サブタイトルは『Fear is often greater than the danger.（案ずるより、産むが易し）』です。
悩めるブルーローズの憂鬱…だけど、心の奥では普通にヒーローとしての心意気を持ち続けていたのでした！という、サブタイトル通りの回でしたね。
歌手になるのが本来の夢である彼女は、ヒーローをする事はあくまで手段だと考えていたわけですが、虎徹達と両親という『大人との対話』を通じて自身を見つめ直した結果、心のモヤモヤを吹っ切ることが出来たというわけで。
その意味では、大人に一歩近付いた、とも言えそうです。
ブルーローズとしての商品価値と、カリーナとしてのアイデンティティとの狭間で揺れ動く彼女の悩みは、自己実現を求める若者ならではのものだったと思います。
そこに、少々特殊なケースとはいえ、両親への反抗期的シチュエーションが加わることで、多感な思春期という普遍性のあるテーマがより味わい深く描かれていたのが上手かったですね。
もっとも虎徹の場合、日々の生計をたてるためにヒーロー業を営んでいるとはいえ、人助けをする事に対する見返りを求める気持ちは更々無く、元々ヒーロー業が天職だったわけですが、それは虎徹に限らず、他の大人のヒーロー達にとっても程度の差はあるでしょうが、共通のスタンスだと思います。
それは、より目立つように、或いは効率良く活躍する方法を考える傾向のあるバーナビーにとっても例外では無かったというのがインタビューへの回答でもわかりましたね。
前回のエピソードに続き、こんなところでも虎徹との共通点が浮かび上がってくるという、実は似たもの同士のふたりの様子にニヤニヤさせられました。
実際のところ、バーナビーにとっては、素顔を晒し、自分を餌にする事で謎の組織の手掛かりを捜したいという譲れない信念があるっぽい？ことのほうが動機としては大きいでしょうし、その意味では彼のほうがヒーロー業を手段にしていると言っても良いでしょう。
ただ、カリーナのように『ヒーロー業は報われない＝自分にとって無価値』だと、すぐにへそを曲げて投げ出したりせずに、何らかの手掛かりが見つかるまでひたすらストイックにヒーロー業を続けるのは彼の覚悟の強さの表れなわけで、元々の視点が違うかと。
自分の思い通りにならない現状に不満を抱き、早く歌手として成功しないと！と焦るカリーナの気持ちは、先の見えない未来に対する不安の裏返しでもあるわけで、人生経験の無さがそのまま余裕の無さに直結している例とも言えるでしょうね。
その不満を大人であるスポンサーに訴え出て、逆に叱られたとあっては、ますます孤独感に苛まれていってしまうのも無理のないところかと。
逆に、既に大人であるファイヤーエンブレムや虎徹では、自身のものさしでカリーナの気持ちを理解しようとしても、すぐには理解出来ない部分があるのは仕方ないかも知れませんね。
いわゆる、『なあに、大人になれば判るさ→そっと放置プレイ』の黄金パターンが幅をきかすところですｗ
しかし、本作の大人は理解のある人が多かったのがカリーナにとっては幸福でした。
カリーナの様子がおかしいのはバーでの一件に関係があると睨んでもう一度訪ねてきた虎徹然り、ブルーローズとしての行動の仕方に度々疑問を挟んできた母親然り、ヒーロー業をやめたいのならやめても良いと諭した父親然り。
誰にも判ってもらえない！とイライラし続けてきた彼女ですが、少し耳を傾けただけでも色々なアドバイスを受けることが出来る＝自分の身を案じてくれている人が居るということに気付けたわけですからね。
心を閉ざしていたのは周りではなく自分だったと気付いた彼女が、自分の心と素直に向きあってみれば、ヒーロー業をただの手段として行っていたのではなく、音楽と同じで自分がやりたいことだったからこそ続けてこられたのだと受け入れられたのは極々自然なことだったわけで。
正しく案ずるより産むが易しでした…めでたしめでたしｗ
特に、父親が表向き娘の行動に何色を示しつつも、こっそりトレカを集めていたあたりは泣かせますね。
母親が小言を繰り返すのも、ヒーローとしてのブルーローズではなく、カリーナ本人の将来を思ってのことなわけで、最終的な判断はカリーナ本人に預けているところがまた、信頼の裏返しと考えて良いかと。
親子と言ってもエスパーではないですから、何でもかんでも以心伝心とはいかず、さりとてお互いがお互いとなかなか話し合いがしにくい微妙な雰囲気…というのは思春期の定番ですね。
でも、ほんの少し歩み寄ってみればなんということはない、こちらも案ずるより産むが易しというわけでｗ
家族だから話せること、家族だから話しにくいことがそれぞれあるわけですが、家族に話しにくい悩みについては、今後も虎徹達が上手くカバーしていってくれると良いですね。
さて、HERO TVの事件現場では、今週もGMK（牛角さん、マジ、かっけぇ！）でしたｗ
いや、最初からブルーローズが出張っていれば、ほとんどひとりで消火→救出で思いのままポイント稼げたんじゃね？という気もしますが、そこは言わぬが花ということで。
前半の装甲輸送車の事件ではあまり気合が入っていなかった虎徹でしたが、被害の額がどうということよりも、誰かが命の危険にさらされていないかを最優先で考えているところがらしいといえばらしいと言えるかも知れませんね。
