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ソードアート・オンライン4巻の感想レビュー(ライトノベル)

2010年04月11日 02時37分49秒 | ライトノベル・小説
電撃文庫のラノベ、『ソードアート・オンライン4 フェアリィ・ダンス』(川原礫先生原作、abec先生イラスト)が発売中です。

表紙はスプリガン・キリトと囚われのアスナ。
フェアリィ・ダンス編ではアスナよりもキリトの妹であるリーファ=直葉(すぐは)の方がヒロインとして活躍しているイメージが有りますが、やはりキリトのパートナーには、妻であるアスナが相応しいかと思われ。
そもそもキリトが行動する理由が『愛するアスナを見つけ出して救うため』なわけで、アインクラッドでともに苦難を分かち合ったふたりの揺るぎない関係がしっかりと描かれているからこそ、それを取り巻く人々との関わり合いがより引き立ってくるのも納得出来るところかと。

他人との関わりを避けていたキリトが、他人と交わるようになるきっかけを作ったのがアスナであり、キリト自身も他の人のために行動する→一目置く様になる人物が増える→交友範囲が広がっていく→ひとりでは出来なかった事も出来るようになる…という流れはまさにMMORPGっぽくもありますね。
ワン・フォー・オール&オール・フォー・ワンの精神は今巻でも強く感じることが出来ましたし、そんな中でただ一人お互いを求め続けるキリトとアスナの絆の深さを再確認出来たので良かったと思います。

またその一方で、リーファ=直葉がキリト=お兄ちゃんへの想いを胸に秘めつつ、その道行きを手助けしようと頑張ることで、かえって自分の恋心を持て余してしまう…というような、純情さゆえに揺れ動いてしまう感情の描写が切なく、心が震えました。
如何に実妹では無いとは言え、キリトの真摯な気持ち(いわゆる「キリトさんパネェっす!」な恋愛フラグメイカーっぷりはひとまず置いておくとしてw)を実際目の当たりにしている読者としては、ちゃっかりとキリトが乗り換え、もしくは二股といった展開になるとは思わないでしょうから、直葉の失恋をどのように描くのだろう?と予測しながら読み進めることになると思います。
つまり、直葉には気持ちをキリトに伝えて欲しい、報われて欲しいと願いつつも、実際には直葉が選ばれることはないだろう、という矛盾した諦念を抱えながら読み進める必要があるわけで、これを切ないと言わずして何を切ないと言おうか、況んや、それを自覚する直葉本人をや、という感じですね。

SAOではお互いのリアルでの顔立ちを知り得ていたのに対し、ALOでは全くの別キャラを演じられたからこそ、兄妹であることに気付かず、複雑な状況に陥ってしまったのは皮肉でしたが、相手の正体を知らなかったからこそ、先入観無しにお互いを理解しようと努め、兄妹の関係ではうかがい知ることの出来なかった部分まで理解し合えたのは感慨深いですね。
SAOでの経験を通じて成長した分、直葉の想いを理解しつつ自身の答えを導き出したキリト
と、自分自身の気持ちを把握し、その上で答えを受け止めることが出来た直葉。
今巻でも一番の見所である告白の行方ですが、どちらにとっても前向きで、良い結果になったのではないかと思います。

バトルまわりに関しては、設定的に既にチート状態に近い状態なので成長云々が問題とはならないわけですが、その分、実際のオンラインRPGを彷彿とさせる連携や協力の妙味を味わえる場面が多く、好きな人ほどニヤニヤ出来るのではないかと。
1対1のバトルについては既に1巻の段階で十分に描けていたのに加え、集団対集団のバトルについても、迫力とシナリオ的な盛り上がりがシンクロ&相互に高め合う好試合を見ることが出来て良かったです。
ここ一番!の場面で、期待を裏切らないキリトさん、マジカッコ良いっす!

ラスボスである須郷については、元々茅場ほどのカリスマがあったわけではないので、想定の範囲内な結果でしたが、その後に続くエピローグ部分が秀逸で、読後感はかなり清々しく、心温まるものになっていて好印象でした。
1巻から続いた長い戦いもようやく一区切りついた、という感じですね。
フェアリィ・ダンス自体が1巻のエピローグ、と言っても過言ではない旨があとがきに語られていましたが、益々暴走していくという今後の展開が、早くも待ち遠しいです。

ちなみに、現在発売中の電撃文庫MAGAZINE Vol.13の付録には、キリトとアクセル・ワールドのハルユキがタイマンを繰り広げる特別番外編エピソードが収録されているので必見です。
本伝と4コマパロディのコミック連載も決定しているので、ファンのかたには特におすすめです。

気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。

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