原作は、若者に人気の作家・伊坂幸太郎の同名小説。
大学入学のために仙台に引っ越してきた椎名。
アパートの外でボブ・ディランを口ずさみながら片付けをしていると、同じアパートの隣の部屋に住む河崎という男が声をかけてきた。
彼は、恋人を失って引き篭っている、隣の隣の部屋に住むブータン人留学生に、本屋を襲って広辞苑をプレゼントしようと椎名を誘う。
もちろん、椎名は断るのだけど・・・。
河崎、ブータン人のドルジ、その恋人の琴美の間にあった物語が、徐々に明らかにされていく。そして、その物語はまだ終わってはいなかった。
映画化は昨年だし、小説はもちろんそれよりも前に書かれたもの。
ネタバレしてもいい気もするのですが、まっさらな状態で観てほしい映画です。
ふふっと笑いながら観ていたのに、物語が明かされていく後半、衝撃の展開に涙が流れます。
胸がしめつけられて苦しくなるけれども、良い映画だったと思います。
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それにしても、原作の持つ雰囲気を、これほど損なわずに映像化できるとは。
小説のほうも読んでみていただきたいですが、出来れば映画のあとで。
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