静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

救命講習

2016年05月11日 14時33分32秒 | 実習
連休明け、初っぱなの実習は救命講習です。
例年、焼津消防署で受講しています。

最近では大きな船にはAEDが装備されています。
とは言っても、適切に使えなくてな意味がありません。

応急手当の必要性、緊急の場面に遭遇したときに役立つ心肺蘇生法(人工呼吸、胸骨圧迫)などについて、講義と実技により講習です。
実技では消防署員の方が丁寧に講習をしてくれたので、生徒たちも実際の場面を想定しながら、実技の講習に取り組むことができたと思います。


【船員の病気】
ヴァスコ・ダ・ガマがインド航路を発見する航海で、船員の半分以上がある病気が原因で死亡しました。その病気は壊血病です。
この病気はビタミンC(アスコルビン酸)の不足が原因ですから、現代の船員の食事環境では発生することはありません。
人はビタミンCを体内で生産できないので、食べ物から摂取する必要があります。でも、魚を含め多くの動物はビタミンCを体内生産できるので、積極的に摂取しなくても大丈夫です。
富士山周辺で養殖が盛んなニジマスはビタミンCの体内生産ができません。ですから、養殖に使うニジマス飼料にはビタミンCが添加されています。
漁師は魚が好きなことを昨日紹介しました。
魚は腐らないように塩で加工した物が多く、塩分の取り過ぎには気をつける必要があります。高血圧、動脈硬化...

これは、漁師と言うより漁村の傾向ですね。
これからの漁師は、原因を理解して、食生活の改善で防ぐことができるのは壊血病と同じです。
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