電撃文庫のラノベ『新フォーチュン・クエスト(16)いざ、聖騎士の塔へ!?〈上〉』(深沢美潮先生原作、迎 夏生先生イラスト)が発売中です。
表紙は、シロちゃんを抱えたパステルと、いつにも増して真剣な表情のクレイ。
ラノベ界の中でも長寿シリーズの本作ですが、ふたりの変わりない姿を見るだけで心が休まる気がします。
しかし、それよりも、今回は後ろにそびえ立つ『聖騎士の塔』こそが最大の注目ポイント!
伝説の『青の聖騎士(パラディン)』と呼ばれた曾祖父、クレイ・J・アンダーソンもかつて挑んだという試練の塔へと、その血をひくクレイが挑む姿を見られる日が来た!というだけで、一ファンとして感涙の涙を禁じえませんw
デュアン・サークのほうでは何度も活躍する姿が描かれている曾祖父クレイですが、彼が戦士として高い技量を持っているのと比べると、さすがにクレイはレベル的に見劣りしてしまうわけで。
今までも皆に対して分け隔て無くやさしく、紳士的に振る舞うクレイの姿は、誠実さを感じさせてくれて好印象だったわけですが、心の美しさはともかく、戦士としての経験値はまだまだ未熟。
フォーチュンシリーズ自体も単純に強さを求めるといった作風ではなく、和気藹々とした仲間たちと苦労や喜びを分かち合いながら様々な人々やクエストとの出会いを積み重ねていくのが醍醐味の物語だと思います。
なので、設定はありながらもクレイはずっとファイターのまま、もしくはもっと劇的にレベルが上がるイベントの後にならないと聖騎士の塔へと挑戦することはないのかも…と思い込んでいた、というのが個人的な本音でした。
それだけに、電撃ブートレグでサブタイトルを見た時は、テンション上がりすぎて思わず小躍りしてしまいましたともさw
さて、タイトルに上と付いている通り、すぐに塔の内部で冒険開始!とはならず、今巻ではまだ前哨戦的な内容です。
レベルの低いパステル達にとっては、目的地に着くまでの道のりも、広い意味では大きな冒険だと言えるかも知れませんが、移動手段には恵まれている彼女達のことだったので、今回のとあるイベントには驚かされました。
そのおかげで色々な人やキャラ達と再会できたわけですし、回想的な意味で美味しくもあったわけですが、バトル展開もたくさん見られるのかなと思っていたので意外でした。
そのかわり、トラップがそれとなくパステルのことを気遣う姿や、ルーミィの愛くるしい子どもらしさなど、いつも通りのパーティー内でのアットホームなやりとりがたくさん見れて良かったです。
まるで家族のように掛け替えの無い存在となっている6人プラス1匹の姿には、ほっこりさせられること間違い無し!
お料理系イラストが多いのも本作らしいですねw
というか、今までもトラップがパステルを女の子として大切に扱っている描写は多々描かれてきたわけですが、ここぞというところで男女の機微に鈍感なパステルのニブさもあって、今回もやきもきさせられました。
パステル自身もトラップの事を嫌っているとかではなく、むしろ無意識のうちに信頼を寄せている部分は大きいわけですが、異性としてよりも仲間としての絆が先に大きくなってしまったことで、かえって見えにくくなってしまっている想いというのもあるのでしょうね。
その辺りの自己分析について、直接的には言葉にしないながらも自覚的なのがトラップだろうとも思うので、尚更ふたりのやりとりがこそばゆく微笑ましいものに感じられてニヤニヤでした。
ある意味ラブコメパートとしてはトラップがツンデレ、パステルは無自覚天然キャラ的要素を持っているかなとw
また、トラップはクレイとの悪友&竹馬の友的関係でも良いデレを見せてくれるので、ひとつぶで二度美味しい系の存在感があってニヤニヤでした。
初期から変わらない雰囲気が、そのままに残されているのが嬉しいですね。
聖騎士の塔で与えられる試練というのは、深沢先生があとがきで語られている通り、単純な力押し云々というのとはまた違った内容になりそうですね。
クレイ自身が試練にどう立ち向かうか、また、それを見守るパステル達がなにをどんな風にサポート出来るのか、更にはあからさまに不審な様子が伺える存在達の秘密とは?と、聖騎士になるにせよならないにせよ、次巻は物語が大きく動きそうな気配でドキドキします。
兄弟シリーズとも言えるデュアン・サークの方もいよいよクライマックス間近ということもあって、過去も未来も激動期といった印象の両シリーズですが、みんなで力をあわせて前に進んでいって欲しいですね。
個人的に、本シリーズが初めて読んだライトノベルだということで思い入れもあるので、両作品の行先をしっかりと見届けていきたいです。
(迎先生のイラストは相変わらず素敵でキャラのイメージは変わりませんが、当時年上だったパステルどころか、今は自分がノルよりも年上になってしまったとは…月日が経つのは早いw)
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
にほんブログ村
http://mykaze.sakura.ne.jp/mt/mt-tb-sylph.cgi/10497
表紙は、シロちゃんを抱えたパステルと、いつにも増して真剣な表情のクレイ。
ラノベ界の中でも長寿シリーズの本作ですが、ふたりの変わりない姿を見るだけで心が休まる気がします。
しかし、それよりも、今回は後ろにそびえ立つ『聖騎士の塔』こそが最大の注目ポイント!
