漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
12月16,17日の見学会は、ホームページと漁師.jpでご案内します。
別の日に見学されたい方は、園長にご相談ください。
鹿児島湾を出発した「やいづ」は漁場での釣り実習に向けて南下しています。
それでは主直日誌からご紹介します。
専攻科生は3級海技士の筆記試験は?除になりますが、口述試験は受けなくてはなりません。
船の上でも、がんばって勉強していますね。
学園生も勉強しているかな?
【水産高校専攻科生の主直日誌】
午前中は操業に必要な救命胴衣や竿の用意、スタンションの設置、キャンバスを張るなどの作業を行いました。
5次航ともなると、自ら進んで仕事を見つけ、取り掛かるなど、作業を円滑に行えるようになりつつあります。
海上では常に危険と隣り合わせなので、十分に注意しながら気を引き締めて、今後も作業を行いたいと思います。
午後の課業では、ジャイロコンパスのスペリー系とアンシューツ系の特性について勉強しました。
どのようにしてプレセッションさせているのか、どのようにして振揺を抑えているのかなど、内容が徐々に深くなり、難しい単語も増えてきました。
本科で習ったことは航海学の常識的な範囲に過ぎず、改めて3級海技士修得の難しさを実感しました。
これからも学習と実習を両立し、身になる実習を送りたいと思います。
(補足説明)
スタンション・・手すり、柵。
キャンバスを張る・・釣りあげたカツオを受けるために高い位置に張ります
スペリー系とアンシューツ系・・・ドイツで発明されたアンシュッツ式、アメリカで発明されたスペリー式、そしてイギリスのブラウン式があります。高速回転するジャイロをどう保持するかの違いです。
プレセッション・・回転軸に力が働くと、力と垂直の方向に軸の旋回が起こること
ジャイロコンパスの理屈は難しいですね。私も理解しきれていません。
海技士試験の対応は、特徴を覚えれば十分ですよ。
水産高校の引率教員の報告には
特になし
・・・すべて順調と言うことです。
学園生は一本釣りの用意をしましたよ。
学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
園長のつぶやき
私の子どもころに、ジャイロ効果を実感できる「地球ごま」という玩具がありました。
当時は、パチモンが出回っていたので安く買えたようです。
私も遊びました。
調べたら、「地球ごま」を作っていた会社はすでにありませんでした。
同じような商品はありますが、1万円以上します。
本当のジャイロ効果を扱うためには、精密に作る必要があるためのようです。
ところで、海技士の資格には航海と機関があります。
機関はエンジン、冷却器、発電器などの機械を扱うので、物理というか、理屈についても知る必要があります。
なので、すごく難しく思ってしまいます。
しかし、航海でもジャイロコンパスだけなく、物理的な難しい理論は出てきます。
難しさと言えば同じ。機械を相手にするか、自然を相手にするかの違いです。
理想を言えば、理論がわかることがベストですが、そんなことを求めれば海技士はいなくなります。
特徴をおぼえ「この場合は、こうなる」ことを知っていれば大丈夫。
学園の入学試験も、国語と数学だけ。理科はありません。
理科の知識はあまりなくても、何とかなる!と言うことです。
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