静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

学園で資格をとる

2019年08月14日 09時00分00秒 | 学園紹介

漁師には誰でもなれます!
とは言っても、資格の有る無しで、できる仕事は違ってきます。
学園で取得可能な資格は
 溶接
 海上特殊無線一級
 小型船舶操縦士
 ダイビングCライセンス
などです。


沿岸漁業の場合、必要になるのは無線と小型船舶操縦士の資格です。
これは船を操縦する人には必須(ひっす)です。
逆に言えば、これだけあればほとんど大丈夫。
・・・なんですが、もし、あなたが自分の船を持ち、魚を捕ろうと思ったら違ってきます。
免許ではありませんが、漁協の組合員資格が必要になります。
従業員からスタートし、準組合員、正組合員の資格をとっていきます。
これは何年もかかります。

そして、沖合、遠洋の大型漁船。
一番下の甲板員(あるいは機関員)からスタート。
3年経って、海技士免許を取ることができると、二等航海士、一等航海士、船長
(あるいは二等機関士、一等機関士、機関長)
に昇進します。
海技士試験では「筆記試験合格」と「3年の乗船経験」で、面接試験を受けることができます。
学園在学中に筆記試験の勉強をして、合格することができます。

と、ここまで書いておいて・・・
資格はもちろん大事ですが、それ以上に漁師として大事なモノがあります。
学園は専門校として、一年をかけて伝授します。
ブログの読者の方は、わかりますよね?

Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
8/17、18はオープンキャンパスもありますよ!
ギリギリまで受け付けます。18日の方が空いていますよ!
そして、8月の見学会に24,25日を追加しました。
ご希望の方は、忘れずに申し込みをお願いします。
焼津駅からの送迎バスもありますよ!
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ryoushi.jp/regional/22/post_192.html
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/r1-opencampus.html

 園長のつぶやき
漁船に乗っていると、陸上の便利な生活は味わえません。
好きなモノを食べる、新しいドラマや映画を見る、クルマでドライブする・・・
漁師は不幸な仕事で、
これが理由で漁師になる人が減っているのでしょうか?

キャンプが趣味の人は多くいますよね。
人があまりいない山や海に行って、わざわざ不自由な生活をします。
中には高価なキャンピンカーを使う人もいますが、それも自宅での生活より不便なはずです。
むしろ、不便な生活を楽しむためにキャンプに行くのではないでしょうか?

例えば、登山家なんか「山に登る」ためだけに、他のことは苦労とも、不便とも思わないのではないでしょうか
山に登る達成感に比べれば、他は些細(ささい)なことなんでしょう。
だから登山家は不幸な仕事ではありません。
便利な生活に大きな価値を置く人は登山家にはなれません。

実際に漁船の生活に不便なことは多いです。
だからこそ、久しぶりに港に帰ることがとてもうれしく感じます。
登山家が山に登るのと同じように漁師も魚を捕る喜びを得るために海に出ます。
不自由なたくさんのことは、大きな問題ではありません。だから船の生活ができます。

学園に来る見学者に
「漁師なったら東京オリンピックは見られないと思ってください」
と話します。
そんなことはどうでも良い!
と思える人が漁師になる一つの条件です。


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