漁師になるための学校、漁業高等学園、園長の青木です。
学園のホームページはこちらです。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
学園では1年間の寮生活で漁師に必要な技術を身につけます。
ですから、来年の3月に漁師になって巣立っていきます。
昨年度の第47期生の一人がまぐろはえ縄漁船に乗って初出漁の出航式があったので紹介します。
船は第38福久丸です。
第38福久丸は、YouTubeでもみることができます。
出航式の前に船の中を案内してくれました。
彼の部屋は個室ですが、半年の航海を控えて荷物が山積み!
食事はインドネシア人と日本人で別メニューだそうです。
インドネシアの人は激辛好みみたいです。
浴室。
洗濯機が2台しかないのは大変かも...
これはマグロを保管する冷蔵庫。
もう、外国人船員とも仲良しです。
出航式には焼津市の中野市長(一番右)も駆けつけてくれました!
乗船実習では船酔いに苦労した彼ですが、早く慣れて、9月に帰港したら元気な姿を見せて欲しいと思います。
漁師になりたい方の学園見学はいつでも受け付けています。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
【遠洋マグロはえ縄】
大間のマグロ漁がテレビで有名になりました。
マグロは一匹づつ釣り上げると思っている人もたくさんいます。
実際には、それはごく一部。ほとんどは「はえ縄」で漁獲されます。
大間でも近海のはえ縄漁船はありますが、マグロ消費を支えているのは遠洋のまぐろはえ縄漁船です。
船の大きさは、遠洋かつお一本釣り漁船とほぼ同じで400トン前後です。
半年から1年くらいの航海になり、世界の各地に寄港します。
これは遠洋漁業でも、他にありません。
厳しい仕事ですが、学園生は自分の意志でマグロはえ縄漁船に乗っていきます。
こちらのページに詳しく出ています。
http://gyosenin-boshu.net/
宮城県北部船主協会
http://www.ryoushi.jp/gyogyou/okiai_enyou/enyou/02.html
全国漁業就業者確保育成センター
園長のつぶやき
昨日は初めての実習がありました。
実習担当の先生から
「覚えても必ず忘れる。だから何度もやって体に染みこませる」
「人より早くできても、慢心せずに何度もやる。正確にきれいにできるように」
「人より遅くても気にすることはない。自分なりに精一杯やる」
などの言葉がありました。
この先生は、元マグロはえ縄漁船の機関長です。
私も生徒に同じことを言っています。
覚えが早くても慢心する人と、覚えが遅くても努力を絶やさない人。
最後は努力を続ける人が上になります。
なにより、周りの船員に大事にされます。