静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

三学期の始まりと船舶職員養成講習会の開講式

2019年01月07日 13時30分56秒 | 授業・講演

今日から三学期がスタートです。
学園の三学期は二ヶ月しかありません。
その間に、海技士試験は2回。
小型船舶操縦士講習や、網実習もあります。
時間をムダにせず、最後のがんばりを生徒に望みます。

さっそく、小型船舶操縦士講習がスタートです。
講義と実技、そして最後の試験に受かれば免許取得です。
まずは講義から始まります。


この小型船舶操縦士免許は、簡単に取れるので取得済みの生徒が毎年います。
今年は2名が免許持ち。
別メニューで授業を受けました。


そして、今日から海技士4級、5級の船舶職員養成講習会が始まります。
これは開講式。海技士不足の解消のため、みなさん確実に資格をとってくださいね。



学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
詳しくはホームページをご覧ください。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
入学試験の願書受付中です。
〆切は1月11日(消印有効)です。

 園長のつぶやき
海技士の講習会が「船舶職員養成講習会」と言うのはなぜでしょう?
船の職員は「部員」と「船舶職員」があります。
船舶職員は船長、航海士、機関長、機関士などを担う人で、海技士免許が必要です。
そして、船には法律で定められた船舶職員を乗せる必要があります。
船舶職員になるためには海技士資格が必須と言うことです。

じゃあ、部員はと言うと船舶職員以外の人で誰でもOKです。
学園の卒業生も、最初は部員として採用されます。
そして3年後の口述試験に合格し、海技士免許が取れたら船舶職員への道が開かれます。

「船舶職員養成講習会」があるのなら、わざわざ学園で1年間勉強しなくても海技士免許取れるじゃん!
って思った人!
その通りです。けどね。
・・・でも、世の中そんなに甘くない。

今日の開講式は4,5級。
二ヶ月の講習です。
講習後の試験に合格しなくては免許は取れません。
落ちる人、少なからずいます。
さらに3級は11月から2月までの講習です。その間、ハードな勉強です。

講習会は受講しなくても、海技士試験は受験できます。
しかし、独学で勉強するのは困難。
日々の仕事があり、教えてくれる人、励ましてくれる人もない環境で勉強できますか?
講習会であっても、ふだん勉強したことがない人が何ヶ月も朝から夕方まで机で勉強です。
基礎学力がなければ、講習内容も分かるかどうか???

学園では1年かけて勉強しますが、午前中は机に向かい、午後は実習の日々です。
いろいろな行事もあります。
寮では勉強時間があり、その時間はスマホは使えません。
一緒にがんばる同期生が周りにいます。

学園が海技士の勉強がしやすい環境であることがわかると思います。
そして何より、勉強は年齢が若いほど有利です。
年をとるほど覚えることが大変になります。

他にもいろいろあるんだけど、この辺にしておきます。
少なくとも
「学園に行かないで、すぐ漁船に乗る」
という理由が「今勉強したくないから」なら大まちがい。
後で大きな苦労が待っていますよ。
何年か漁船に乗ると、海技士資格をとらず部員で終わってしまう人が多いのが実態。
勉強が面倒くさいんですね。

部員と船舶職員では、給料も全然違います。
もったいないけど、これが現実です。

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