伝説の『青の聖騎士(パラディン)』と呼ばれた曾祖父、クレイ・J・アンダーソンもかつて挑んだという試練の塔へと、その血をひくクレイが挑む姿を見られる日が来た!というだけで、一ファンとして感涙の涙を禁じえませんw
デュアン・サークのほうでは何度も活躍する姿が描かれている曾祖父クレイですが、彼が戦士として高い技量を持っているのと比べると、さすがにクレイはレベル的に見劣りしてしまうわけで。
今までも皆に対して分け隔て無くやさしく、紳士的に振る舞うクレイの姿は、誠実さを感じさせてくれて好印象だったわけですが、心の美しさはともかく、戦士としての経験値はまだまだ未熟。
フォーチュンシリーズ自体も単純に強さを求めるといった作風ではなく、和気藹々とした仲間たちと苦労や喜びを分かち合いながら様々な人々やクエストとの出会いを積み重ねていくのが醍醐味の物語だと思います。
なので、設定はありながらもクレイはずっとファイターのまま、もしくはもっと劇的にレベルが上がるイベントの後にならないと聖騎士の塔へと挑戦することはないのかも…と思い込んでいた、というのが個人的な本音でした。
それだけに、電撃ブートレグでサブタイトルを見た時は、テンション上がりすぎて思わず小躍りしてしまいましたともさw
さて、タイトルに上と付いている通り、すぐに塔の内部で冒険開始!とはならず、今巻ではまだ前哨戦的な内容です。
レベルの低いパステル達にとっては、目的地に着くまでの道のりも、広い意味では大きな冒険だと言えるかも知れませんが、移動手段には恵まれている彼女達のことだったので、今回のとあるイベントには驚かされました。
そのおかげで色々な人やキャラ達と再会できたわけですし、回想的な意味で美味しくもあったわけですが、バトル展開もたくさん見られるのかなと思っていたので意外でした。
そのかわり、トラップがそれとなくパステルのことを気遣う姿や、ルーミィの愛くるしい子どもらしさなど、いつも通りのパーティー内でのアットホームなやりとりがたくさん見れて良かったです。
まるで家族のように掛け替えの無い存在となっている6人プラス1匹の姿には、ほっこりさせられること間違い無し!
お料理系イラストが多いのも本作らしいですねw
というか、今までもトラップがパステルを女の子として大切に扱っている描写は多々描かれてきたわけですが、ここぞというところで男女の機微に鈍感なパステルのニブさもあって、今回もやきもきさせられました。
パステル自身もトラップの事を嫌っているとかではなく、むしろ無意識のうちに信頼を寄せている部分は大きいわけですが、異性としてよりも仲間としての絆が先に大きくなってしまったことで、かえって見えにくくなってしまっている想いというのもあるのでしょうね。
その辺りの自己分析について、直接的には言葉にしないながらも自覚的なのがトラップだろうとも思うので、尚更ふたりのやりとりがこそばゆく微笑ましいものに感じられてニヤニヤでした。
ある意味ラブコメパートとしてはトラップがツンデレ、パステルは無自覚天然キャラ的要素を持っているかなとw
また、トラップはクレイとの悪友&竹馬の友的関係でも良いデレを見せてくれるので、ひとつぶで二度美味しい系の存在感があってニヤニヤでした。
初期から変わらない雰囲気が、そのままに残されているのが嬉しいですね。
聖騎士の塔で与えられる試練というのは、深沢先生があとがきで語られている通り、単純な力押し云々というのとはまた違った内容になりそうですね。
クレイ自身が試練にどう立ち向かうか、また、それを見守るパステル達がなにをどんな風にサポート出来るのか、更にはあからさまに不審な様子が伺える存在達の秘密とは?と、聖騎士になるにせよならないにせよ、次巻は物語が大きく動きそうな気配でドキドキします。
兄弟シリーズとも言えるデュアン・サークの方もいよいよクライマックス間近ということもあって、過去も未来も激動期といった印象の両シリーズですが、みんなで力をあわせて前に進んでいって欲しいですね。
個人的に、本シリーズが初めて読んだライトノベルだということで思い入れもあるので、両作品の行先をしっかりと見届けていきたいです。
(迎先生のイラストは相変わらず素敵でキャラのイメージは変わりませんが、当時年上だったパステルどころか、今は自分がノルよりも年上になってしまったとは…月日が経つのは早いw)
気になった方は、是非チェックなさってみてくださいませ。
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