静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

スズキ歴史館とホンダトランスミッション工場の見学

2017年07月20日 09時29分28秒 | 研修・見学

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
18日のブログで紹介した定置網の体験乗船をYouTubeにアップしました。
https://www.youtube.com/watch?v=XeF--1AeVoE

昨日行った、スズキ歴史館とホンダトランスミッション工場の見学をご紹介します。
始めにお断り。
ホンダトランスミッション工場では建物に入る前から写真撮影禁止。
せっかく、歓迎いただいたのですが写真でご紹介はできません。ごめんなさい。

さて、今回の見学ですが機関員志望の少ない状況を何とかしたい!
と言うことで、今年度取り組んでいる行事の一つです。
すでにヤマハ発動機でのエンジン分解組立実習、エンジンオイルメーカーの見学に続く第3弾です。2学期には漁船のエンジンメーカーにも訪問の予定です。
少しでも、機械に興味を持ってもらいたい!と言うことです。

スズキ歴史館は自動織機から始まったスズキの物作りの歴史だけでなく、自動車工場で自動車製造される様子が紹介されています。
まず、スズキの概要が説明されます。

このあとは、自由行動で館内を見学。
最初に3Dシアターで自動車部品が鉄板からプレスされ、溶接、塗装されるのを学習。
3D効果だけでなく、シートが振動したり、ミストが出たりと工場の雰囲気が出るように工夫されていました。

生徒に大人気だったのが、樹脂成形の説明。

30秒の説明を聞くと、カプセルに入ったハスラーの模型がもらえます。
前回はピンクでしたが、今回はブルーでした。

また、遠州灘の大きな写真がフロアに設置されていて、自分の家の場所を他の生徒に教えていました。

この後、佐鳴湖公園で弁当を食べホンダ技研トランスミッション工場に向かいました。

ここではお二人の女性職員が対応してくださいました。
総務の方ですが、白いツナギの作業服に安全靴!
ホンダの工場では役職、仕事内容に関係なく同じ服装だそうです。
社長でも、工場に来たら白の作業服に着替えるそうです。
汚れが目立つように白い作業服にしているそうですが、いやいや工場内は油汚れどころかチリ一つないですよ!
トランスミッションを組み立てる場所なんてクリーンルームです!。

すごい工場ですが、残念だったこともあります。
ここはホンダの発祥の地としてオートバイや船の船外機も作っていたんです。
それがオートバイは熊本、船外機は細江に移管され、ここはトランスミッション専門工場になりました。
オートバイがフレームから部品を取り付け、完成品になるところが見学できたらなぁ。
それと、自動化が進んで「人間がやっている感」が希薄なこと。
このあたりは、グローバルな自動車メーカーの最新鋭工場では仕方ないことはあります、

8月19、20日は模擬授業も体験できるオープンキャンパスを行います。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/harunokengakukai.html
加えて、8月の学園見学会平日版も14日から18日まで開催します
土曜、日曜は来ることができない方は、こちらへご参加ください。
まだ学園のホームページに出ていませんが、こちらで先にお知らせしています。
http://www.ryoushi.jp/regional/22/8.html
なお、どちらも事前に申し込みが必要です。
詳しくはホームページをご覧ください。

お問い合わせ、お申し込みは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

今週末の7月22日は漁業就業支援フェア大阪会場に出展します。
関西地区の方は、大阪マーチャンダイズマートの2階でお会いしましょう!

 園長のつぶやき
ホンダの工場ですが、さすがに大企業だなと思うことが多くありました。
工場内にはコンビニや旅行代理店(もしかしてホンダ直営?)の他、産業医の常駐する医療施設もあります。
福利厚生が充実しています。
質疑応答で生徒が
「昔と何が変わったか?」
と聞くと、古株の総務課長さんが
「作業環境は安全性が高まり、快適になった。しかし、会社が大きくなりすぎて窮屈なこともある」
とお話しされていました。
...さて、学園の生徒の就職先もいろいろです。
遠洋の大きな漁業会社から、沿岸の個人の漁船まで様々。
一概に大きな会社の方が良いとは言えません。
学園では生徒の適性を見て、良い就職先を提案します。
ただし、一般社会と同じく条件の良い就職先には誰でも行けるわけではありません
良い就職先は、求める人材も多くのモノを要求します。
ですから、学園生も良い就職先に行きたいのなら自分を磨かなくてはなりません。
中学を卒業したばかりの子に、これを理解させるのは難しいかも知れません。
それでも来年の3月には漁船に乗る現実があります。
少しでも自分をレベルアップして、良い就職先に行って欲しいと思います。

コメント
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