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ガジェット2巻の感想レビュー(ライトノベル)

2009年11月05日 17時54分56秒 | ライトノベル・小説
角川スニーカー文庫のラノベ、『ガジェット 2.終末時間 PLATINUM GIRL』(九重一木先生原作、植田亮先生イラスト)が発売中です。

表紙は今巻で大きく出番を増やした“雑音の姫君”ことディンタニア。
胸元に目が吸い寄せられてしまうのはお約束と言った所かとw
本分イラスト内にも、趣きの異なった上目遣いイラストが収録されているのでニヤニヤでした。

真白や黒乃に負けず劣らずな美貌の持ち主であるディンタニアですが、その正体やいかに?
ラブコメ的にライバル登場?と、アツアツな恋の鞘当てが繰り広げられる一方で、複数の果実を取り込み、強力な力を持った彼女が翔に興味を持つ理由が明らかになっていくという萌えと燃えの両面の展開が熱いです。

角笛を吹く精霊の他に、新キャラである創造者、心配性という2人の端末が登場し、戦いは激化していくことに。
単純な力比べだけではなく、能力を生かした追い詰め方も用いて翔達を翻弄していく敵の波状攻撃に立ち向かう事が出来るのか?という展開を軸に、敵なのか味方なのか判別のつかないディンタニアとの共同戦線、翔の過去と真白の過去に潜む意外な秘密・・・と、物語の本筋に大きな影響を与える要素が目白押しで目が離せません。

パーツ毎に断片的に示された伏線を頭の中で組み立てていくと、こうなったら一番盛り上がりそうかも?という予想が浮かび上がってくると思うのですが、その意味では期待を裏切らない展開だったと言えるかと。
ちゃんと情報を散りばめておいた後で、実はこういうことでした!と謎が明かされるパターンなので、説得力が高くて好印象でした。
1巻できっちりと世界観を煮詰めていた印象がある本作だけに、超展開にならずに筋の通った展開が続けられていく事に今後も期待出来そうなので楽しみです。

というか、1巻であえて語らず、今巻で初めて明かした新事実が良い味を出していたかと。
1巻でそこまで一気に語っていたら、流石にちょっとご都合主義かな~という印象のまま終わってしまっていたかもしれない要素も、1巻で小出し→2巻で追加説明の順で1度溜めてから明かした分、より悲壮感が感じられて良かったかと。

無垢だったり合理的だったりと、表裏それぞれのディンタニアの行動や考え方、真白のため!と言いつつ大胆な行動に出る黒乃といった辺りはイラスト的にも目に見えて魅力的ですが、内面的な部分では真白の覚悟と成長が丁寧に示されており、非常に株を上げた感アリ。
単なるお飾りではなく、彼女こそがこの作品のメインヒロインである、という印象を強く感じる事ができたので良かったです。

真白の覚悟と翔の覚悟。
2人の想いが大きく物語を動かしそうなラストの引きも効果的だったと思います。
状況的には一難去ってまた一難という感じでまだ一息つく間もありませんが、今巻での仕込みが次巻でどう収束されていくのか楽しみです。
ふたりの結びつきが強まった時に黒乃がどういう行動を起こすのか?ということも気掛かりですが、日本一包容力のある小学生こと、リトの出番もまだまだありそうですし、このペースのまま設定とキャラクターの両面でうまく惹きこんで行ってほしいなと思います。

気になった方は是非、チェックなさってみて下さいませ。

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