静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

ワーク・ライフバランス シンポジウム (未来工業の山田雅裕社長:基調講演)

2013年10月18日 08時33分51秒 | 日記
働き続けてきた日本人、その一方で、これからどのように働けばよいのか、見直しが求められています。
自分自身も仕事と生活は、どうあるべきか、はっきりとした答えがなかったので、
10月15日(火)に、静岡県男女共同参画センター「あざれあ」で行われたシンポジウムに参加しました。

基調講演を行ったのは、未来工業(株)の2代目社長の山田雅裕氏でした。
未来工業(株)が長年、実践している会社経営の考え方を丁寧に説明してくださいました。
会社経営の基本は、日本人がDNAとしてもっている本来の勤勉さを信じ、社員を信じて仕事を任せることでした。

コストや利益だけを求めれば、人間本来の働く意義とか、生活の質はどんどん低下してしまいます。
最近では、過労死、マタニティー退社、ニート60万人、長時間労働、リストラなど、情けない報道ばかりがされています。
ワーク(仕事)とライフ(生活)の距離感をいかに縮めていくかが、これから求められる働き方ではないでしょうか。

その点、自然と対峙する漁師としての職業は、まず海や魚が好きでなければ出来ないし、お金のためでもない、
仕事の中で充実感が得られる、ワークとライフの距離感が極めて短い職業と考えられます。


シンポジウムの中で、目から鱗の、心に残った言葉をいくつか紹介します。
(※は、漁師にも通じているかもしれない)

・ 常に考える。(※)
・ ホウ(報)レン(連)ソウ(相)は禁止である。
・ 営業にノルマなし。(※)
・ 一つひとつがマイナスでも、全体がプラスならば良い(※)。
・ 非正規社員のいる会社は儲からない(※)。
・ 命令する管理職は、失格である(※)。
・ 育児休暇は3年いくらとってもいい。
・ 仕事は社員に任せ、社長は馬鹿になれ(※)。
・ 人間をコスト扱いするな(※)。
・ コスト削減した分け前は社員に還元する(※)。
・ 有意義な一日、有意義な一年(※)


最後に、4人のパネリストがワーク・ライフバランスを表した「漢字一文字」は、でした。
この4文字を私流に言い換えると、(しく)・(仲間と)(になって)・(きる)、まさに漁師の生き方です。


 心  稲葉雅之氏(伊豆介護センター)
 楽  山田雅裕氏(未来工業)
 輪  柳原一貴氏(柳原新聞店)
 生  松岡慶子氏(松岡カッター製作所)

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