他のヒーローに任せても大丈夫そうな時は力を抜いて、人命がかかっている時は、たとえ超パワーが使えなくても構わず全力で駆けつける虎徹のスタイルはマイペースぶりも目立ちますが、経験を積んで、要領良く立ち回れるようになるという技術自体も、大人になった証と言えなくもないかもｗ
というか、タイヤをワイヤーでパンクさせて止めたのはめちゃくちゃ理に適った行動だと思ったのに評価されないとか、さすがにカワイソス。
がんばれ、オジサン代表！
次回、第５話『Go for broke!（当たって砕けろ！）』
虎徹の用意する「パートナーとして特別に心の篭ったプレゼント」が何か、気になりますね。
関係も一気に改善されるようなナイスなプレゼントになると良いのですがｗ
詳しくは公式サイトの方でご確認を。
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歌手になるのが本来の夢である彼女は、ヒーローをする事はあくまで手段だと考えていたわけですが、虎徹達と両親という『大人との対話』を通じて自身を見つめ直した結果、心のモヤモヤを吹っ切ることが出来たというわけで。
その意味では、大人に一歩近付いた、とも言えそうです。
ブルーローズとしての商品価値と、カリーナとしてのアイデンティティとの狭間で揺れ動く彼女の悩みは、自己実現を求める若者ならではのものだったと思います。
そこに、少々特殊なケースとはいえ、両親への反抗期的シチュエーションが加わることで、多感な思春期という普遍性のあるテーマがより味わい深く描かれていたのが上手かったですね。
もっとも虎徹の場合、日々の生計をたてるためにヒーロー業を営んでいるとはいえ、人助けをする事に対する見返りを求める気持ちは更々無く、元々ヒーロー業が天職だったわけですが、それは虎徹に限らず、他の大人のヒーロー達にとっても程度の差はあるでしょうが、共通のスタンスだと思います。
それは、より目立つように、或いは効率良く活躍する方法を考える傾向のあるバーナビーにとっても例外では無かったというのがインタビューへの回答でもわかりましたね。
前回のエピソードに続き、こんなところでも虎徹との共通点が浮かび上がってくるという、実は似たもの同士のふたりの様子にニヤニヤさせられました。
実際のところ、バーナビーにとっては、素顔を晒し、自分を餌にする事で謎の組織の手掛かりを捜したいという譲れない信念があるっぽい？ことのほうが動機としては大きいでしょうし、その意味では彼のほうがヒーロー業を手段にしていると言っても良いでしょう。
ただ、カリーナのように『ヒーロー業は報われない＝自分にとって無価値』だと、すぐにへそを曲げて投げ出したりせずに、何らかの手掛かりが見つかるまでひたすらストイックにヒーロー業を続けるのは彼の覚悟の強さの表れなわけで、元々の視点が違うかと。
自分の思い通りにならない現状に不満を抱き、早く歌手として成功しないと！と焦るカリーナの気持ちは、先の見えない未来に対する不安の裏返しでもあるわけで、人生経験の無さがそのまま余裕の無さに直結している例とも言えるでしょうね。
その不満を大人であるスポンサーに訴え出て、逆に叱られたとあっては、ますます孤独感に苛まれていってしまうのも無理のないところかと。
逆に、既に大人であるファイヤーエンブレムや虎徹では、自身のものさしでカリーナの気持ちを理解しようとしても、すぐには理解出来ない部分があるのは仕方ないかも知れませんね。
いわゆる、『なあに、大人になれば判るさ→そっと放置プレイ』の黄金パターンが幅をきかすところですｗ
しかし、本作の大人は理解のある人が多かったのがカリーナにとっては幸福でした。
カリーナの様子がおかしいのはバーでの一件に関係があると睨んでもう一度訪ねてきた虎徹然り、ブルーローズとしての行動の仕方に度々疑問を挟んできた母親然り、ヒーロー業をやめたいのならやめても良いと諭した父親然り。
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心を閉ざしていたのは周りではなく自分だったと気付いた彼女が、自分の心と素直に向きあってみれば、ヒーロー業をただの手段として行っていたのではなく、音楽と同じで自分がやりたいことだったからこそ続けてこられたのだと受け入れられたのは極々自然なことだったわけで。
正しく案ずるより産むが易しでした…めでたしめでたしｗ
特に、父親が表向き娘の行動に何色を示しつつも、こっそりトレカを集めていたあたりは泣かせますね。
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でも、ほんの少し歩み寄ってみればなんということはない、こちらも案ずるより産むが易しというわけでｗ
家族だから話せること、家族だから話しにくいことがそれぞれあるわけですが、家族に話しにくい悩みについては、今後も虎徹達が上手くカバーしていってくれると良いですね。
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というか、タイヤをワイヤーでパンクさせて止めたのはめちゃくちゃ理に適った行動だと思ったのに評価されないとか、さすがにカワイソス。
がんばれ、オジサン代表！
次回、第５話『Go for broke!（当たって砕けろ！）』
虎徹の用意する「パートナーとして特別に心の篭ったプレゼント」が何か、気になりますね。
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