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静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

古いベットの処分

2019年02月08日 09時41分35秒 | その他

学園の現施設は20年前に整備しました。
20年経つと、ところどころに老朽化が出てきます。
このため、毎年少しずつ修繕や入れ替えをしています。

今回はベットの入れ替え。
まずは、古いベットをバラして処分です。

来年度の入学生は、新しいベットが待っている、かも?


Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
ホームページ www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
2月も見学会を行いますよ。
詳しくは学園ホームページ、または漁師.jpをご覧ください。

 園長のつぶやき
漁師になるために学園に来るのはお得か?
・・・の続きです。

さて実際に、学園に来なくても漁師として雇ってくれるところはあります。
ただし、外から見れば「漁師になれた」ですが、船の上では「漁師の見習いになれた」と言う意味です。
これは、学園の卒業であっても同じこと。
就職したら、見習いとしての生活が始まります。

まず、先輩漁師と話ができて仲良くできるか?
これは大問題。次のような人は注意。
 「おれは誰とでも仲良くできる」
 「誰とでも、話ができる」
本当にそうなら良いですが・・・
だいたいが、自信満々の人の方が怪しいです。
加えて、見習いですからね。
自分から先輩にあいさつし、例え年下であっても先輩に対しての話し方が求められます
これができなれければ孤立して、漁師としてやっていけません。

操業日数の長い遠洋、沖合漁業はもちろんですが、日帰りの沿岸漁業も例外じゃないです。
実は遠洋、沖合より厳しい場合もあります。
沿岸漁業の場合、
 「漁師になる」 = 「その地域(漁村)のコミュニティ(漁師仲間)の一員になる」
ことを意味します。
そこで生まれ育った人ならともかく、よそ者なら簡単に馴染(なじ)めません。
多くの漁村は閉鎖的ですから。

つづく。

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研修生と意見交換会

2018年09月10日 10時48分13秒 | その他

研修生のMさん。
今回残念ながら、学園での研修が二日しかありません。
生徒と話す時間もわずか...
そこで、クラブ活動の予定を変更。
生徒と意見交換をする時間にしました。

生徒からの質問では
「この中でイケメンは誰ですか?」
と答えに困るものもありました。
さすが、そこは大人の回答をしていましたよ。


研修生から、
「学園をもっと良くするには、どうしたらよいと思いますか?」
との質問があり
「わかたか実習をもっと増やして欲しい」
「外部の漁業者の話しを聞きたい」
などの答えがありました。
これは、我々も承知しています。
本当は年々増やしているんですが、生徒は今までのことを知りません。
でも一年という限られた期間で、やるべきことは山積。
時間の配分が課題となります。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
詳しくはホームページをご覧ください。
10月はAO入試がありますよ!受験を考えている人は事前に見学してくださいね!
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
この意見交換の中で
「漁業者を増やすには、みなさんが子供のあこがれるカッコイイ漁師になること」
と言う話しがありました。
漁村で漁師の息子が後を継ぐのは過去の話。
それだけに頼っていては、漁師はいなくなります。
どんな職業でも人気が出るにはスターが必要です。
では「カッコイイ漁師」とは何でしょう。
みんなを束(たば)ねるリーダーシップ、魚を捕る技術が優れていること...
決して見てくれではありません。

漁師の仕事は、なかなか人目につくことはありません。
でも、これからは違います。
漁船にもWi-Fiが搭載され始めています。
海の上も、情報では特別ではない時代が来ています。

学園を巣立った生徒が、一人でも多くカッコイイ漁師に育ってくれることを期待しています。

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研修生が焼津市長を表敬

2018年09月06日 13時14分19秒 | その他

作業着から着替えてもらい、焼津市役所で中野市長を表敬訪問しました。
佐藤経済産業部長、小梁水産部長も同席してくださいました。
二人の研修生は、ちょっと緊張していました。
中野市長は学園後援会の顧問をしていただいています。
研修生は水産庁での仕事を聞かれ、激励の言葉をいただきました。


さて、市役所からの帰りにマグロの水揚げを見学。
・・・の予定でしたが、台風で日程が変更したようで見ることができませんでした。
残念。
せっかくなので、近くにある深層水の取水施設を見学してもらいました。
ちょうどストレーナー(ポンプ手前の魚止め)からアナゴを取り出すのを見ることができました。
・・・水深300mからやってきたアナゴです
他にも、カニやらクラゲやらが入ってきて、それを研究所で飼育しています。

