gurimoeの内輪ネタ日記(準備中)

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とある科学の超電磁砲(レールガン)第14話『特別講習』の感想レビュー

2010年01月10日 19時47分08秒 | 今まで見てきたアニメ
佐天メインのレベルアッパー編アフター的エピソードでした。
後半戦に入る今回からは、コミック版には無かったお話が繰り広げられるということで、原作ファンの方も新鮮な気持ちで見ることが出来そうなので楽しみですね。
アニメ版とある魔術の禁書目録にもまだ登場していないキャラ達が活躍する姿も見れそうですし、ラノベを復習しておくのも良いかも。
結構キャラ数多い&名前が難しい人物がデフォルト(^_^;)なので、無闇に範囲が広がって混乱しそうな気もしますが、それもファンサービスだと考えるのも一興かと。
基本的に、禁書ファンならそういう複雑で重めな設定は好物のハズですから、アニメオンリーの方が置いてけぼりのパターンにさえならなければ盛り上がりそうかと。

特別講習という形でレベルアッパー利用者自身が事件を反省、壁を乗り越える可能性を示したといういのはコミック版の補完としても良かったと思います。
ただ、前回のサービス回のようなテンションの高さは全くありませんが、あとから心にジワジワ来る系のエピソードなので、好き嫌いははっきり分かれそうかも。
せっかくアニメで見られるなら、動きが派手な内容の方が美味しく楽しめるかなというのもありますし、その意味ではちょっと地味すぎるかなというのが正直なところかと。

しかし、小萌先生や黄泉川先生の教育者部分の掘り下げの他、出番の割に人気の高い重福の登場、出番はあれだけかと思っていた不良のお姉さんとの意外な絡みなど、見所は多かったですね。

心情的には佐天の悲劇性というか、彼女に対する同情心が強くなりがちだと思うので、『あの時はちょっと魔が差したけど命が助かって良かったね!→改心してめでたしめでたし』の流れで問題ないとは思いますが、強まった能力を手に入れてから昏睡状態になるまでが短かったから特に何事もなく終わったものの、ボマーの彼や、他の初期からレベルアッパーを手に入れていた使用者達と同じように、長期間自由に過ごせていたら、もっと違う結果になっていたかもしれない…と考えることも出来るかと。

レベル0としてのコンプレックスを抱くことは、学園都市内に進学出来た時点の、夢や希望に満ち溢れていた頃の彼らとのギャップを考えれば仕方ないことだと思いますが、強い力を手に入れたことによる驕りや慢心から、本人に制御できない事件を起こしてしまう可能性だってあったわけですし、今回はたまたま運よく無事で済んだということは忘れてはならないところかと。
既に報いは受けたのも事実ですし、同じような事件が繰り返されることも無いとは思いますが、それを彼ら達が自分で気付き、受け止められるように大人達が見守る事は重要だったと言えるでしょう。

レベルアッパーを利用した人間=悪人ということではなく、自分自身に制御できない力を持った人間が犯しがちなミスの1つが、その力の悪用であるということが問題なのかと。
少なくとも、レベルアッパーで得た力で善行を重ねていた人物がいた…というような例は劇中では見られませんでしたし、状況的にも、年齢的にも、その力の使い道が利己的なものに向けられるというのはほぼ間違いないところだと思います。

自分自身で限界を作り、閉じこもってしまうことはリアルでもよくあることだと思いますし、今回の受講者達の様子も、普通の中学生達によく見かけられるようなものだったと思います。
不良っぽい女の子もいましたが、根っからのワルというレベルではなく、他の受講生達と著しくスタンスが異なっているというレベルではなかったかと。
本当にワルいだけの人物なら、佐天への指示に食って掛かる真似もしなかったでしょうし、そもそも受講自体をフケた可能性もあるかと。
多少コンプレックスを抱えていたとはいえ、どこにでもいそうな彼らたちを簡単に巻き込んでしまう学園都市の超科学力こそが本当の危険だったと考える必要があるのではないかと思います。

事件を起こした木山自身も、学園都市の歯車の被害者だったことは既に明らかにされていますが、自覚的、能動的に行動を起こした彼女とは違い、判断力の未熟な学生達がちょっとズルをする程度の感覚で、これほどの大きな事件に巻き込まれてしまったことは、軽率とはいえ大きすぎる代償だったと思います。

被害者になりつつも、加害者にはならなかったことは、彼らにとって幸運なことだったと思います。
開き直るところまではいけていませんでしたが、彼ら自身も大なり小なり反省している気持ちはあるでしょうし、根本的な解決策として『自分自身の能力を諦めない』様に導いた事は、即時的な結果に繋がる訳ではありませんが、彼ら自身にとって講習が特別なものになったという意味では成功していたかと。
押し付けられるのではなく、自分自身で特別なものだったと認識することに意義があったというか。

佐天だけではなく、同じように今度も頑張ろうと思えた彼の様子や、周囲からの認識が薄くなりすぎることで悩んでいた重福が、ごく自然に不良のお姉さんの瞳に認識されていた様子など、未来は明るいものとして描かれているのにホッとしました。
美琴のような不断の努力を続けることは容易ではなく、また、上条さんのように特殊すぎる能力や事件に巻き込まれる不幸体質に悩まされることもない彼らは、お話的にはメインとなるキーパーソンでは無いわけですが、彼らの生活の主人公は間違いなく彼ら自身。
罰するのではなく、若い彼らの過ちを示唆し、より良い未知へと導くことこそ、小萌先生や黄泉川が目指す『教育』の本質だったと言えるのではないでしょうか。
(そんな結果には関係なく、事件全体をひとつのサンプルとして観察している上層部の存在が無いとは言い切れない辺りが、まだまだ学園都市が暗部を抱えていることの裏返しでもあるかも。この段階ではそこまで匂わせたりしませんでしたがw)

講習を経て少し成長を遂げた佐天ですが、それをわざわざ初春達に見せることはなく、また、初春達も能力にかかわりなく、一個人としての佐天を受け入れているというエンディングがまた美しかったと思います。
誰かに認められる、認めさせることが目的ではなく、彼女自身が自分を認められることが出来ていれば問題はないわけで、それは特別講習の効果が実際に反映されている事の証明でもあったのではないかと思いました。

次回、第15話、『スキルアウト』

スキルアウトが出てくるなら、原作で登場した面々も出てきそう!ということでワクテカです。

・とある科学の超電磁砲(レールガン) 公式サイトへはこちらから


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