静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

漁業高等学園と水産高校

2016年04月06日 14時47分32秒 | その他
いよいよ、明日は第47期生の入学式です。
準備も整いましたよ。



さて、今日は焼津水産高校の入学式に行ってきました。



この2校は外部の方からすると、「何が違うの?」って思いませんか?


水産高校は中学校で学んだことを基礎に、国語や数学などの普通科目に加え、水産分野の勉強をします。
もちろん、修学期間は3年です。
そして、現在の焼津水産高校は、卒業生の多くが大学進学するそうです。
同じ県立の学校でも、学園は経済産業部水産業局の所管であり、水産高校は教育委員会です。
細かく見れば、たくさんの違いがあります。



しかし、ですよ。
私が思う、一番大きな違いは制度じゃありません。
入学してくる人が違うんです。


学園生は「漁師になる」と言う卒業後の明確な目標があります。

これは、なかなかすごいこと!だと思うんですよ。

例えば、水産高校に限らず、高校の2年生になれば進路を決めなくてはなりません。
とりあえずは「理系か文系か?」ですが、それも悩む方が多いと思います。
さらに、3年生になると理学部?工学部?経済学部?...と選択肢が増えます。
その上、「君は将来、何をやりたいんだ?」と聞かれるわけですよ。
就職希望者も、「これをやりたい」と決めることは、難しいと思います。

大学進学者は、また4年後なりに就職先を決める時に同じ状況になります。
ええ、私もそうでしたから。



高校生のうちに、「おれは将来、○○になるんだ!」と決まっている人なんで本当に少ないと思います。
勉強をするのに「目標があるか、ないか」では取り組む姿勢が全然違うと思います。
例えば、単純作業をさせるとき、その「作業の目的を説明すると効率が2倍になる」と聞いたことがあります。
目標があれば、充実した日々が過ごせます。


ですから、自分の目標を決めて我が学園に入学してくるというのは 「なかなかすごいこと!」です。
新入生諸君、明日は誇りを持って入学してください。


我々スタッフも「良い漁師を送り出す」と言う、明確な目標があります。
「良い漁師」については、また別の機会にお話ししますね。
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