取水施設のポンプがあるのは海面下10mもある地下ピット。
深層水で冷やされて、夏でもヒンヤリ。冷えた空気は重いので貯まるんです。
つかの間の涼を感じてもらいました。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
詳しくはホームページをご覧ください。
10月はAO入試がありますよ!受験を考えている人は事前に見学してくださいね!
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
お二人の研修期間は全部で一ヶ月。
学園の後にも、静岡県内で研修が続きます。
予定がびっちりで気の毒な気がしますが、通常のハードワークを離れて、リフレッシュにもなるようです。
私は学園の研修で、逆に疲れないか、ちょっと心配...
彼女たちの研修ですが、通常はどこかの農家や漁師の家に一ヶ月ホームステイして現場を経験します。
学園のような育成施設は変わり種です。
でも、漁業でホームステイできるのは沿岸漁業です。
沖合や遠洋の大型漁船の世界は、我々のような水産関係者も知らないことが多くあります。
そして、魚の多くは大型漁船が水揚げしているのです。
学園の研修で、遠洋漁業や大型漁船の世界の一端(いったん)でも知ってもらえることは、とても有意義(ゆういぎ)です。
そして、漁師を目指す若者と会える場所は、ほとんどありません。
生徒と話すことは、貴重な経験になるはずです。

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学園見学のアドバイス

2018年08月08日 08時50分46秒 | その他

オープンキャンパスを含む学園の見学も夏休み期間中が最盛!
せっかく来ていただくのですから、有意義なものにして欲しいです。
そこで、見学に来たときのアドバイスをさせていただきます。

はじめに当たり前ですが、大事なこと。
あなたの人生にとって、学園は目的ではありません。
漁師になるための手段です。
そのための場所として適しているかを考えてください。
学園の一年が、その後の人生に役に立つかどうかです。

学園に来ていただくと、始めに学園のことをスライドで説明します。
このとき
「どんな漁師になりたいの?」
と最初に伺うことがあります。
思っているとおり答えてください。
具体的なイメージがなければ、そう言ってください。
私が説明する内容を調整します
そして、疑問点はすべて質問すること。これも大事。
分からないことを分からないままにしないでください。
「聞くは一時の恥」
ですよ。
言葉の意味が分からなければ「○○が分かりません」と言ってくださいね。

次に寮をご案内します。
ここでは自分が生活するイメージを作ってください。
一人が使うことができるスペースは限りがあります。
でも、漁船に乗ればもっと狭くなりますよ。
ロッカーの大きさを確認して、荷物の量を考えてください。

そして、教室や実習棟を見学します。
ここは自分を鍛える場所です。
この場所で、自分ががんばれるかを想像してください。
どんなことを授業や実習でやるのか、質問を考えておくのも良いです。
オープンキャンパスでの模擬授業も同じ。遠慮なく質問してくださいね!

保護者の方も疑問点は全部聞いてください。
「こうゆう子ですが大丈夫?」
「漁師は出会いが少ないのでは?」
あるいは、費用面、病気の時...など。

どうでしょう?
何も考えずに見に来るよりは、入学の参考になりませんか?

そして、保護者の方と見学する場合、どうしても質問するのは保護者の方が中心になってしまいます。
そこで私は意識的に入学希望者本人に話しかけます。
自分の思っていることを答えてください。
お互いの理解が進みます。

学園に来る前に、メールなどで聞きたいポイントを私に連絡してくれれば私も助かります。
しっかり準備をしてお答えしますよ!

写真はロープ実習です。
学園では30種類の結び方、つなぎ方を覚えます。
これは基本。他にやります。
例えば万力結び。トラックの荷台に固定する方法なのでトラッカーズヒッチとも言います。


これは、習ったロープワークの応用。
防舷材(船の側面にある衝撃吸収材)を設置するやり方です。


学園生がいると、引っ越しでは大活躍ですよ!

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

オープンキャンパスの申し込みを受付中です!
詳しくはホームページをご覧ください。
22日がおすすめです。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

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48期生の卒業作文13

2018年04月05日 08時36分27秒 | その他

平成30年度入学生で欠員1名です。
入学希望者は、なるべく早く学園にお問い合わせください。
4月中に入学できる人が対象です!

