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CtG ─ゼロから育てる電脳少女─の感想レビュー(ライトノベル)

2014年10月01日 23時19分31秒 | ライトノベル・小説
角川スニーカー文庫のラノベ、『CtG ─ゼロから育てる電脳少女─』(玩具堂先生原作、bun150先生イラスト)が発売中です。

表紙は、ヒロインのハルハ。
はじけるような笑顔が印象的な彼女ですが、拙者もこんな電脳娘を育ててみたいでござるなぁ(;゜∀゜)=3ムッハー
幼女が二丁拳銃でヒャッハー!とかショットガン乱射!!とか、内容的には色々ショッキングなシーンも多い本作なので、劇中では違うモノがハジけているのはご愛嬌かしらw

お話的には、VRMMOゲームCtG(クレイドル・トゥー・ザ・グレイブ)で知り合った女性キャラ・ミーファと、軽いノリでゲーム内結婚をした“スカラベのクランプ”こと主人公・遊は、唐突に現れた赤ん坊・ハルハの親となったことに戸惑いつつも、彼女の父親役として束の間の家族ごっこを心地よく感じるように。
しかし、ある日、現実世界の遊の元へ、ハルハ本人とミーファの中の人である美遙が現れ、ハルハを巡った壮大な計画へと巻き込まれてしまうことになって…という娘育成×ガンアクション×ラブコメ展開です。

彼女候補ではなく『娘』なハルハなので、恋愛というより親子愛がメインになってくるわけですが、遊や美遙がCtGにハマった理由や、それぞれが抱えている家庭事情に関する掘り下げも的確に入ってくるので展開に関する説得力が高く、家族としての絆が深まっていく様子が丁寧に描かれていたのが好印象でした。
明らかに普通の人間ではないハルハですが、彼女がゲーム内のみの存在では無いことが判ってからも、子育てを投げ出さずにより深い愛情を持って接する遊と美遙の姿は、完全に両親そのものでしたし、寝食を共にする内に少しずつ適切な距離を探りあいながらお互いを理解しあっていく流れも王道的で、地に足がついたものだったと思います。
遊にしても、美遙にしても、親との家族関係を理想的なものとすることは出来ていなかったわけですが、そんな彼らがハルハとの生活に癒やされながらも、何に気付き、どの様に家族関係を築いていこうとするのかは本作の大きな見所ですね。

人間離れした速度で成長し、急速に知識を吸収していくハルハは、人類の未来に関わる重大な秘密計画の賜物なわけですが、彼女がより人間らしく成長していくことが最重要目標であると同時に、彼女を付け狙ってくるであろう敵達とのバトルという見せ場が生まれる必然性になっているのもお見事でした。
計画の目標はともかく、技術的にブラックボックスな部分が多い“新しい人類(ハダリーズ)”関連ですが、どう掘り下げてくれるのか楽しみです。
VRMMOゲームがテーマになっているので、チート無双がメインな雰囲気になるのかと予想していたのですが、そういうシーンを織り込みつつも、折にふれてSFっぽい要素や、人間とは何か?己の存在理由をどうやって証明するのか?的な重めの問いかけをちょいちょいねじ込んで来るあたり、普通のヾ(*´∀`*)ノキャッキャ(´∀`*)ウフフ系ラブコメとは違う味付けですね。
構成自体がラノベとして特殊だった前シリーズ『子ひつじは迷わない』に通じるノリというか、毒というか、部分的なシニカルさが感じられたのはファン的に嬉しいところかと。
というか、パヤキノさんもめっちゃ活躍してて(・∀・)ニヤニヤ

ラブコメ的には、今巻ではまだ母親役に慣れる事で手一杯という感じだった美遙なので、ラッキースケベイベントはありつつも異性にときめき!な雰囲気にはなりにくかったのがちょっと勿体無かったですが、しっかりしつつもガードが甘かったり、テンパると方言が出たりするギャップが可愛らしく、クラスに1人は居そうな、年相応な等身大の女の子らしさが感じられて良かったです。
途中を色々すっ飛ばして、いきなり夫婦になってしまったことで順番が入れ替わっている部分も多いですが、幼馴染かつ元々遊に想いを寄せていた強力なライバル・冬風との恋の鞘当てが美遙の心境をどう変化させていくのか楽しみ♪
また、娘とは言っても実際にはハルハとは血が繋がっていないわけですし、まさかの愛娘が花嫁エンドの可能性も微レ存だと考えると…テンション上がって(゜∀゜)キタコレ!!


気になった方は、是非、チェックなさってみてくださいませ。


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