kouheiのへそ曲がり日記

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草むしり

2005-04-23 11:55:00 | 日記
ナショナリズムは、よほど意識的にしょっちゅう刈り込みをしていないと、すぐに生い茂る。
初夏の雑草のようなものだ。

右翼は初めから分かっているからいいが、日頃リベラルな言辞を弄している左翼的な人でも、その内心のナショナリズムは、大抵相当のものである。

それを確かめたかったら、何か嫌事を言われるたびに言ってごらん、「じゃあ、○○は××なんですか?それがジャパニーズ・カルチャーですか?ちょっとも知らなかった!」・・・と。

彼ら日本人は、国家の廃絶を唱えるマルクス主義者でさえ、意識的に日頃からナショナリズムの草むしりをしていない怠慢な日本人は、心底不愉快そうな顔をするよ・・・(笑)

本当にナショナリズムのポテンシャルは、老若男女を問わず、すさまじいものがある。
僕は若い頃、このエネルギーを無力化しようとして、粉骨砕身闘ってきたが、46歳になって、このエネルギーを有効利用できないかと考え始めたところである。

「お前が『ジンメルの貨幣の哲学を完璧に理解している』なんて言うから、I先生は怒ってらっしゃるんだ」

「僕がいつそんなことを言いました?」

「お前、叔父さんにそう言ったんだろ?」

「僕は『お前、今まで読んだ本の中でいちばん難しかったのは何だ?』と訊かれたから、『ジンメルの貨幣の哲学がいちばん難しかった』と答えただけですよ・・・こういう風に言うと、僕が『貨幣の哲学を完璧に理解している』と言ったということになるんですか?それがジャパニーズ・カルチャーですか?ちょっとも知らなかった!」

「お前、それやめろ!!」

「O君、また君の聞き間違いだったようだな」

僕だって、オリンピックやサッカーのワールド・カップで日本選手が活躍していると聞けば嬉しくなる。
だが最近、そういう自分を戒めている。

中国や韓国で反日ムードが盛り上がっている。
また草むしりをしなくちゃな・・・それが平和主義を選択した者の最低限の努めである。
コメント
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