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実録犯罪史シリーズ 新説 三億円事件

2014-01-29 02:00:00 | ドラマ/映画/ドキュメンタリー


 新説と言っても91年作のドラマと言うか…ドキュメンタリー・ドラマだ。(原作:大下英治)

 やはり立川グループの不良で白バイ警官の息子が怪しいと睨まれた展開だ。

 60件くらい強盗のような事件を繰り返していて、いい顔になっていた少年、マコトが数々の事件を起こし、父親がかばうのを辞めて1度少年院に入れた方がいいと少年課の氏家が説得していた。

 しかしマコトは三億円事件を起こした。

 起こしても、なにも感じなかった。もっとスカッとするかと思ったと話す。


 織田裕二主演


 刑事の氏家はマコト(誠)を狙っている。銀行を襲うと話していたという。違う事件でも三億円事件と同じように発煙筒が使われたという。マコトへの容疑を深めるが、マコトには気持ちを話すタカヤという謎の男が側にいた。

 マコトの父、大場光弘は家を買った。自分の息子を警官にさせたくて、法学部に入れたい。勉強する部屋を与えてやりかった。母親、絹代はこの家を守りましょうねと内助の功をにじませる。

 それがマコトにはただの重荷だ。だからタカヤと組んで家の代金570万円を盗んで、親父に叩きつけたいというマコトの希望に乗り事件を起こす。
 しかしマコトは金を受け取らない。

 マコトはあんたが父親だったらなとタカヤにいう。でもそうしたら変な親子だと笑う。

 2人は入念に事件の準備を進めていき、練習まで重ねる。

 マコトは子どもの頃は父親にあこがれていたという。白バイ警官になりたかった。…それがどこで道がズレたのか。それが鑑別所での心理判定では、父親に対して敵意を持っていると出る。
 タカヤはこれをすることでお前が余計息がつまるんじゃないかという。

 氏家もまた、マコトを見てきて父親を困らせよう、困らせようとしているように見えるという。
 父はなにかきっかけがあったんじゃないかと聞かれ、口下手でいつも殴って来たと答えた。
 そして父は殴れば殴るほどマコトが固意地張っていくのが判った。でもどうしようもなかった。

 すでに4犯、車を盗むのはプロ並みだ。氏家はいう。

 あの時代、時代背景として、学生運動が華やかだった。その中で起きた事件だった。
 

 この番組の中では男はマコトが受け取らない金を燃やしてしまう。一時は心が躍った、でもすぐに冷めた。マコトと同じことをいう。

 マコトはタカヤのことを知りたかったという。話すことなどないという。

 他の三億円を扱った小説でも、燃やしてしまったというものはあった。

 あの事件は今より19歳と言う少年がしっかりしていたと言っても、大人が裏にいないと出来ない事件だったのだろうか。

 91年と今としては古い印象を持つが、今語られていることとあまり変わりはない。(いくらか、作家のフィクション…マコトの心情などには入っているにしても)

 今の事実だとこのマコトと言われる少年は既に鑑別所に入っていて、逃げている間に起きたのが三億円事件と言われている。(番組中も鑑別所に入ったという表現がある)

 長きに渡り、三億円という大金が盗まれることがなかったからいろいろな説が出ている。

 しかし取り上げられるのは、この白バイ警官の息子のことが多い。

 なにも聞き出せずにいる間に青酸カリで自殺をしてしまったということが尾を引いているのだろうか。

 本当の犯人(実行犯)だったから?

 大家は店のマスター、あの頃、そのあとも立川グループの溜まり場だった喫茶店(話の中では喫茶店ではない、水商売の店)のマスターが取り上げられる。考えたのはそのマスターで実行犯は違う…立川グループの白バイ警官の息子だったという説が多い。

 最近知ったが、盗まれた金はボーナスとして支給されるものだった。しかしこれには保険が掛けられていた。しかも海外のだ。

 だから誰も損をした人はいなかったというわけだ。

 そうすると…外国の保険会社のある国(どこだか判らないが…まあ、大体この時代だと一か所くらいしか思いつかないが)に1発やってやりたかった気持ちもどこかにあったのかなと思ったりする。かなり深読みだけど。

 結局年月と共に全ては闇の中となり、こうしていろいろな説が1人歩きするのだろうか?

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