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されど罪人は竜と踊る16巻の感想レビュー(ライトノベル)

2015年02月22日 23時26分36秒 | ライトノベル・小説
ガガガ文庫のラノベ、『されど罪人は竜と踊る(16)永劫を夢見るままに』(浅井ラボ先生原作、ざいん先生イラスト)が発売中です。

表紙は、ガユスとデナーリオ&アラヤ王女カップル。
悲運の王女とそれを支える若き将軍という立ち位置にもグッと来てしまいますが、何よりお互いの愛の深さに心打たれてしまいますね。

お話的には、ハオル王家と龍皇国との会談を実現させるべく、船島と呼ばれるかつての超巨大豪華客船の廃墟へと辿り着いたガユス達。
自分達の居場所を敵対勢力に流す裏切り者の特定もままならない危機的状況の中、元翼将のアザルリと再び相まみえることに…という絶体絶命展開です。

なし崩し的に巻き込まれた部分も大きいとはいえ、アラヤを守るべく奔走するガユスの必死さが健気でしたね。
自分の身を守るだけでも精一杯な超強敵との戦いでも、新入社員をはじめとした部下に犠牲者が出ないようフォローしたり、あえて自分の身を危険に晒したりと、事務所を率いていく者としての仕事をきっちりこなしていく辺りに成長を感じられて良かったです。
無意識ではなく、自覚的に師であるジオルグのような良き指導者、良き攻性咒式士を目指そうとする姿は頼もしく、連携訓練を通じて士気の高まった新入社員達の奮闘もあって、事務所の全員が一致団結して着実に実力を増しているのが胸熱でした。

ただ、そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのガユス一派ですら正攻法では全く歯がたたないのがアザルリだったわけで。
ただでさえガングドラムとルフグル大佐&その部下たちという統率のとれた難敵集団から追い立てられているいつ死んでもおかしくない状況なのに、不運ってレベルじゃねーぞ(´;ω;`)ブワッ
チュートリアルの直後にラスボス戦スタート!ぐらいの無理ゲー感マジパネェっす!

体術はもちろん、攻防死角なしの裏返し咒式も完備なアザルリですが、アホっぽい口調とは裏腹に戦闘中の観察眼は冷静そのもので、ガユスお得意のハッタリや奇策が悉く封じ込められてしまうのが厄介でしたね。
実際、完全に詰んだ!と思わされる場面もあってハラハラさせられましたし、謎に包まれた生い立ちのドラマ性もあってかなり印象に残るキャラになっていて良かったです。
前後左右だけでなく上下も含めた全方位攻撃&迎撃が繰り広げられるバトルシーンは、組織VS個人シチュエーション最高峰の出来栄えかと( ´∀`)bグッ!

生き延びるために何度も捨て身の攻撃を仕掛けなければならないという矛盾に苛まれながらも、仲間を守り、自分も守られながら攻性咒式士としての道を見出していくガユスの覚悟は、今後も続く化け物クラスの強敵達との戦いでも揺らがないものになりそうで楽しみ。
モルディーンだけでなく、彼を守る上位翼将達のケタ違いの実力を見せ付けられる流れは、己の未熟さをより一層思い知らされる結果となってしまったのが皮肉ですが、それでも強者達に踊らされるだけではなく、前に進み続けることが出来るか見守っていきたいですね。

全体的には、裏切り者本人のモノローグを効果的に使ったミステリー演出、過去回想を介したデナーリオとアラヤの胸を打つラブストーリー、宙界の瞳を巡る因縁と新たなる敵達の暗躍等々見どころ満載で、大ボリューム×2巻連続刊行の利をとことん活かした造りが好印象でした。
ゲストヒロインであるアラヤの愛と偉大さをがっつり描き切った上で、本作の原点であるモルディーン&翼将との関係を一気に次のステージに進める離れ業はただただお見事♪
小ネタ、伏線、水着回サービスと、お腹いっぱいで余は満足じゃ~!(;゜∀゜)=3ムッハー


気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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