静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

「やいづ」乗船実習 沖縄上陸研修 (12月6日)

2013年12月06日 09時58分16秒 | 25年度 乗船実習
鹿児島を18日(月)に、出航してから2週間、生徒達は船上で過ごしてきました。
沖縄での上陸研修は、主直日誌にもありますが、生徒達が待ちに待ったものです。
初めて見る沖縄、何を感じ、何を学ぶのでしょうか。

学園では、行動の積極性、自ら率先して行動することを日頃から指導してきました。
専攻科の生徒さんが書かれています主直日誌に、生徒達の様子が時々出てきますが、学園にいる時以上に頑張っているように思われます。
学園の就学期間は1年で、この乗船実習が最初で最後の洋上訓練になるからです。

    

(12月2日 主直日誌から) 那覇沖錨泊

午後は恒例の船洗いです。
船洗いとは、文字通り船の大掃除の事です。
航海の終わりが近づくと、生徒及び甲板部乗組員総出で行います。

最初は船体の錆びやカツオの血垢を落としました。
毎航海行っていますが、どうも慣れない作業で悪戦苦闘します。
しかし、学園の生徒さんは初めてにも関わらず、テキパキと素早く丁寧に行っていてとても驚きました。

外回りが終わると、次は船内の掃除です。
壁や天井など、普段出来ないところをみんなで徹底して拭き取ります。
終了後は、自分の心もピカピカに綺麗になった気持ちになりました。

さて、明日は待ちに待った沖縄那覇港入港です。
沖縄での予定は、初日が美ら海水族館見学、二日目が首里城見学、最終日の午後が自由行動となっています。
世界的に有名な水族館と世界遺産の首里城に行けることは、自分にとってとても良い経験になると思います。

充実した3日間を過ごしたいと思います。


(12月3日 主直日誌から) 那覇入港

今日は待ちに待った沖縄入港でした。
約2週間ぶりの上陸ということと、初めての沖縄ということで、気持ちは大変高まっていました。
私の中で沖縄といえば、美ら海水族館が一番に頭に浮かび、沖縄に入港したら必ず行きたいと思っていました。

その美ら海水族館は運営日の関係で行くのは、今日しかチャンスはありませんでした。
そのために、船長が入港時間を早めて下さり、改めて色々な人に支えられていることを実感しました。
入港作業が終わると同時に、全員で急いでツアーバスに乗り込んで出発しました。

このツアーでは、メインである美ら海水族館以外にも、世界遺産の今帰仁城跡や万座毛、名護のパイン園などにも行きました。
那覇市から水族館まではかなりの距離があり、道中とても長かったのですが、楽しいバスガイドさんのお陰で気にならなかったです。

美ら海水族館は、自分が予想していたよりもかなり大きな施設で、入口が3階にあり、
今まで見たことがない大きさの水槽に、種類豊富な魚たちが泳いでいました。

その中でも僕が一番目を惹かれたのは、水槽内で最も大きな魚であるジンベエザメです。
水槽内に三匹しかいないにも関わらず、最も大きな存在感を放つその姿はとても雄大で、
我が焼津水産高校の校訓である「質実剛健」の意味、「飾り気の無いたくましさ」を感じることが出来ました。

もちろん、感動を覚えていたのは私だけでなく、他の専攻科や学園のみんなも同じだったと思います。
明日は首里城見学も控えています。
これもまた歴史的な文化財なので、しっかり予習をしてから見学に臨みたいと思います。


(12月4日 主直日誌から) 那覇港停泊

午後、一部の生徒は沖縄南部戦跡の見学へ行きました。
タクシーで平和記念資料館・ひめゆりの塔・自然の洞窟である「がま」・旧海軍司令壕の4カ所を回りました。
いずれも日本で唯一、一般人を巻き込んだ地上戦が行われたことを知り、戦争の悲惨さ、凄まじさを改めて知ることができました。

日本人として機会があれば一度は訪れて欲しいところだと思いました。
これから先同じようなことが繰り返されないように、平和な世界が続けばいいと思いました。
また、漁業学園の生徒も専攻科とは別行動ですが、沖縄の南部へ行き戦争のことについて学習してきたとのことでした。

漁業学園の生徒も専攻科生と同じような気持ちを抱いたそうです。
沖縄停泊も残り1日となります。
なかなか来ることが出来ない所なので思い残す事がないよう、他にもたくさんの事を知り思い出もたくさん作れればと思います。

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