静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

学園生の就職先

2023年08月03日 12時00分00秒 | 学園紹介
8月3日 木曜日
漁業高等学園は、静岡県が運営する漁業者を養成する学校です。寮の食事の材料費や、資格等を取得するために必要な実費は個人負担となりますが、授業料や寄宿舎料に相当するものは頂いていません。そして卒業後は静岡県の漁業者になって頂くことになっています。
静岡県の漁業者といっても県内では様々な漁業が行われています。
遠洋漁業にはカツオ一本釣り、マグロはえ縄、海外まき網などがあります。200トン以上の大型漁船を使用し、1回の航海は1か月から長いものでの1年にもなります。主な水揚げ基地は焼津です。特に遠洋カツオ一本釣り船は焼津にほとんどの船が水揚げしており、学園生が最も多く就職しています。
カツオ一本釣り
まぐろ延縄

沖合漁業にはキンメダイの底立(そこだて)はえ縄、さば棒受網、まき網などがあります。20~100トンくらいの漁船で、2~10日ほどの航海を行います。漁場は伊豆諸島や小笠原周辺、東北沖です。
棒受け網

まき網

沿岸漁業は1日で帰ってこられる範囲で操業する漁業です。シラスやサクラエビの船曳網、定置網、刺し網、キンメダイ釣りなどがあります。使用する船は20トン未満で、漁場は相模湾、駿河湾、遠州灘、浜名湖です。

船曳網

定置網

それぞれの漁業に特徴があります。たとえば遠洋漁業は
・会社組織の漁船が多く比較的収入が安定している。
・航海中は生活費がほとんどかからない。
・世界をまたにかけての仕事で航海日数が長期になる。
・海技士の資格がないと幹部になれない。(実力があれば若くして幹部への道も開ける)
沿岸漁業は
・毎日、家(陸)に帰ることが出来る。
・海技士の資格は不要。
・資源変動の影響を大きく受ける。
・天候の影響で出漁できる日数が少ない(休みも多い)。
沖合漁業は、おおよそ沿岸と遠洋の中間です。これらの特徴をどう感じるのかは、人それぞれです。

学園に入学すると、さまざまな漁業の情報が入ってきます。遠洋漁業であれば焼津に船が戻ってきた時に漁船を見学させてもらったり、卒業生から実際の漁師の生活について直接話を聞く機会も多いです。船曳網や定置網などの沿岸漁業では、実際に漁船に乗せて頂いて漁を体験することもできます。
1学期終業式の日の個別面談で、2学期以降の専攻と一緒に就職先(漁業種類)の希望を聞きました。その結果、遠洋漁業(カツオ一本釣、マグロはえ縄)が45%、残りが沖合・沿岸漁業(巻き網、定置網、船曳網等)でした。
漁業高等学園では、在学中に漁業に関することを多く学び、静岡県の豊富にある漁業種類の中から、自分に合った漁業に進むことができます。そして昨日、一昨日のブログに書いたように、それぞれの漁業種類で役に立つ資格を取得できることが学園にくる大きなメリットです。

漁業高等学園の紹介動画(ショートバージョン)を漁学Youtubeチャンネルで紹介中です。37秒で学園の概要が分かります。こちらもご覧ください。

オープンキャンパス(8月16日,17日)参加申し込みは8月13日までです。詳細は7月25日のブログをご覧ください。参加申し込みはこちらから https://gyogaku.com/application/

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