7月21日 木曜日
昨日の清水地区視察の続きです。 午後は、港と船の博物館であるフェルケール博物館に伺いました。
フェルケールはドイツ語で交通の意味で、海上交通の要所であった清水港の歴史が分かる博物館です。
博物館 エントランス
はじめの約30分間、博物館の学芸員さんに説明をしていただき、その後は自由見学としました。
1Fの常設展示室では、清水港の歴史について学ぶことができ、民族博物館的な要素もあります。2Fの企画展示室では、静岡から輸出された漆器の展示が行われていました。
また別館には缶詰の歴史を知ることが出来る缶詰記念館もあります。
清水や焼津地区には缶詰メーカーが沢山ありますが、特にマグロ油漬け缶詰の生産量は静岡県が飛び抜けて1位です。昭和のはじめに、日本においてマグロ油漬け缶詰を初めて成功させたのが静岡県水産試験場で、焼津水産学校(現水産高校)でアメリカへ輸出する試作品を製造したそうです。最初の試売された缶詰には、静岡県の指導船である富士丸ブランドのラベルとイラストが描かれました。
缶詰記念館にもラベルの複製と第三世富士丸の写真が展示されていました。 決して大きくは無いですが、見所の多い博物館でした。
漁業高等学園を「見て、知って、体験する」をテーマに、オープンキャンパスを8月17日(水曜日)と翌日18日(木曜日)に開催します。学園生活の説明や施設案内のほか、授業と実習の体験もしていただけます。参加いただける方は4日前までに申し込みをお願いします。 ホームページ(https://gyogaku.com/)トップページのバナー「見学説明会お申し込み」から、必要事項を記入の上、お申し込みください。電子メール、電話での申し込みも可能です。詳細は漁業高等学園 TEL:054-627-0219までお問い合わせください。
園長のつぶやき
静岡県水産技術研究所の指導調査船「富士丸」は、昭和45年の漁業高等学園設立当初から乗船航海実習に使用され、第七世富士丸が廃船となった平成21年度まで続きました。富士丸の調査は遠洋カツオ・マグロ一本釣り漁場の先行調査が主目的でしたが、最後の数年は富士丸の調査航海に調査員(研究員)は乗船せず、船員のみで調査を行っていました。そうなる前、調査航海に同行した最後の調査員が私でした。また私が乗船した最後の調査航海も、漁業高等学園の実習を兼ねた航海でした。そんなこともあり、缶詰記念館の富士丸に関する展示を見ながら、当時を懐かしく思い出していました。 私が今回、学園長になったのはそんな経歴が関係しているのかどうか分かりませんが、現在の53期生で卒業生が1,000名を超えます。これからも静岡県立漁業高等学園の歴史は続いていきます。
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