阪神監督を止めた星野仙一さんにアナウンサーが「これからは何をしていきたいですか?」という質問をしていました。急に監督を止めてしまってどうしたんだろうと思っていたわたしはその質問の答えに興味を持ちました。「世界のスポーツイベントを見て回りたいです」。若い頃からゴルフの世界的イベントを見に毎年海外まで行っていたそうです。「これからはゴルフ以外のスポーツイベントも見て回りたいです。世界のスポーツイベントがどんなふうに観客を楽しませているか。その集客のアイデアを日本のプロ野球に役立てたいです」と淡々と話していました。野球ファンとはいえないわたしですが、すごい情熱の人なのだなと改めてリスペクトしてしまいました。
昨日から倉敷に来ています。夕方駅前にあるチボリ公園に出かけました。園内の劇場で子ども向けのミュージカルショー「奇跡の扉~もうひとつの物語~」を上演していました。昨年好評だった演目のバージョンアップ版だそうです。ショー冒頭から子どもたちを巻き込んで場内は文字通り大盛り上がりです。芝居は「究極のリピート商売」(平野秀典)と言われています。「観に来てくれたお客様に、なんらかの『感動』を感じて帰ってもらえないと商売が成り立たないから」です。その芝居(ショー)がクライマックスに差しかかろうとしたときです。劇場上空に雷注意報が発令されたのでショーを休止するというアナウンスが流れました。同時に舞台袖から役者さんたちがバラバラと飛び出してきました。そして一瞬演出なのかなあと思うくらい自然な感じで子どもたちとおしゃべりをはじめました。あちらにもこちらにも役者さんと子どもたちの楽しそうなおしゃべりの輪ができました。写真撮影などもはじまりました。注意報が出たまましばらく劇場に止まっているとショーの中止が宣言されました。子どもたちの反応がどうかなと見ていると会場からは「お疲れさま」のあたたかい拍手が起こりました。ショーの後半が見られなかったのは残念でしたが、いい経験をさせてもらえたなあと思いました。機会があればぜひ一度この劇団の芝居を最後まで観てみたいです。