静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

水産技術研究所浜名湖分場の見学

2018年11月06日 10時09分24秒 | 授業・講演

静岡県の水産技術研究所は県内に4カ所あります。
焼津の本所、下田の伊豆分場、富士宮の富士養鱒場、浜松の浜名湖分場です。
9月に富士養鱒場を見学しました。
そして今回が浜名湖分場です。

浜名湖分場の管轄(かんかつ)は遠州灘と浜名湖。
扱う水産物で言えば、
 トラフグ、アサリ、ウナギ、ノコギリガザミ(どーまんがに)、クルマエビ
などです。
遠州灘ではシラスの水揚げが圧倒的(あっとうてき)に多いんですが、シラスは焼津の本所が担当です。

浜名湖分場では浜名湖の成り立ちや、この地区の漁業、アサリなどの説明を受けました。
生徒はウナギやアサリの生産量が減っていることに関心が高かったようです。。


続いて、併設されているミニ水族館ウオットを見学。
ウオットは運営を民間委託しています。
それというのも、生物を飼育するのは、すごく労力とノウハウが必要で、研究員が片手間でできるものではないんです。
ましてや、水族館はサービス業でもありますからね。


生徒の中には、浜松でシラス漁に就職する生徒もいます。
浜松のシラス漁師は、アサリ漁と兼業できるのが特徴です。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
11月下旬からは、遠洋航海実習で生徒が不在となります。
生徒の様子を見学したい方は、11月中旬までの平日にご来園ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
静岡県の水産技術研究所。
他県では水産試験場という名称です。
静岡県も約10年前に水産試験場から水産技術研究所に名称が変わりました。
そのときに、工業試験場、農業試験場なども研究所になりました。

そして、水産技術研究所として最初にできたのは浜名湖。1904年です。
1905年に清水。1913年に焼津。1929年に伊東。1933年に富士宮。1957年に浜名湖...
伊東分場は1999年に廃止となりました。

ところで私ですが、県に水産技師として就職して最初に富士養鱒場。
その後、伊東分場、本所、伊豆分場、その合間に県庁の水産関係課3カ所を廻りました。
浜名湖分場は行っていませんが、たぶん現役水産技師では最多赴任箇所です!

水産技師でも、私のように転勤が多い人と、同じ職場に長い人がいます。
同じ職場に長いのは、特定の分野での能力を買われている場合です。
私なんかは、「これと言った秀(ひい)でたものがない」職員の典型かも....?

さて、静岡県の水産技師は、県庁に配置されている人を含めて約60人。
他県と比べても少人数です。
研究所の職員も、一人で多くの仕事を抱えてがんばっています。
そして、静岡県の多彩な水産業を支えています。

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