静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

ふじのくに地球環境史ミュージアム

2017年04月21日 13時36分34秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
学園のホームページはこちらです。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

それから今年リニューアルしたスクールガイドが、shizuoka-ebooksで見ることができます。
●静岡県立漁業高等学園スクールガイド
(静岡県庁)
http://www.shizuoka-ebooks.jp/?post_type=bookinfo&p=6159
ぜひ、ご利用ください。

今年は、学園の卒業生が、実際の漁船で活躍している様子をご紹介したいと思います。
昨日は46期生のIくんが焼津に水揚げに来たのを狙って撮影に行きました。
遠洋かつお一本釣り船、第85稲荷丸に乗船しています。
栃木県出身。中学卒業後、宮城県北部船主船主協会の吉田さんの紹介で学園に来ました。
昨年もちょくちょく学園に顔を出していたので(実際には自転車を借りに..)私も知っています。
そのときに聞いたことが「卒業生は今...」のNo.27で紹介されています。
はにかみ屋で、写真を撮るのを嫌がっていましたが
「君に拒否権はないからね!」(笑)
と説得しました。
まだ一人前とは言えないようですが、先輩の船員が大事に育ててくれているようです。
引き続き、頑張ってね。

現在の48期生の様子です。
昨日紹介した地震防災センターの訪問。その後に「ふじのくに地球環境史ミュージアム」に行きました。
今年は学芸員の方が、地球温暖化で海水温が上昇していることを話してくれました。
実は、昨年より訪問時間を延ばしたのですが、良いお話が聞けて良かったです。
駿河湾に生息する生物標本も多数あり、生徒も勉強になったと思います。


漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

今年も学園の見学会を開催します。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
昨日、最初の申し込みがありました。
一組でも申し込みがあれば開催しますよ。

 【駿河湾】
最深部は2500mの深さのある駿河湾。
日本で唯一、サクラエビが漁場形成する湾でもあります。
水産技術研究所の調査で、ハダカイワシなど深海域に食糧資源が豊富であることも分かってきました。
駿河湾には沖合の水が、下田の方から反時計回りに流入します。
時として、御前崎側から時計回りに流入することもあります。
いずれにしても、シラスの漁場形成には大きな影響を及ぼします。
このため、駿河湾を漁場とする漁師も、水産技術研究が毎日発表する黒潮の情報を頼りにしています。
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/01ocean/kouseido.html
そして。
駿河湾自体が豊かな海なのに、その中央にある焼津が遠洋漁業の基地であるのは、ちょっと不思議です。

 園長のつぶやき
学園では、施設見学後に作文を書いてもらっています。
作文を書くことが分かっていれば、施設見学するときの気持ちの入り方も違います。
そして、文章を書く練習です。
読みやすい字で、自分の思っていることを相手に伝わるように書くこと。
中学後に学園に来れば、学歴は中卒です。
でも、読み書きがしっかりできれば、日常生活で困ることは少ないはず。
そんな思いがあって、いろいろな機会に作文を書いてもらっています。

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静岡県地震防災センター

2017年04月20日 14時23分12秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
学園のホームページはこちらです。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

それから今年リニューアルしたスクールガイドが、shizuoka-ebooksで見ることができます。
●静岡県立漁業高等学園スクールガイド
(静岡県庁)
http://www.shizuoka-ebooks.jp/?post_type=bookinfo&p=6159
ぜひ、ご利用ください。

まずは、昨日に引き続き、水産技術研究所の駿河丸を見学。
今回は、しっかり中を見てきました。
駿河丸は、これから何度もお世話になります。

午後は48期生として、初めての施設見学です。
学園のマイクロバスで、静岡市にある地震防災センターに出かけました。
毎年、入学後の早い時期に訪問しています。備えあれば憂いなしです。
http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/e-quakes/index.html
担当職員が津波など、東海地震に関係することを説明してくれました。

新メニュー?地震ざぶとんに座って、家庭内での揺れを再現。
液状化の仕組みなど、たくさん勉強してきました。

 

漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

今年も学園の見学会を開催します。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html

 【学園の施設見学】
学園では自前のマイクロバスを活用して、県内の様々なところに見学に出ます。
漁船に乗ってしまうと、いろいろな見識を広げる機会が少なくなります。
そこで、若い生徒達をなるべく多くの場所に連れ出します。
さらに、校外での活動も集団活動の練習です。自分勝手な行動はできません。
今年はヤマハ発動機でのエンジンの分解組み立て教室、ホンダ技研の浜松トランスミッション工場の見学、清水にある国際水産資源研究所など新しく見学先を増やしています。
また、このブログでご紹介します。


 園長のつぶやき
昨夜は、発熱の生徒が発生。
昨晩と今朝、医者に行きインフルエンザは陰性でした。
昼には熱も下がり、職員も安心です。
「4月は気温の変化が大きく、ストレスがかかる。体調管理をしっかりね」
と、声をかけたばかりでした。
でも、インフルエンザの集団感染にならず良かった!

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ロープワーク実習

2017年04月19日 10時46分59秒 | 実習

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
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それから今年リニューアルしたスクールガイドが、shizuoka-ebooksで見ることができます。
●静岡県立漁業高等学園スクールガイド
http://www.shizuoka-ebooks.jp/?post_type=bookinfo&p=6159
ぜひ、ご利用ください。

48期生の学園生活も軌道に乗ってきました。
意欲のある生徒は、自分から先生に学習課題を求めに来るようになりました。
「自分から」がとても大事です。
例年、自分から取り組むことができる生徒が徐々に増えていきます。
自分を変えることは、他人にはできません。
でも、自分ならできます。
今年は、みんな早くに「自分から」できるようになって欲しいと願っています。

写真は実習の様子です。
ロープワークも種類が増えます。
覚えて..必ず忘れます!だから、なんども繰り返します。
これも自覚のある生徒は、黙々と同じことをやります。
黒板の白字で書かれているのは、すでに教えたもの。
赤字は、昨日の実習で行ったことです。
みんな、しっかりついてきて!

漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

今年も学園の見学会を開催します。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html

 【漁師.jp  全国漁業就業者確保育成センター】
漁師.jpのホームページをご覧になった方も多いと思います。
漁師.jpでは多くの情報が入手できます。漁師になりたい人はぜひ使ってください。
このなかで「漁師になるために」のコーナーがあって、漁師になるまでのステップが書かれています。
残念ですが、ここに当学園のように漁師になるための学校があることは紹介されていません。
(地域の情報のページにはあります)
そして、漁船に乗ってからの失敗(退職)事例は載っていません。
普通の仕事でも定着率は大卒で7割、高卒で5割、中卒で3割と言われています。
漁師になって、残る人になるのか、辞めていく人になるのか...
学園卒なら、辞める割合はずっと少なくなります。

 園長のつぶやき
昨日の続きです。
学園に来ることを選択できる人が、直接漁師になることについて。
今どきの漁師志望の人のほとんどは、親が漁業をしていません。
ですから、本人も親もテレビで見た情報しかもっていません。
典型的なのが「大間のマグロ」。
あまりに有名になりました。
これが、漁師のすべてではありません。
学園では、昨日ご紹介した水産の授業の他、多くの漁業を学びます。
実際の船を見て、その業種の方に話をしてもらいます。
卒業生の経験談もあります。
そこで、漁業の世界を知り、自分の進路を決定できます。
適性について、我々スタッフがアドバイスをすることもできます。

海技士等の資格だけでなく、漁師になるための専門校だからこそ、いろいろ学べるのです。
「また1年勉強しなくてはならないのか」
と思う人もいるかも知れません。
中学、高校で勉強してこなかった人も、学園ではゼロからスタートです。
ここで頑張ることができれば、漁師としても、社会人としても大きく成長できます。

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水産の授業

2017年04月18日 16時01分37秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
学園のホームページはこちらです。
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それから今年リニューアルしたスクールガイドが、shizuoka-ebooksで見ることができます。
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http://www.shizuoka-ebooks.jp/?post_type=bookinfo&p=6159
ぜひ、ご利用ください。

今日の本題は水産授業の紹介です。
学園では、航海や機関の専門的な授業に加え、広く水産のことを学ぶ科目があります。
それが、水産の授業です。
教えるのは私と同じ水産技師の職員です。ときどき、私も担当します。
今回はビデオも使って加工や流通の説明もありました。
広くいろいろ学べるも学園に来るメリットですよ。

漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

今年も学園の見学会を開催します。
詳しくはこちらをご覧ください。

 【静岡県の水産業】
水産業とは漁業だけでなく、水産加工業を含みます。
腐りやすい魚介類だからこそ、漁業と加工業はセットで発展してきました。
静岡県の場合、加工業は特に大きな産業です。
焼津のカツオ節、練り製品(かつてのナルト巻きは、圧倒的なシェアでした)、缶詰、しらす干しなどなど。水産加工業の生産量は全国2位です。
漁師になる人も、このような状況を知ることが重要なのです。
学園では研究所や県庁の担当者を講師にお願いして授業を行います。

 園長のつぶやき
学園の入学希望者がすべて、学園に来るわけではありません。
昨年も多数の見学者がありましたが、学園を受験しなかった方も少なからずいます。
学園を見学した後に、漁師と別な進路を見つけた場合。
特に中学生で多いですが、これはこれで仕方ありません。
進路を決めるのは私ではありません。

残念なのは、学園に来ないで、直接漁船に乗る人です。
昨年の見学者で、高卒の方のお二人が、学園を受験せずに直接漁船に乗りました。理由は分かりません。
もし、経済的な事情などで、「すぐに稼がなくてはならない」なら、これも仕方ありません。
しかし、「漁船に乗れるなら、わざわざ1年も学校に行くのも面倒」と判断したなら、とても残念です。もったいないと思います。

学園に来なくても漁船に乗る方法はあります。
ロープワークなどの現場仕事だって、最初は苦労するかも知れないけど、いずれ覚えるでしょう。
でも、漁船に乗りながら海技士資格を取るのは簡単ではないです。
会社によっては、海技士試験の講習会に参加させてもらえます。
ここで2ヶ月、3ヶ月の講習を受けても、最後の試験に落ちる人は少なくありません。
海技士免許がなければ、大型漁船で船長や機関長にはなれません。
漁師を生涯の仕事として選ぶのなら、学園で勉強することをお勧めします。(明日に続く)

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駿河丸と実習船わかたか

2017年04月17日 15時50分40秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
学園のホームページはこちらです。
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今年も学園の見学会を開催します。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
漁師.JPのトップページにもお知らせを出してあります。
http://www.ryoushi.jp/

さて、学園の実習船は「わかたか」ですが、水産技術研究所の駿河丸も勉強のために使わせてもらっています。

碇泊場所も学園のすぐ近くです。
もう20年経っている船ですが、134トンの大きさで、「わかたか」とは違う勉強になります。
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/06information/6-2-2.html
この日は、駿河丸の出港を見学。
ロープワークが実際の船で、どの様に使われるかを確認します。
(写真はすでに、駿河丸が離岸した後でした...)

そして、「わかたか」の碇泊場所に行き、同じようにロープの使い方を確認しました。
48期生はわかたかとご対面です。

今週は初のわかたか乗船を予定しています。
船酔いに苦しむ人もいると思いますが、それも大事な経験です。


漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 【水産技術研究所の調査船】
焼津にある本所の船が駿河丸です。天候が悪い日以外、ほぼフル稼働しています。
しかし、平成7年進水で、激しく老朽化しています。
以前は富士丸という300トンのかつお一本釣りができる遠洋調査船もありました。
富士丸は遠洋漁業の礎を作った船なので、無くなったのは残念。

そして、下田市にある伊豆分場には伊豆丸。
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/izu/0002/index.html
浜名湖分場には「はまな」「かもめ」などの小型調査船があります。
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/hamanako/7_p_i/shisetu.html
船の船員として静岡県では「海技職」と言う職種があります。
駿河丸の他、漁業取締船、そして学園の教務職員を担当しています。

 園長のつぶやき
学園生活も3週目です。
昨年は、熱を出す生徒がいましたが、今年は全員元気のようです。
食事もたくさん食べています。
食べる量は、昨年よりかなり多い気がします。
漁船に乗ると、食事を早く食べる必要も出てくるので、学園の食事も早く食べるように指導しています。
ただ、今はうるさく言わず、たくさん食べさせています。
これからカッター訓練が始まると、もっと食べるようになるんでしょうね。

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