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CLANNAD~AFTER STORY~第10話『始まりの季節』の感想レビュー

2008年12月08日 15時42分54秒 | CLANNAD~AFTER STORY~
『芳野さん!・・・俺を、芳野さんのとこで、働かせてください!お願いします・・・!』
高校を卒業した朋也でしたが、進むべき道は見つからないまま・・・。
しかし、自分と渚のために遂に一大決心を!というお話です。

卒業後も古河家で居候中の朋也。
秋生と早苗さんは自分達のパン屋を手伝わないかと持ちかけます。
ある意味そのままパン職人に・・・というのもひとつの幸せな気がしますが、この段階では他人から与えられた幸せ、となってしまうので最善の選択肢とは呼べないのかもしれませんね。
というか、大卒でも不況で大変な中、高卒ですぐに職が見つかるというのも難しいご時世です。
朋也の場合は、未だに「これがしたい」という仕事も見つかっておらず、でも1人取り残されていくという夢を見て不安にうなされたりもしつつ、という、漠然とした危機感に覆われている感じでした。
秋生夫妻の申し出は、一時的な救済ではありながらも、そのまま孤独に押しつぶされていくというような危機から朋也を救ったという意味では良かったのではないでしょうか。
前回のお話で渚と一緒に生きていきたいという気持ちが再確認された朋也にとって、気持ちを整理する時間が必要だったとも思います。

とは言え、本来なら自分の進路については、在学中から目的意識を持って考えていないといけないことであるわけで、朋也だけに課されたタスクでは無かったことも忘れてはいけないでしょうね。
今回登場した椋と杏にしても、その他のクラスメイトにしても、条件自体はみんな一緒で、それを乗り越えたからこそ今の生活が充実したものになっているに違いありません。

パン屋の手伝いを始めた朋也は、仕事を覚えつつ、秋生たちがどんな想いで渚と生活を朋にしてきたか理解していきます。
だからこそ、今後の自分が渚とともに生きていくために、まずは自立しなければと思えたのでしょうね。
・・・本編とはあまり関係ないですが、ゼリーパンの作り方はちょっと気になりましたww
ゼリーの中にパンが入ってる・・・どうやって焼くのかと思うとかなり謎ですね。

もう一度3年生をはじめた渚の方は、クラスでも浮きまくり、知り合いとも別クラス、演劇部も存続不可能と、彼女自身の望みとはかけ離れた結果ばかりを目の当たりにすることになってしまいました。
というか、単純な恥ずかしさとかいうレベルとは次元の違う辛さですよね・・・。
しかも去年と違って朋也も学校では側に居ない訳ですし、見ていて辛いです。
大学に進む資格を取るだけなら、自分で勉強して大検でもなんでも取れば良い訳ですが、それが目的ではないですし。
演劇についても、どこかの劇団に所属するには体力的にきついものがあることから、流石にどうしようもないかなと思わざるを得ません。
そんな中、頑張って学校に通い続けることをやめない渚は強いと思いますし、既に頑張っている人にもっと頑張れというのはなかなかに酷な事ではないでしょうか?
渚が頑張りすぎている様子は、見ているこちらが辛くなってしまう程でした。
学校の楽しい話をその後も全くすることが出来なかった、と語られていることから、渚自身も心配をかけまいと黙っていつつも、内心では1人耐え忍んでいたことがうかがえますね。
朋也に学校のことを聞かれた時もあからさまに視線をそらしていましたし、放っておいたらもっと溜め込んでしまっていたかもしれません。

