静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

学園で漁師の仕事を考える

2019年08月15日 09時00分00秒 | 学園紹介

魚にたくさんの種類があるように、魚を捕る漁師にも多くの種類があります。
漁師によっては、シラスとマグロぐらいの違いがあります。
そうは言っても、学園に来る生徒のほとんどは漁師の仕事を知りません。
ですから、学園では多くの機会を通じで実際の漁師について学びます。

沿岸漁業では、漁業体験。
シラス船曳や定置網の操業に同行します。


つぎに漁船の見学。
停泊中のカツオ一本釣り漁船、海まき漁船、マグロはえ縄漁船などを訪問。
船内では仕事や漁船生活の話しを聞きます。


実際の漁師経験者の話も聞きます。
ベテラン漁師もいれば、新米漁師の卒業生の時もあります。


そして就職懇談会。
沿岸から遠洋まで様々な漁業会社の人に来てもらい話しを聞きます。


もちろん、学園職員にも漁業経験者がいます。
日々の授業や実習の中で、漁業の話しをしていきます。
こうした中で、たくさんの漁業から自分に合うものを決めていきます。

Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
8/17、18はオープンキャンパスもありますよ!
ギリギリまで受け付けます。18日の方が空いていますよ!
そして、8月の見学会に24,25日を追加しました。
ご希望の方は、忘れずに申し込みをお願いします。
焼津駅からの送迎バスもありますよ!
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.ryoushi.jp/regional/22/post_192.html
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/r1-opencampus.html

 園長のつぶやき
どんな商売でも、一番難しいのは「売ること」です。
これは漁師の世界も同じです。

私の子供の頃は、魚を売ることを漁師は考える必要がありませんでした。
捕った魚を地元の市場に出荷すれば、高く売れました。
しかし、輸入の拡大もあって魚の値段は横ばい。
魚も減っています。それを高性能な漁船や機械で補っている状況です。

だから稼ぎを多くするには、捕った魚をなるべく高く売ることが大事です。
漁師はいろいろな取り組みをしています。
活魚で出荷したり、鮮度を上げる絞め方をしたり、直売をしたり・・・
工夫ができない漁師はじり貧です。

誤解を招くのは、すごく高く売れる魚があることです。
大間のマグロがすっかり有名になりました。
静岡県でも、近海のキンメダイは高い値段がつきます。
これは事実ですが、こうなるのはたくさん捕れないからです。
大間でも数千万円の値がつくのは、ただ一匹。
ぜんぜん捕れない漁師もいるのです。
キンメダイも人気があるのに捕れないから高値です。
だから、まったく捕れなくなってしまう危険と隣り合わせです。

安い魚の代表がサバ。
すごくおいしいのに、たくさん捕れるから安くなります。
サバにはアニサキスと言う寄生虫がいて、天然のサバは生食できません。
でも、ちょっとした工夫で刺身で食べることが出来ます。
ただし、手間がかかります。
だから、多くの漁師はやらずに、高く売ることができません。
これからの漁師は「捕る以上」のことが必要になります。
・・・これは沿岸漁業の世界です。
沖合、遠洋については、また明日。


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