魚を捕る楽しさ。
職場はコンクリートの建物ではなく、大海原!
漁師には自然とともに生きる生活があります。
漁師になりたい人は学園に!


新年度が始まるまでの期間を利用して、卒業作文を紹介しています。
いよいよ最後です。
彼はとにかく明るいムードメーカーでした。
伊豆の漁村出身。中学卒業後に学園に入学しました。
家族に学園出身者が何人もいるという、最近では珍しい人でした。
下田に水揚げするキンメダイのはえ縄漁船に就職します。

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一年をふり返って自分は、すごくかわったと思います。
4月にこの静岡県立漁業高等学園に入学して、最初はとても不安でした。
初めての集団生活、初めての漁師の勉強、色々なことが初めての経験でした。
入学して初めての授業、最初から何をやっているのか全然分かりませんでした。
今まで昔から知っている人、などがいましたがこの学園では、知らない人との生活に苦労しました。
けれどだんだん日がたっていくうちに話せるようになって、学園で生活するのが楽しくなりました。
ガスようせつや、アークようせつなどの初めてのことをやってとてもたのしかったです。
授業もわかりやすく説明してくださるのでとても分かり、勉強になりました。


二学期、二学期の大きなイベントは実習船やいづでの実習でした。
一ヶ月という長い期間の航海で待ち受けていたのが船よいです。
船よいの中仕事をやっていてもやることがまちがってしまい、船員さんにも迷わくをかけて、しまい最初はやる作業がからまわりしてすべて嫌になりました。
でも二日目からは元気になり、作業に没頭できるようになりました。
けれど自分は納得いきませんでした。
他の人は、よっていてもしっかりうごけていたのに自分は、うごけなくて、悔しかったのを今でもおぼえていて今の自分があるのは、そのきっかけとなる出来事があったからだと思います。


三学期、三学期は、海技士試験※1がありました。
三学期になって、勉強するのは遅いと思いました。
2月の試験で、運用だけ科目合格というさんざんなけっかだったからです。
自分の悔いが残るのはこの出来事です。


最後に、これから自分は、漁師になり、目標とすることがあります。
それは、自分がそっせんして動き、周りの人からみとめられるような影響を与える漁師になりたいと思っています。
この学園で時運は大きく変わりました。
様々な体験をして、様々な出会いをして本当に、人として強くなりました。
これからは意雨間で人が働いていて、自分はちゅうちょしていたこでもそっせんしてうごきたいと思います。
今まで支えてくださった学園の先生方本当にありがとうございました。

自分はもっと動ける人間になっていきたいと思います。

※1 学園で海技士受験のチャンスは10月、2月、3月の3回です。
   10月、2月は名古屋まで受験に出かけることもあり、希望者だけの受験です。
   それも事前の学園内の試験で一定の水準に達している必要があります。

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ブログでご紹介している作文は、なるべく原文のままです。
文章的には?な部分もありますが、学園生活が素直に綴られている内容的と思います。
一人前の漁師をめざして、がんばって欲しいです。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 園長のつぶやき
新学期を前に、今年度の生徒指導について教務職員の打ち合わせがありました。
教務職員って言うのは、実際に授業を受け持つ職員。私は除外です。

時間をかけて議論があったのは携帯電話の取り扱い。
学園では寮の自由時間以外に携帯電話の利用を制限しています。学校が預かります。

しかし、今の携帯電話はスマートフォン。
通話もできる超小型パソコンです。
だから、勉強に積極的に使うこともできます。

加えて、音楽プレーヤーがスマホと同じ仕組みになり、スマホとほぼ同じ。
アプリを使えば通話もできます。

一番の問題は、ゲームにのめり込むことです。
勉強の大きな妨げです。
中学、高校生でスマホゲームに夢中になって勉強時間がなくなった人も多いと思います。

昨日のつぶやきでも、時代の変化で学園入学の辞退者がいることを書きました。
スマートフォンも同じです。
我々が目指すのは漁師を一年間という限られた期間で育てること。
そのためには、どんな環境がベストかを常に考えています。
スマホの制限も、生徒にいじわるすることが目的ではありません。

でも、スマホ漬けになっていたら漁師になれませんよ?
学園の寮生活は、新しい自分になるきっかけと思ってください。

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