、ラッキーで飲んでしまった。

 そして中には青酸ソーダが混入されていて、飲んで亡くなってしまう。

 第1の事件は1月東京・港区でアルバイト帰りの男子学生(16)が京都から来ていたらしいが、このコーラを見つけ、宿舎へ持って帰り。翌日正午1時過ぎに飲んだら、異様な味を感じ吐きだし、水道で口をゆすいだが、相手は青酸だから、とき既に遅しで倒れ、搬送された病院で重体となり、青酸中毒で亡くなった。

 第2の事件は1月4日午前8時15分頃、男子学生がコーラを拾ったボックスから約600メートル北へ行った歩道上で作業員(46歳)が倒れているのが見つかり、搬送されるが、再選中毒で亡くなった。男性の側に残っていたびんのコーラから青酸反応が出て、事件の続きと判断される。

 こちらは電話ボックスではなく。商店の明か電話湧きか何かに置かれていたらしい。
 その商店の15歳の息子がこのコ―ラを発見していたが、用事で出かける所だったので帰ったら飲もうと思ったが、間一髪で生命拾いした。

 突然立て続けに起きいるわけだから同一犯の可能性が高いとみて警察は捜査するが、物証がほぼなく、犯人の目星も犯行の原因も判らないままだった。
 
 そして次は大阪に飛び火するのだが、2月13日午前5時20分頃、大阪の藤井寺市の会社員(39歳)が出勤途中に煙草を買おうと立ちよった酒屋の公衆電話の脇にコーラのびんが置かれていて、こちらも飲んで意識不明になり、搬送されるが男性は一命を取り留めた。

 翌日には退院するが、何故か、ガス自殺をしてしまう。

 どうも、東京の事件を知っていながら、こんなことになってしまい、自分だけ助かったことが申し訳なくて世間に顔向けできないと死を選んだらしい。

 ただ、この男性はコーラを飲んだ場面を誰も見ていない。男性には青酸中毒特有の症状がなかったという話もある。しかし、男性の脇の残っていたコーラからは青酸反応が出ている。



 このあと、青酸コーラ事件が有名になり過ぎたため、東京駅の八重洲口地下街で会社社長(43歳)がチョコレート40箱入りの紙袋を見つけるが、ここまで報道された事件だから、チョコレートだろうと怪しいと思い、警察に届けた。
 しかし、警察はこれを遺失物扱いとし、落とし主が出てこないことから、製造者の返却した。製造会社がチョコレートを調べ、製造番号がはがされていることなどから研究所で調べると青酸化合物が出てきた。



 このあと、チョコレートに青酸は仕込まれるようになり、2月14日に東京の神田駅のトイレでチョコレートを拾った男性が食べ、意識不明になった。そのときは生命にかかわるものではなく食中毒とされ、翌日には退院した。


 これは当初、食中毒と判断されたため警察に届けなかったが、翌年になり、東京で発見された青酸入りチョコレートがあると知り。拾った残りのチョコレートを本人が警察に提出したところ、微量の青酸ナトリウムが出た。

 この前後2件青酸の入ったチョコレート入りのバックが発見されていたが、特に被害は出ていないようだ。

 コーラに青酸を入れた犯人と同一と考えられるが、真相は謎のままだ。


 コーラ+チョコレート事件を入れると第6か7まで事件が起きているが、やはり犯人も何故それをしたのかも判らない。

 「驕れる醜い日本人に天誅を下す」とカタカナのゴム印で脅迫文のようなものがあったという話もあるが、それでも何故、やったのかはそれ以上の犯行声明もないし、無差別だったため、因果関係は全く判らない。

 東京の事件、大阪の事件、コーラ、チョコレートと繋がりがあるのかも結局は、何の犯人からの説明がないので、真相は闇の中だ。

 全く判らないまま無差別に殺し(中には自殺も含む)何がしたかったか判らない無差別事件だが、当時はかなりテレで報道されていたように思う。

 まあ、青酸で無差別に殺されたら実際は大事件だからね…。

 判らないまま、事件もこれ以上起こらないまま(?)平成4年に1月4日0時で時効となった。


 今思うと実に不思議な無差別殺人だ。


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