『仕事大変そうっすね。』

『ああ、人手不足なんだ。きつい仕事だからな。』

街中で芳野を見かけた朋也は、世間話をします。
公子と某妹の話が出たりするのに気が行きがちですが、芳野の会社で働き口が見つかるかもと後で気付くための伏線ですね。

『あの・・・お友達のお兄さんが、もうすぐ今のアパートを出るんです!建物は古いらしいですけど、家賃が凄く安いって言ってました。』

街で見つけた美人姉妹のコーナーww
これが大学デビューってやつかも。
私服!可愛いよ、私服!
まさに至福ww逃した魚の大きさを改めて感じてみたり。
朋也にとっては渚がナンバーワンなんでしょうけれども。
高校を卒業し、それぞれの新しい環境で暮らし始めた椋と杏に再会した朋也。
忙しくも充実した日々を送る2人が眩しく感じられる一方、自分が半端な状態であることを自覚する朋也としては、まぶしすぎて見るのが辛い部分もある、という描写がリアルですね。
これは浪人時代を経験した事のある方ならかなり共感する部分があるかもしれません。
気の早い同窓会に誘われたものの、なんとなく顔を出しづらかったり・・・みたいな。
心配をかけてしまうこと自体が辛いという心理状態になりがちかなと。
とは言え、朋也の場合は秋生夫妻の渚に対する想いを一緒に働いて感じたことで、そこにとどまり続ける段階からは卒業しようとしていたんではないかと。
なので、椋の先輩の話はある種の天啓のように感じられたのでしょうね。
詳しく聞かせてもらいたいと告げた朋也は・・・

『芳野さん!・・・俺を、芳野さんのとこで、働かせてください!お願いします・・・!』

と、思い立ったが吉日、速攻で芳野の元へ。
街のどこかで作業をしているに違いないと、詳しい居場所もわからないままかけずりまわった・・・のだとすれば、その必死な様子が感じられますね。

『長い間、お世話になりました!』

秋生たちに巣立ちの報告をし、いよいよ新生活間近!
と、その前に。

『いつか・・・いつか、渚を連れてっていいか?』

秋生とキャッチボールをしている最中に娘さんを下さい宣言が!
一瞬無言になる秋生の、男親としての胸中が感じられますね。
パンを焼くベーブルースと言われた男も、娘を送り出す父親である事には違いなく、もてあましたパワーが場外ホームランで窓を直撃ww
知らない仲ではないですし、いつかはこんな日が・・・と思ってもいたでしょうが、やっぱり寂しかったりするんでしょうね。
朋也自体も息子同然になっている部分がありますし、嬉しさも寂しさも2人分なのかもしれません。

『・・・いつか、こんな風に、2人で住んだりするんだろうかな?』

引越しし、狭いながらも一国一城の主となった朋也。
台所に立つ渚を見て幸せな未来像を見たようです。
ぷー太郎の時に想像するのと、社会人として想像するのでは、その意味合いも少し違ってくるはずですね。
楽しいひと時を過ごした2人でしたが・・・

『・・・朋也君のお父さんに、引越しのことお知らせしましたか?』

別れ際、一気に現実に引き戻された感じですね。
今後避けて通れない問題ですが、果たしてどうなってしまうのか?
きちんと連絡したかどうかも怪しいですし。

(もう誰かに甘えるわけにはいかない。その日は、なかなか寝付けなかった・・・。)

いよいよ出社日。
寝る前に決意を固めていた朋也ですが、渚に起こしてもらってからの出社と、まだまだおぼつかない感じですね。
職場では、まだ同僚となる人たちも様子見といった所で、疎外感がありますし、芳野の存在があるだけ大分マシという感じですね。
ここでくじけてしまう新入社員、というのも良く聞く話です。
これが今後どうなっていくのかは見所の1つかも。
ただし、芳野自体も仕事に対する取り組み方はプロとして真剣そのもの。
厳しく朋也を指導します。

もともと重労働でもあって、へとへとになる朋也。
社会の厳しさを実感という所ですね。
晩御飯で再会した渚ともろくに会話出来ないまま、次回へ続く。

次回、第11回、『約束の創立者祭』

今回のラストの様子から考えれば、ちょっと不穏な流れになってしまうかもしれませんね。
すれちがいが2人の関係をどう変えてしまうのか気がかりです。





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