くらしのなかにアタマのカタマリ

真鶴と札幌と甲府のどこで老後を過ごそうか悩みながらブログを書くのである。

荻原浩 『明日の記憶』

2007年11月13日 22時01分47秒 | 本を読んだり。

『神様からひと言』などで知られる荻原浩による、若年性アルツハイマーを描いた小説。

待ちに待った文庫化!・・・と言いたいところですが。

正直、難病ものって読みたくないし、観たくないんです。
だって、悲しいのが分かりきっているから。
歳をとったせいか、そういう胸が苦しくなるような辛さに耐えられなくなってきました。(・・・っていうのは、半分冗談ですけど、半分ホント。)

今回、この本を手に取ったのは、渡辺謙がこの本を読んで、自ら映画化の企画を持ち込んだと聞いたから。
謙さんにそこまでさせた小説ってどんななんだろう、と、迷った挙句、文庫化を機に読んでみることにしました。幸い、今の私には時間がいっぱいあります。

明日の記憶 (光文社文庫)
荻原 浩
光文社

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静かに、淡々と進んでいく物語。そして病。

あと10年勤めれば定年なのに。
もうすぐ娘の結婚式なのに。
定年後の妻との生活をあれこれ思い描いていたのに。

悲しく辛い内容でしたが、過剰な表現はなく、途中途中で胸にくるものがありながらも、なんとか泣かずにすみそうだ、と思ったその矢先。
ラスト2ページでの妻との会話で涙腺決壊でした。

夫婦が本当に大変なのは、むしろこの物語のあとからなのかもしれない。
でも、この夫婦には『絆』がある・・・そう思わせてくれるラストでした。

めちゃくちゃ売りたい、小説です。


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お散歩

2007年11月13日 14時37分35秒 | 今日のできごと。
右手のリハビリを終えて軽くお昼ご飯を食べたあと、あんまり良いお天気なので、荒川までお散歩しようと思い立ちました。

荒川に歩いて行くのは初めてで、道もよく分からなかったのですけど。
とりあえず方角だけは分かっていたので、ひたすら歩くこと30分。それらしき壁が見えてきました。
この壁の向こうには荒川の土手があるんだろうけど、どこから入るんだろう、と壁沿いに歩いて行くと、ようやく切れ目が。
でも、壁の向こうは荒川じゃなくて、新河岸川という川だったのですけどね。
その川の橋を越えて、土手を上ると、ようやくゴールの荒川でした。

もう少しぼーっとしてから帰ります。
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